町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

祝・鉄道開通150周年、桜木町に佇む110形蒸気機関車

2022年10月14日 | 保存車両・廃車体・特殊車両

本日1014日は新橋〜横浜間に日本初の鉄道が開通してから150周年の節目を迎えました。本来であれば喜ばしい筈の日ではあるのですが、2年前の新型コロナウイルス襲来の影響もあり慶賀といった雰囲気は控えめで、各地で発生している災害による鉄道路線の被災など、鉄道業界にとっては厳しい出来事も多く、これ以上の新たな問題が起きない事を祈るような気持ちの方が強くなるような年になってしまいます。

さて今日は平日ではありますが、この記念すべき日に何もしないというのも勿体ないので、JR東日本の桜木町駅前複合ビルに佇む110形蒸気機関車を見て来ました。

2020年に新たに開設された市役所口と直結するCIAL桜木町ANNEX1階に展示されている110形機関車。イギリスのヨークシャーエンジン社により製造され、1872年の新橋〜横浜間開通に備え輸入されて来た最古の部類に入る機関車です。1961年に鉄道記念物の指定を受けて東京都の青梅鉄道博物館に2019年まで保存展示されますが、晩年期の姿に復元され初代の横浜駅(旧横浜停車場)であるこの地に帰還することになりました。なお、後部に連結されている中等客車は当時の写真や図面を基に製造されたレプリカです。本日は新聞社による取材なども行われており人が多かったので、早々に引き上げました。

鉄道開通150周年で特別に装飾された駅名標。1号機関車による列車と駅舎のイラストが描かれた好ましいデザインです。品川と桜木町だけは年明け以降もこのままの仕様にしておいて欲しいですね。なお駅名標下はJR東日本横浜支社社員らによる鉄道を巡る思い出の寄せ書きが展示されていました。

ここ数年で鉄道を取り巻く環境は一層厳しくなり、斜陽になっている感は否めませんが、200周年に向けて少しでも上向きな話題が増えることを願いたいですね。

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神田祭に出動した警視庁の人員輸送車

2019年05月12日 | 保存車両・廃車体・特殊車両

本日12日は江戸の三大祭りの内である神田祭が開催されましたが、警戒警備の為に出動していた警視庁の人員輸送車を中央通りで見ることが出来たので、撮影して来ました。

新型エルガミオをベースにした大型人員輸送車。その名称が示す通り大規模イベントや事件・事故などで警備に当たる際に、大量の警察官を輸送する為の車両ですが、その用途から路線バス車両をベースにすることが多く、バスマニアとしては非常に興味を惹かれる存在です。投石防止目的で窓に金網を設置していますが、物々しい外観から事件の被疑者を移送する護送車と勘違いされることも多く、一部の漫画などで犯罪者の身柄を運ぶ場面でこのタイプの車両が描かれていることがあります。(護送車は市販の多用途車と区別が付けられない外観が多く、塗装が異なり、またその特性から窓を破っての逃走などを防ぐため車内側に鉄格子が取り付けられているなどの違いから容易に判別出来ます)

こちらは一世代前のエルガミオがベースの車両で、中扉が折戸になっています。いずれの車両も路線バス・自家用問わず設置される戸閉装置がなく、扉は手動で操作します。

新型エルガミオベースの車両を後方から。この角度から見ても路線バス車両が基になっていることが良く分かります。

エルガミオベースの車両。何れも通常なら窓になる部分は車体と同じ色の鉄板が嵌められています。

祭りの日にこんな車両を好き好んで撮影している酔狂な人間は筆者以外にはいますまい・・・と思いきや、何故か外国人の観光客が多数この車両の前で記念撮影を行っていました。やはり特殊用途の車両はどこでも興味を惹かれる存在なのでしょうか。

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秋葉原に出没した元神奈中車

2019年01月27日 | 保存車両・廃車体・特殊車両

首都圏の大手バス会社から引退した車両は、大体が地方都市の事業者に譲渡されて再起することが多いですが中にはアドトラックのように、乗客を乗せない走る広告媒体や映画・ドラマの撮影で使用される劇用車、または自動車学校の教習車などに用いられる事例があります。こうした車両は基本的に自家用登録の非営業車のため実態が非常に掴み難いですが、今回はバスマニアの間でも有名な元・神奈中車を秋葉原駅周辺で撮影することができました。

中央通りに現れた首都圏では有名な通称バニラバス。4台が存在する内の1台で、元は平塚営業所に在籍していた“ひ112”号車(KL-MP35JM・2003年式)だそうです。正面の運賃支払い表示窓で一目で判別出来ますね・・・。正面にはスピーカーが設置されており、あのアタマが狂いそうになる曲を流しながら走行しています。如何わしい成人向けビデオ撮影やら映画の災害シーンで横倒しにされるわで、散々な余生だった某社の元D960号車に比べればマシな使われ方ですね。

近年、移動型のライブハウスとして注目を集めるライブバスとして使用され、各地を巡回し注目を集めている元は030号車(KL-UA452MAN・2001年式)です。2016年末には日本テレビの人気番組・ガキの使いやあらへんで!の企画で使用され、車体にラッピングを施されTVに登場したことから話題を呼びました。ライブバスとしての使用は2017年4月からで、5月には湘南神奈交バス所属時の表記か1015が復活してアクセントになりました。アーティストのライブは勿論のこと、NHKや民放各社のテレビ番組のロケにも起用されています。何れも保有主は横浜市の株式会社フレッサという事業者ですが、これらの他にも多様な車両を保有し、撮影会などバスマニア向けイベントも実施しているようです。

 

所有している事業者のHPはこちら→https://live-bus.com/

オーナーのツイッターアカウント→https://twitter.com/junya_tani

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クハ103カットボディ

2018年03月12日 | 保存車両・廃車体・特殊車両

大量製造され、全国で活躍を見せたにも関わらず保存例が少ない車両は数多ありますが、通勤電車の決定版ともいうべき103系もその一つに数えられるでしょう。現在でこそ京都鉄道博物館にトップナンバーのクハ103-1が保存展示されていますが、首都圏でポピュラーだった高運転台ATC車は、ほぼ全てが引退~廃車解体の道を辿り鉄道博物館のカットボディであるクハ103-712は貴重な存在になっています。

もとはスカイブルー塗装で車掌体験に使用されていましたが、施設の拡張で新設されたキッズスペースに据え置かれているクハ103-712です。塗装が白ベースに103系の基本色をモチーフにした5色の水玉模様に改められ、正面の手すりやステップが撤去されました。

車両内部は特に変更点は無く、扇風機や座席など、懐かしい末期の雰囲気を残しています。本来なら1両丸ごと保存する計画もあったようですが、スペースの都合上カットボディ化されてしまったとのことですが、もし完全な状態であれば唯一の高運クハの保存例になっただけに、ひたすら残念です・・・。

 

 

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鉄道博物館のキハ10とDD13

2018年03月11日 | 保存車両・廃車体・特殊車両

昨日10日は、日光線に4月1日より登場する観光列車“いろは”の車内見学が埼玉県さいたま市大宮区の鉄道博物館で開催されました。筆者も205系を大改造した車両の登場という事で見に行っては来たのですが、あくまで車内の公開がメインというわけで編成写真がフェンスに掛かってしまい撮影出来なかった為、編成全てを捉えるのは運転開始以降の課題としその他の保存車両を撮影して来ました。

国鉄では初となる液体式変速機を実用化し、総括制御を可能としたことで単行から複数の車両の併結まで、柔軟な運用を可能にしその後の一般型気動車の基礎になったキハ10の25号車です。国鉄での廃車後に茨城交通(現・ひたちなか海浜鉄道)へ譲渡され、2000年代に入っても車籍を有し営業運転に充当されていました。2007年10月14日より、ここ鉄道博物館で動態保存されていましたが、2017年3月17日以降は静態保存に移行しています。

 ヤードなどで使用されていた入換用の蒸気機関車置き換え用に開発されたDD13形ディーゼル機関車の1号機。本形式の設計が幹線用ディーゼル機関車DD51形の開発に活かされ、その後の動力近代化に寄与した功績から保存されることになりました。最終配置は品川機関区。

 

 

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