町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

神奈中のレア新型車(?)新顔エアロスター・ワンステップ車

2015年05月24日 | 小田急グループの鉄道・路線バス

大山ケーブルへ向かう際、伊勢原駅で乗車予定の車両を撮ってみました。伊勢原名物のブルーリボンシティかエルガもどきのブルーリボンⅡが来る事を期待しましたが、残念ながらこの日は普通の三菱ふそうエアロスター・PJ-MP35JM(2005年式)で「い56」号車が充当されていました。観光需要の高まりの為か、いつの間にやら行き先にローマ字表記が追加されています。

神奈中の2015年度~2017年度中期経営計画によると、交通バリアフリー化の一層の強化のため多区間路線の「中乗り・前降り」化と共に、今後増備する新型車は全てノンステップ車に統一される事が明記されていました。よって、今年以降に配置される新型車は神奈川県内であっても地域に関係無くノンステップ車になります。本来ワンステップ車の方が室内空間を広く取れる上、車内後部の段差も少ないので好みだったのですが少子高齢化が進む現代では乗り降りのし易さを優先しなければいけなくなったという事でしょうか・・・。かつてはツーステップのエルガミオのような珍車が導入されていたことを考えると隔世の感すらあります。 

昨年2014年6月には三菱ふそうトラック・バスよりエアロスターの大幅なモデルチェンジが発表、その市販第一号となる車両(QKG-MP38FK)が神奈中平塚営業所に配置され注目を浴びたのは記憶に新しいところですが、ノンステップに引き続きワンステップ仕様もぼつぼつ登場し活躍を開始しています。今回は用事で辻堂駅前の大型ショッピングモール・テラスモール湘南へ行った際に最新のエアロスターに遭遇することが出来ました。

辻堂24系統に充当され、客扱い中の「せ84」号車。型式はQKG-MP35FM、2015年式で3月19日に綾瀬営業所に納車されたばかりの最新車です。交通ルール啓発のエプロンが着けられていますがヘッドライトがディスチャージ式二灯に変更され、今までの大人しかった正面スタイルが大幅に変化している様子がわかると思います。

別の日にエプロンの無い姿を。長年神奈中の特徴でもあった正面から向かって右側の運賃支払い方法表示窓が姿を消し、一般的なセーフティウィンドウに変更され扉横の出入り口表示もステッカー式に改められてしまいました。コストダウンの為とはいえ、独自色の濃い事で有名だった神奈中仕様の消滅は寂しいものがあります。今のところ別に注目はされていませんが、今年度以降の新車のノンステップ化が表明されたことから新顔エアロスターのワンステップ仕様は神奈中全体では少数派に留まる可能性が高く、その意味では比較的珍しい部類になるかも知れません。

参考までに、同じ綾瀬営業所の先代モデル。PKG-MP35UM(2010年式)です。カラードガラスの採用やブラックサッシ化はされたものの、この代はまだ運賃支払い方法表示窓や幕式の出入り口表示など独自の装備を維持していました。

現在は数百台が所属し、珍しい存在でも何でもない神奈中ワンステップ車ですが本格的な入れ替わりが始まって「もっと撮っておけば・・・」などと思わないように今から撮り溜めを行って行きたいと思います(かつてウジャウジャいたエアロスターKやキュービック、7Eなどを殆ど撮らないでしまい心底後悔した苦い経験がありますので・・・汗)

 

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大山ケーブル、50年の活躍に閉幕

2015年05月20日 | 小田急グループの鉄道・路線バス

去る5月17日を以て、長きに渡り大山・ヤビツ峠へのアクセス線として親しまれてきた大山ケーブルの「たんざわ号」「おおやま号」の両車が引退しました。大山ケーブルは大山阿夫利神社への参詣を目的に1931年に開通した大山鋼索鉄道を前身とする路線ですが。1944年に一時不要不急路線として営業を休止してしまい、1950年に設立された大山観光(1953年に現在の大山観光電鉄に名称を変更)の手で再び開通することになり1965年に営業運転を開始しました。「たんざわ号」「おおやま号」はこの1965年の開通時からの車両で、実に50年間の長きに渡り活躍して来ました。筆者は最終日には行けませんでしたが、以前に御名残乗車も兼ねて撮影を行ってきたのでアップしたいと思います。

中間の大山寺駅で。写真でも判るように、係員がドア扱いを行っていますが大山ケーブルでは乗降用ドアが手動になっており、乗り降りの際には乗務員が手でドアを開け閉めする近年では極めて珍しい光景が見られました。

大山ケーブル駅に停車している赤い車体の「たんざわ号」です。相方の「おおやま号」とともに、一時期は小田急ロマンスカーと意匠を揃えた装いでしたが、後にこのカラーに変更されています。この時から既に引退を知らせるヘッドマークを掲げていました。

たんざわ号の車内です。座席は秋をイメージして紅葉をあしらったモケットになっています。中間の大山寺駅での降車時に鳴らすバス用ブザーが目立ちますね・・・。

緑の車体の「おおやま号」こちらにも引退を告げるヘッドマークが取り付けられました。両車共にデザインは共通のようです。

こちらは青紫の地色に鹿と大山の民芸品の独楽をデザインしたモケットです。

今後は新型車両搬入と、設備の大規模改修の為長期運休に入り、新型車両での運行開始は2015年10月1日を予定しているとのこと。今度の新型車両のデザインは小田急50000形・60000形を手掛けた岡部憲明氏が担当するとのことで、早く実物に御目にかかれる日を楽しみに待ちたいと思います。

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小田急1000形ワイドドア車

2015年05月15日 | 小田急電鉄

昨年より大規模修繕工事が開始され、今後も長期に渡る活躍が約束された小田急1000形ですが一方で6両編成6本が在籍するワイドドア車については更新の対象から外され、先が見えてしまった感が否めなくなりました。既に先頭車を中間車化する大規模な改造を施している事や、新宿駅の可動式ホーム柵設置に伴い他形式と連結しての急行運用からも外れたことから中途半端な存在になってしまっているので止むを得ない措置と言えるのですが・・・。

以前に用事で多摩線を利用したときに丁度1751Fが運用に入っていたので、軽く撮影してみました。すっかり郊外線の各停専用車として定着した感がありますね。写真は上り側なので特に差異は見られませんがクヤ31の牽引に対応している為、下りの小田原寄り先頭車には電連が存置され、スカートには切り欠きが入っています。

クヤ31検測の伴走車として運用中の姿(後部6両)。クヤ31は運用の際に1000形の電源供給を受ける必要がある為、対応改造を受けた1051F4両、1751・1752Fの何れかの編成が新宿側に連結されます。近年は1051Fが他の編成と連結しての10両運用が目立つ為、このようにワイドドア車が検測に充当されることが多いようです。もしもワイドドア車が廃車になる日が来たら、1751・1752Fを事業用電車として残してくれないものでしょうか。幅の広いドアは座席や吊り手を撤去すればホームドアや工事用の資材を輸送するのに丁度良いと思うのですが、是非とも検討願いたいですね。

改造工事を受けた車内設備です。1751F・1752Fは当初から6両編成で製造されており、中間化改造車は編成内に含まない他、LED表示器を標準装備している一方ドアチャイムの設置は見送られるなど相違点が目立ちます。

1000形ワイドドア車両を特徴付ける奇妙な側扉です。2メートルの開口幅だった扉は後年の改造で1.6メートルに縮小されたものの、外側には一切改造を行わず引き残しを設けているように見せています。ステンレスの外板なので改造が困難なことからこのような改造になったようです。ちなみに、扉上部に設置された手掛けは引き残しのある外観上の違和感を最小限にするための物で、特に深い意味は無いとのことでした。

 

※検索でこの記事にアクセスして下さる方が多いので、加筆修正と写真の差し替えを行いました。

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神奈中バスの車内放送、変更完了・・・。

2015年05月01日 | 小田急グループの鉄道・路線バス

画像は別に深い意味はありませんが、6年ほど前に鶴川駅で撮影した神奈中の扁平ノンステップ、PJ-MP37JKと小田急エルガPJ-LV234L1の並び。まだ新型車のイメージがありますが両車ともに間もなく古参車両扱いされるくらいの時間が経過してしまいました。

青春18きっぷの遠征と仕事に感けてすっかり忘れていましたが、先月1日の厚木・伊勢原・秦野の放送更新により森田夕里さんの音声による車内放送が終了してしまいました。約12年間に渡り全線で放送案内を担当され、神奈中といえば森田さんの音声のイメージが浸透していましたが、とうとう聞かれなくなってしまいました。

森田さんの音声は神奈中グループのみならず、川崎鶴見臨港バス・仙台市交通局・宮城交通・岩手県交通・南海バスグループ・山陽バスなど数多の事業者で聞くことができましたが、声帯の不調により放送案内のお仕事からは降板することになってしまったようです。すでに一部の事業者では音声の差し替えや放送内容の変更が実施されており、近いうちに耳にすることはできなくなってしまいそうですね。私個人としては、低いトーンながら聞き取りやすく話す音声がとても気に入っていたので今回の引退は残念極まるという他ありませんが、まずは長い間のご活躍に心から敬意を表したいと思います。

そういえば、長い間お馴染みだったデジタル表示の運賃表示機も何時の間にか置き換えられて見れなくなってしまいましたね。

 

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