町田営業所業務日報

地元周辺の鉄道・バス車両について気紛れに綴ります。

東急8500系・元TOQ-BOX赤帯8634F・軽量車10両編成8636F

2018年07月21日 | 東京急行電鉄

以前に青帯のBunkamra号を記事にしましたが、今回は同じくTOQ-BOXに指定されていた8634Fを捉えました。この編成はシャボン玉を先頭車にのみ装飾した8637Fとは異なり、編成全体に赤帯を廻して虹や楽器、音符のイラストが配されて一際目立つ存在でした。やはりステッカーの老朽化を理由にイラストが撤去されているものの、何故か側面の赤帯だけは残存しいるほか、こちらも8637Fと共に、2005年に車内案内表示器・自動放送の設置改造を受けており特異な存在になっています。前面は行先・種別共に三色LEDですが、側面は何故かフルカラーLEDというチグハグな装いになってしまいました。

他の8500系とは特に区別されずに運用される8634F。この編成は1985年の登場当初7両編成で東横線の各駅停車運用に就き、1986年に17次車の中間車3両を増結して本来の田園都市線に配属された経緯委があります。側面の赤帯は残されつつも長いこと更新していないようで、退色や劣化が近くで見るとよく分かります。イラストのステッカーを撤去して赤帯を剥がさないのは他編成との識別の為でしょうか?

上の8634Fが田園都市線に転籍するのと時を同じくして10両編成で一括製造された8636F。ATC装置の小型化で助士席側にも窓が設置され前面展望が利くようになりました。現在はLED表示などは設置されていないものの、座席のシートモケットを赤色に交換しています。

8634F車内設備。車内案内表示器・戸開予告装置が設置されている以外は通常の中期車と変わりません。最近になり一部編成に施行されている座席モケットの交換ですが、8634Fも交換されました。

ドア上の車内案内表示器(長津田駅停車中に撮影)は8637Fとまったく同一品。製造時期の違いで、8637Fでは化粧板仕上げだった鴨居部分がステンレスになっています。今後置き換えが進行する8500系ですが、最後の方まで残るとしたら、この8634Fと8637Fになるのでしょうか。

 

 

 

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小田急7000形LSE車、定期運用終了

2018年07月10日 | 小田急電鉄

GSE車70000形の登場に伴い廃車が発表され、去就が注目されていた7000形LSE車が定期運用から離脱しました。しばらくは団体臨時列車で活躍の見込みですが、それも今後予定されている記念乗車会を最後に引退するようです。

先代3100形NSEを上回る特急車として開発された同車は1980年の登場で、当時車両不足で箱根湯本行き特急にも充当されていた展望席の無い3000形SSE車の置き換えに開発されました。居住性や走行機器の更なる改良でLuxury Super Expressの愛称を与えられ、1981年9月には鉄道友の会よりブルーリボン賞を受賞しています。受賞の翌年1982年末には高速試験の為に国鉄へ貸し出され東海道本線の大船~熱海間を走行するなど、何かと話題の多い形式でした。私鉄の電車で国鉄の走行試験に使用され、実際に走行した実績があるのは3000形SE車とこの7000形LSE車のみです。

1997年から1999年に掛け、車内設備のバリアフリー対応化とリニューアルを施行し当時運用されていた10000形HiSE車と同じカラーリングに改め運用を開始しましたが2007年には小田急開通80周年とSE車3000形誕生50周年を記念して写真の7004Fが旧塗装に変更されました。当時は窓枠が黒のままで旧塗装時代とはイメージが異なりましたが、2012年には1編成を廃車の上で残る編成を登場時のカラーにすることが発表され、その際に窓枠を銀に変更。現在の正しい姿になりました。

引退に際して貼り付けられたラストランを告げるマーク。最初は正面にステッカーでも貼るのかと思いましたが、思っていたよりも控えめでした。いつも通りに近い姿で運用してくれる方がマニア的には有難いですね・・・。とはいえ、私にとってLSEは乗車機会が少なかったこともあり、そこまで思い入れがあるわけでなく見れるカットは数枚しかありませんでした。

引退を控えて、各駅にはこんなポスターと運行予定のカレンダーが掲出されました。本日の引退はマスコミでも特集されましたが、改めて小田急ロマンスカーの影響力の強さを実感します。なお7000形の処遇ですが、ポスターにも書かれているように海老名市に建設予定のロマンスカーミュージアムに先頭車両2両が収容されるとのことです。

 

ところで、LSEの話題からは外れますが、複々線化完成による運用増に伴い留置スペースを確保する為保存車両の一部を解体する方針を発表した小田急では、既に3100形の中間3両、10000形の中間車と先頭車各1両、20000形の先頭車1両を解体し、更に通勤電車の2200形も2両編成のうち小田原寄り1両を解体を予定しています。そしてロマンスカーミュージアム建設発表で喜んだのも束の間、今度は新幹線開発にも寄与し、産業的価値が認められたことから永久保存することを表明していた3000形SEまでも2両を解体してしまうことが発表されました。これまで保存を続けて来た意義として「過去の車両は基本的な電気車の構造が分かるため、技術の伝承を目的としている」とのことですが、少なくともSE車や2200形などのように、編成単位で保存を行うことに意義がある車両にまであっさり解体処分してしまうとは、残念極まる決断です。もし仮に、5両丸ごとの収容が難しいのであれば、SE車を非公開保存にして代わりに喜多見で埃をかぶっている通勤電車2600や9000、または2200形2両を入れるなど、色々手の打ちようはあるはずですが・・・。何にしても、2200とSE車の解体処分だけは再検討願いたいところです。

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