町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

小田急1000形、6連各停運用

2017年02月25日 | 小田急電鉄

2015年から大規模リニューアル工事が開始され、何かと話題の豊富な小田急1000形ですが行先方向幕のフルカラーLED化や地上専用車4両+元地下鉄直通車6両編成の10両固定編成化などが始まり、登場から殆ど変化の見られなかった同系に初めて大きな変化が表れ、今後貴重になっていく未更新車が数多く見られる現在が最も撮影の狙い目であるといっても良いでしょう。最近は10両編成、4+4編成での運用が目立つ1000形ですが、今月は珍しくも6両編成単独運用を2編成撮影出来ましたので、そちらの画像を載せます。

小田原線の各停運用に就く1253Fです、この写真を撮影した時点では10両編成時の相方になるであろう1053Fは1251Fと組んでいました。登場時に装備していた自動分併装置は撤去されています。

 多摩線折返し運用中の1255F、通常タイプのドアを装備する6両編成は全編成が元千代田線直通車だったため、10両編成時中間に入る新宿側先頭車は、乗務員室内に貫通路構成仕切を設置していました。千代田線乗り入れ時代は同じく乗り入れ対応4両編成の1065Fと、上の1253Fは1063Fと組んでいましたが地上線区間のみでの運用になってからは連結することは殆ど無くなっています。この編成もリニューアル時は1055Fと組んで10両固定編成にされるんでしょうね。

ホワイトベージュの化粧板に赤い座席が明るく暖かい印象の車内設備。扉の内側も化粧板仕上げになるのはこの1000形からでした。4+6両編成はドア上に車内案内表示器を設置していない為、登場した時代を物語ります。

前面・側面ともに幕タイプの表示を持つのは小田急ではいよいよ1000形のみになってしまいました。方向幕という呼び方も昔語りになる日は遠くないようです。

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小田急3000形3次車~9次車

2017年02月23日 | 小田急電鉄

前回の続きになりますが、今日の記事は3000形の中では最多の2次車以降の車両です。小田急の路線を利用すれば乗車しない事の方が珍しいくらいに数が多く、21世紀の小田急の顔といっても過言ではありません。同じように見えて、製造時期による変化が多くバリエーションが豊かな点は、かつて主力だった高性能通勤型電車群(2600・初代4000・5000など)に通じるものがあり、ある意味正当な後継車とも思えます。

近郊各停の主力車となった3次車8両編成、スカート大型化や制御装置の変更などはあるものの、乗客向けのサービス機器は2次車を踏襲しています。

小田原線の新松田~小田原間でピストン輸送に当たる5次車3721F。写真の編成は当初ドア上に15インチ液晶画面を取り付けていましたが、2015年3月から動画広告の「小田急TV」の配信開始に伴い、17インチワイド液晶画面に換装されています。1000形・8000形4両編成と連結しての10両編成運用が目立ちますが、上記の区間と多摩線、江ノ島線では単独で運用に就く姿も見られます。撮影派にはハズレの列車なのでしょうけど・・・。

世田谷区内の新複々線区間を快走する10両固定編成の3095F。6両編成で登場した8次車は、2010年より5編成が中間車4両を増結の上10両固定編成化されることになり、一部仕様変更を行った4号車~7号車が新造されています。写真の3095Fは元々3279Fとして落成し、2011年度にデハ3345+デハ3245+サハ3295+3195を組み込み改番。現在の編成になりました。車体の設計は更に改良され、車体強度を向上させたことから自重が増加しています。

2次車~8次車までの車内設備(LCD換装車で撮影)。標準ガイドラインに基づいて設計されていますが、側面窓以外は独自色の濃さが現れています。3次車の2003年度製造分まではLED表示を採用していましたが、2004年からは15インチ液晶画面を千鳥配置とし、その後は全ドア上に設置されるようになりました。また3次車からは戸閉力弱め機構が追加され、VVVFインバーター制御装置も制御内容を変更したことから、磁励音も変化しました。

2004年度以降の車両で見られる15インチ液晶画面による車内案内表示器です。かつて1000形ワイドドア車の一部で液晶画面による案内表示を試験的に取り付けていたことがありましたが、予想以上に液晶の劣化が早く早々に撤去されてしまったことがありましたが、満を持しての復活になりました。

LCD換装車は三菱電機の開発したセサミクロを採用し、駅構内や次停車駅を動画で表示できるようになりました。ドアチャイムも3打点に更新され、鴨居下部にはチャイムと連動する開閉表示灯も新設されています。

人気はイマイチな3000形ですが、登場から地味に変化は続いており新型車といえど日々の記録は重要だな・・・と画像を整理していてしみじみと思いました。

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小田急3000形1・2次車

2017年02月20日 | 小田急電鉄

小田急3000形といえば未だロマンスカーのSE車を連想する人も多いと思われますが、21世紀を迎えた2001年より登場の新型車が同じ番号を与えられ、現在では小田急で3000といえば通勤電車を指しています。登場から暫くは在来車とは全く異なるスタイルの車体デザインや、2次車以降の標準ガイドラインに基づく部品の共通化推進などから趣味者の間で批判の的になることもしばしばありました。しかし、在来車各形式(2600・初代4000・5000・9000形)の置き換え用として大量に増備されたこともあり、現在の小田急通勤電車では最大勢力を誇っています。数が多ければそれだけ出会う機会も多く、練習で撮影して行く内に画像が増えて来たので今日はその一部を載せて行きます。

6両編成単独で多摩線の各駅停車運用に就く3000形1次車。一番最初に登場したグループです。正面は当初太い青帯が配されていましたが、機器構成を変更した3次車では細帯化され1・2次車にも波及しました。新宿寄り先頭車は10両編成組成時に他形式と連結するため、自動分併装置やブレーキの読み替え装置などを搭載しています。

8000形との併結10両編成で複々線区間を走行する2002年~2003年に登場の2次車、小田原寄り先頭車は他編成を連結することは無いので、自動分併装置は省略され、スカートの切り欠きも小さくなっています。ドアが通常の1,3メートル幅に設計変更され大幅に外観が変化しました。このグループより側面窓が幅こそ異なりますがJR東日本のE231系と同じ構造になるなど、随所で標準車両ガイドラインに基づく設計であることが窺えます。側面行先表示は1次車と同一でしたが、3259Fから拡大されました。

1次車車内は蹴込みを持つ座席や背の低い袖仕切、1.6メートルのワイドドアなど2000形との共通点が数多く見受けられます。吊り手も伝統的な円形を採用していました。

標準ガイドラインに基づいた設計に改められ、通常サイズに戻った側ドアや枕木方向に並ぶ三角形の吊り手など後に続くグループの基本になった2次車車内。号車番号のステッカーの書体が3次車以降との識別点です。

1・2次車と3次車の一部初期グループはLEDによる車内案内表示器をドア上に千鳥配置(反対側は紙の広告)しています。2000形と同一品に見えますが、英語表示の書体が変更され拡大された他、文字がゆっくり流れるなど見やすく改良されました。

初期車両のみで見られる小型の行先表示器です。横方向のスペースに余裕がないため、快速急行の運用に入る際は「快速急行」→「新宿」のように、種別と行先を交互に表示します。

 

 

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開成駅前の3181号車

2017年02月16日 | 小田急電鉄

開成駅前第二公園で保存されているNSE車3100形の保存車両を見て来ました。前回は偶々撮影出来たEXEαを載せましたが、開成駅に降りた本当の目的はこちらです。

ホームからもよく見える3100形3181号車。開成町の公募により「ロンちゃん」の愛称が付けられ親しまれています。今までテントを被せられた状態で保存されており、車内の公開時にのみその姿を見る事が出来ましたが昨年の修繕の後、テントを撤去したとのことでした。残念ながら車内はカーテンを閉められて様子を覗うことは出来ません。写真でも判りますが、床下機器は撤去され家庭用クーラーの室外機が見えています。車両は小田原側を向いていますが、現役当時は新宿寄り先頭車でした。

多少原型離れしているとはいえ、過去にも載せた辻堂海浜公園のコレ↑と厚木市消防学校の2657号車(あれは教材なので保存展示ではないですが)と共に昭和30年代の高度経済成長期真っ只中だった小田急の姿を今に伝える貴重な存在ですが、いつでも外観を見れるのは喜ばしいことですね。

 

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小田急30000形EXEα、試運転中

2017年02月14日 | 小田急電鉄

今年3月1日からの営業運転開始が決定し、2月12日にはファミリー向け試乗会も行われ何かと話題の小田急30000形のリニューアル車EXEαですが、偶然にも試運転に遭遇できました。同系は10両編成1本(6両+4両)が出場しましたが、本日は6両編成単独での試験だったようです。

通過電車の放送が流れた時はまた急行か特急か・・・と思っていたところに、上部に二つの白い光が見えたので「もしや・・・」と大慌てでカメラを取り出しホーム先端へ走ると、やはりEXEαでした。何とか見れる写真になったので思わぬ収穫です。ムーンライトシルバーを基調に下半分をインメタリックグレーとするインパクトある組み合せのカラーですが、ピカピカに整備されたばかりということもあり下半分のグレー部分や側窓に周辺の景色が映り込んでいます。床下もまだ綺麗な明るい灰色を保っていますね。

駅貼りポスターや車内広告でも大々的にPRされていますが、30000形は一番利用する機会が多いので乗車できる日が楽しみです。

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