町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

3000系完全置き換え用に増備された京王1000系(5・6次車)

2021年02月24日 | 京王電鉄(電車・バス)

京王井の頭線では輸送力増強と3000系置き換え用に1995年より1000系を導入し改良を加えつつ増備を進め、2011年に統一を果たしました。残存していた3000系を完全に置き換える為に2008年より登場したグループは、京王線向け900030番台の設計を反映させている事から既存の編成とは外観が異なり、バリエーションが増加しています。

ブルーグリーンを纏う1722F。車体はビードレス化され、前頭部は種別・行先表示器が埋め込まれるようになりました。丸みが強く非常用貫通扉と助手席側の窓ピラーを黒く処理して目立たせなくしており、3000系のイメージにより近い雰囲気を持っています。 

2009年導入のアイボリーホワイト1723F。この56次車は5両編成14本の70両が製造され、全編成がATC装置を新製時より搭載しています。VVVFインバーター制御装置は日立製作所製ですが、京王線の9000系とは全く異なりJR東日本のE233系3000番台に酷似した磁励音を発します。

サーモンピンクの1731F。上の1723F同様2009年の導入で、順次3000系リニューアル編成の置き換えが進められ、車両の大型化による輸送力増強が進められました。

車体形状が幅広で裾を絞っている以外は900030番台に準じている車内。ドア上の液晶画面は当初1台でしたが、ラッピング編成の1729Fに合わせて全編成2画面化され、前後して自動放送装置も改造で新設しています。

現在は13次車が大幅なリニューアルを受けて凝った内装になりましたが、それらと比較するとやや簡素な印象がある為シートモケットだけでも紫陽花モチーフの同一品に交換が施工されればかなり嬉しいのですが・・・。

 

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東急1000系1013F・きになる電車

2021年02月23日 | 東京急行電鉄

東急では「きになるプロジェクト」として戸越銀座駅のリニューアルに際して地域と一体となった計画を発足させ実に90年振りとなる改装に着手し、多摩(あきる野市)産材を使用した新たな老舗商家をイメージした木造駅に一新されました。それらのプロジェクトの一環で、20163月下旬より1000系の1017Fが昭和2040年代初頭まで採用していたツートーンカラーのラッピングを施され「きになる電車」として登場し注目を集めています。

1951年〜1966年頃まで初代3000系列に施されいたカラーリングでラッピングされた1017F。側面には近年見れなくなって久しいT.K.K(Tokyo.kyuko.kabushikigaisha)の文字も再現されています

ステンレスに赤帯や緑帯が中心の池上線・多摩川線系統では異彩を放つ存在ですが、登場から今年で5年目に入り、すっかり日常的な光景として定着しました。ドア窓は広告ステッカーは貼られないことの方が多いようですね。

車内設備は木目調に一新され、1950年代以前の主流だった木造の内張りをイメージしています。配色こそ違えど車椅子スペースやスタンションポール設置は10001500番台に近い設備に更新され、LEDの車内案内表示器なども活用する一方で足回りは原型の東洋電機GTOサイリスタを維持しており、セミリニューアル車的な雰囲気もあります

車内案内表示器の筐体も化粧板に併せて茶色く塗装仕上げにしたものが設置されました。ドアチャイムは例によって旧営団タイプが開閉時に流れます。

現在は緑色のラッピングを施工された1013編成と一緒に沿線に華を添えていますが、更新工事で1500番台化されたら、どんな姿になるか楽しみでもあります。

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残り3編成、リゾートライン10型

2021年02月21日 | モノレール・新交通システム

昨年より100type-Cにより置き換え〜廃車が開始されたディズニーリゾートラインの初代車両10型ですが、ピーチ色の第5編成が廃車になったことで残存するのは3編成になりました。100型は現在までイエローとピンクの編成が運用入りしていますが、次は何色が導入されるのか気になるところです。

爽やかな青色の第1編成。車号の付け方は編成番号+号車で、写真の第1編成の場合は1116号車となります。

パープルの第3編成。3136号車の番号が付与されています。昨年はダッフィーの特別仕様車に起用されました。

グリーンの第4編成。カラーリングの為かクリスマスのイベント時に抜擢される機会が多かったように感じます。

車内設備。昨年春の時と比べると、窓ガラスに貼られていたミッキーマウスの装飾が撤去されていました。期間限定のものだったようです。

5編成ともに、2001年の開通時に登場しているので1923年と一般的な鉄道車両に比べると早い引退ですが、海岸沿いを走行する為か意外に車体は老朽化してるのかも知れません。完全引退の日まで、動向を見守りたいと思います。

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都営バスのブルーリボンシティハイブリッド

2021年02月06日 | 都営バス

日野自動車では2005年1月からハイブリッド関連機器を小型化して屋根上に搭載することでノンステップ化を実現したブルーリボンシティハイブリッドを10年間に渡り改良を加えながら販売して来ました。惜しくも2015年を最後に製造が終了してしまいましたが、筆者個人的には数多の大型路線バスの中で一番完成されたスタイルのように感じており、初めて実車を目にした時は新時代の到来を強く実感したものでした。

豊洲駅付近を走行中のS-S169号車(BJG-HU8JLFP・2009年式)です。この型式が都営バスに導入されたのは2007年のことで、先ずは渋谷・新宿に配置されました。翌年2008年には品川・江東・深川・江戸川の各営業所に向けて43台が導入され特に東京オリンピック候補地付近に路線を展開する深川には23台が集中配置されています。写真の2009年度導入車は基本的仕様は2008年度車と変更は無いものの、バックアイカメラを標準装備しています。

後楽園駅付近を行く都02系統のP-T268号車。上と同型式で、2009年度は52台が増備され臨海部が主な活躍の場だったブルーリボンシティハイブリッドが凡ゆる地区で見られるようになりました。

車内設備はノンステップエリアを1人掛け、後部を2人掛け座席中心とした他メーカーのバスに準ずるオーソドックスな都市型路線車の内装です。都バス独特のみんくるモケットが目立ちますね。

おまけに上のブルーリボンシティの先輩格に当たる品川自動車営業所に所属していたA-E366号車(KC-RU1JLCH・1998年式)HIMRです。貸切系統に入り、品川駅高輪口の降車場に停車中の所を捉えました。

※2017年の記事を加筆修正

 

 

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都営バスに増殖する2代目いすゞエルガ(1次車)

2021年02月01日 | 都営バス

20158月の発売開始以来、全国のバス事業者でその姿を見かける2代目いすゞエルガですが、東京都交通局では発売から1年以上も遅れて導入が始まりました。1次車に相当するグループは他社でも見られる比較的オーソドックスな仕様ですが、2次車からは中扉の幅を拡大し行先表示器をフルカラーLED化するなど僅かながらバリエーションも生まれています。

都市新バスとして開設された都02系統で運用中のB737号車(QDG-LV290L22016年式)。大幅に車体形状はモデルチェンジしていますが、前扉が折戸で中扉が戸袋式の車体は昭和世代の車両のスタイルに先祖返りしたかのようにも見えます。都02系統はグリーンライナーの愛称があり、車両の正面に専用のヘッドマークを掲げていた時期が長らく続きましたが、現在は始発停留所発車時の車内放送で呼称されるのみになってしまいました。

秋葉原駅付近を行く秋26系統に充当中のB769号車。臨海支所所属の同車は秋葉原駅中央改札前に建つヨドバシAkibaのラッピングを纏っていますが、タイヤ部分をカメラのレンズに見立てた独特のデザインで一際目立ちます。

比較に先代エルガでは最末期の仕様であるQPG-LV234L3(2012年式)。似ているようで、正面の角や灯火類、前扉形状など大分違っていることが良く分かりますね。

車内設備はエンジンの小型化に伴いノンステップエリアや通路幅が拡大され余裕のある空間になりました。写真には確認出来ませんが、前輪のタイヤハウス上の座席は廃止されており、荷物などを置かれることが無いようにパンフレットのラックが設けられています。

現在はどこの事業者も色の違うエルガだらけになり、鉄道車両以上に標準化されてしまった感がありますが、省力化やコストカットを考えると仕方ないのは残念でもあります・・・。

コメント (2)
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