気ままな絵日記

我が家の庭のお花を紹介

原種ジュウニヒトエ

2007年04月30日 20時18分03秒 | ガーデニング


 最近では山に入っても原種のジュウニヒトエはほとんど見かけなくなってしまいました。昔はもっと身近な野原でもちょっとした日陰の場所ではよく見かけたような気がするのですが、最近では本当に珍しい山野草になってしまいました。

 とくに、最近のガーデニングでは「アジュガ」の名で、洋種のジュウニヒトエがたくさん扱われていて、本来の日本の原種を知らない人も多いのではないでしょうか。確かに、性質から考えると、洋種の方がはるかに栽培しやすく、園芸種として扱うには良いと思うのですが、日本の原種があるということくらいは知っておいて欲しいですね。

 最近では多くの山野草も、洋種が入ってきていて、だんだん本物が忘れられてしまっているようです。最近よく見かけるのは「節分草」と「カタクリ」ですね。どちらも日本の原種が絶滅危惧種になってしまっているということが大きく影響しているのでしょうけど、日本の原種を知らない人が増えて行くのは寂しいですね。

 「節分草」や「カタクリ」は種から生育させると花が咲くまでに数年かかってしまいますが、ぜひ種まきをして、数を増やして行くことを考えなくてはいけないと思います。日本の原種を山野だけでなく、栽培者の棚でも増殖をもっと真剣に考えないといけないですね。

 

 

八重咲きのフジ

2007年04月29日 21時05分18秒 | ガーデニング


 絵に描いたような晴天の一日でした。一日中忙しかったのですが、天気が良いと気分が高揚していいですね。

 写真でご紹介した八重咲きのフジ「黒龍八重」が開花し始めました。このフジは10年くらい前にある場所で見かけて、どうしても欲しくて一生懸命探して手に入れた品種です。とてもどっしりとした紫色はとてもフジには見えない雰囲気で、独特の気品を感じる一本です。

 入手してから一生懸命肥培に勤めて、やっとここまでの花を付けてくれるようになりました。これからも毎年花が見られるようにがんばりたいと思います。

 我が家にはもう一本大好きな「紅フジ」もあるのですが、こちらはちょっと調子を崩していて、今年もまだ花は見られそうにありません。

 晴れてさわやかな風に揺れるフジの花はほんとに綺麗ですから、紅フジも早く調子を取り戻せるようにがんばって栽培して行きたいと思っています。




連休の幕開けです。

2007年04月28日 15時20分23秒 | ガーデニング
のち

 いよいよ連休が始まりました。地元では山野を求めてたくさんの観光客が訪れています。しかし、今は早速春の嵐で、雷が鳴っています。午前中は本当に気持ちの良い天候だったのに!

 それにしても、山野草の大好きな人にとってはこの時期の山は楽しみがいっぱいです。一歩山に足を踏み入れると、たくさんの山野草に出会えます。みんな厳しかった冬を乗り越えて、綺麗な花を咲かせてくれています。上を見上げれば、新緑の葉の間からこぼれてくる日差しがとてもまぶしいです。風は冬の冷たい風ではなく、さわやかな春の風になっています。山道を歩いて少し汗ばんだ体には本当に心地良い風になっています。まさに春の森林浴が味わえます。

 最近では秩父地方の芝桜が大変な賑わいをみせているようですが、作られた美しさではなく、そのすぐそばにある新緑の山の方がとても素敵な場所だって言うことを気づいてくれると良いのですが。

 しかし、最近は中高年の山歩きがブームになっているようですが、単なるファッションみたいな考えではなく、本当に自然の大切さを感じてくれる人が増えてくれるムーブメントになってくれると良いなと思います。

 先日朝の出勤途中の電車で、とても素敵な老夫婦を見かけました。とっても素朴な感じで、いわゆる田舎のおじいちゃん・おばあちゃんという感じなのですが、電車の窓から見える景色にとても感動されていました。そばで拝見していて、本当に自然の美しさがわかっていらっしゃるのだろうな~と思いました。

 まだまだ連休は始まったばかりですが、山歩きを計画されている方は、本当に自然と対話することを心がけていただき、たくさんの人が山に入ったために山が荒れてしまうというようなことが絶対におきないようにお願いしたいと思います。




いよいよ連休です。

2007年04月26日 21時53分14秒 | ガーデニング


 世間的には、いよいよ連休ですね。きっと何をして楽しもうかを考えてわくわくしている人が多いでしょうね。今年は10連休の企業が多いようですね。うらやましいですね。

 我が家では毎年5月の連休はエビネの花が咲き出す時期で、一年でもっとも楽しみな季節です。ただ、今年は少し花が遅れそうな感じです。全部が咲き始めるのは連休の終わりごろになりそうな状況です。暖冬だったので、花が早いだろうと思っていたのですが、予想ははずれの感じです。

 本当に植物はこちらの思うようにはいきませんね。きっと今年は夏も予想外の展開になってくるのでしょうね。

 まあ、何があってもじっくりと栽培して行くしかありませんね。連休は休みが取れる日には、植え替えや薬剤散布などで一日がつぶれていくのは毎年のことです。今年も、庭に出て一生懸命働きます。


八重咲きスミレ

2007年04月24日 22時48分06秒 | ガーデニング
のち

 今日も肌寒い一日でした。春はちょっと足踏みのようですね。

 スミレの話が続きますが、今日は「八重咲き小諸スミレ」です。スミレの花は色の変化は数多く出てきていますが、花の形が変化したものは数少ないと思います。この花も株に力がついてくると、花弁の数がどんどん増えていくようです。本当に力のついた株は見事なほどの八重咲きになってくれます。今年はしっかりと栽培して来年は本当の芸が出てくるようにがんばろうと思っています。

 スミレは本当に奥が深くて、毎年栽培していて勉強になることが多い植物です。まあ、これはスミレに限ったことではなく、すべての植物に言えることですけど、奥が深い分だけ、楽しみを多いですね。

 一年間一生懸命栽培して、学んだことを翌年の栽培に生かしていくことの繰り返しですね。今年もがんばります。

 ところで、突然なのですが、昨日から通勤の電車の中で佐野元治の古いライブを聞いています。佐野元治のロックンロール、やっぱりいいですね。元気になれますよ。♪♪ロックンロールナイト~♪♪と



エイザンスミレ

2007年04月23日 22時00分50秒 | ガーデニング

 今日はしっかり天気予報がはずれてしまったようです。晴れで、暖かくなるという予報だったのですが、曇って肌寒い一日でした。

 昨日紹介しましたタチツボスミレは日向のスミレの代表格ですが、こちらは日陰のスミレの代表格エイザンスミレです。写真では色がよく出ていませんが、白の花弁の裏側に本当にうっすらと紫をかける色はすばらしいの一言です。

 我が家でも、庭の北側のアジサイの木の根元に、こぼれ種で増えてくれています。しかし、山の中で見る花のほうが、紫の微妙な色が出ていて綺麗です。きっと微妙な環境の違いが、出ているのでしょうね。

 しかし、スミレは本当に身近にある山野草ですが、奥が深い植物ですね。小さな小さな植物ですが、道端で見かけたら、じっくりと見てあげてください。きっと新しい発見があると思いますよ。


タチツボスミレ

2007年04月22日 20時27分24秒 | ガーデニング


 スミレという植物は身近に見かけるようで、栽培するとなると結構難しかったりします。それでいて環境がぴったり合うと庭中がスミレで咲いたりします。それだけ環境に依存する植物だと言えると思います。

 昨日行った山でも、南向きの落葉樹林下ではタチツボスミレが群生し、逆に北向きの針葉樹林の下ではエイザンスミレが群生しています。はっきりと日照の好き嫌いが現れています。

 日本に自生するスミレは相当の数に上ると思いますが、みなそれぞれに好む環境が違い、しっかりと自生地を形作っているようです。

 環境さえ合えば、野山で種を採取してくれば、庭先で楽しめるようになります。本当に日本の春を象徴する花と言ってもよいスミレを庭先で栽培してみてはいかがでしょう。簡単なところではタチツボスミレとノジスミレなら庭の日当たりのよい場所で栽培可能です。特に、庭に砂利が敷き詰めてあるような場所ではどんどん増殖してくれます。また、日陰の庭でしたら、ヒゴスミレが適していると思います。

 日本の春の野山でもっとも身近に見ることが出来る植物を身近において栽培してはどうでしょうか。


フデリンドウ

2007年04月21日 21時32分26秒 | ガーデニング


 毎年山野草の自生を見に当地の標高1000m程度の山に行っています。今日も天気が良いので1年ぶりに入ってみました。

 ここへの目的はなんといっても写真で紹介している「フデリンドウ」です。この花はとても不思議な花で地面から5cm程度茎を伸ばして開花します。そしてその茎の下は30cm~50cmもの1本の根が伸びています。本当に「根」1本に「花」1輪という感じの花です。いったいこれでどうやって増殖して行くのだろうと不思議に思います。でもその花の紫の美しさは絶品ですよ。写真ではよく色が出ていませんが、本当に濁りのない紫色の花です。

 数年前から絶対に種を採ろうと思っているのですが、種が出来ているのを見たことがありません。

 カタクリの花は種がこぼれてから7年~10年かけて開花するようですが、きっとこの「フデリンドウ」も同じようなサイクルなのではないでしょうか。

 しかし、何年通っていても、自然は毎年新しい感動を与えてくれます。本当に自然の中で咲いている山野草には拍手を送りたくなります。

 皆さんもぜひ身近な自然の中で感動を探してみてください。何も山や高原を探さなくても、都会の原っぱにも感動は隠れていると思いますよ。じっくりと身近な自然と話をする機械を作ってみてくださいね。



スプリングエフェメラル

2007年04月21日 00時43分02秒 | ガーデニング


 やっと春らしい暖かさが戻ってきました。まだ本調子という感じではありませんが、真冬からは脱出したという感じです。

 最近「スプリングエフェメラル」という言葉をよく見かけるようになりました。
これは、福寿草やカタクリあるいは二輪草といった植物のように、春の一時期だけ葉を展開して花を咲かせる植物を総称しています。これらの植物は夏が来る前に、葉も枯れてしまい、その後は翌春まで地中で過ごすという習性を持っています。ですので、葉が展開しているほんの短い期間に、養分をしっかりと蓄えて、翌春の開花に備えなければなりません。

 このような植物の栽培では、葉の表面から養分を与える「葉面散布」が効果的です。特に葉の裏面から肥料を与えることで効果を得ることが出来ます。とくに、効果的なのは「ブドウ糖」の直接散布です。ブドウ糖を薄めて葉面散布することで、短い期間での栄養補給に効果を発揮します。人間と同じですね。

 福寿草やカタクリは翌年も花を付けるのが難しい植物と言われていますが、葉面散布を上手に利用することで、問題が解決することが出来ますよ。

 今まで悩んでいた方はぜひお試しください。

 明日は、近隣の山に花を見に行ってきます。

 
 

春の雪景色

2007年04月20日 01時59分44秒 | ガーデニング

 午前中はまだ雲に覆われていて、近隣の山の景色は見えなかったのですが、昼前から雲が切れてきて、景色がはっきりと見えてきました。そして、驚いたことに秩父や奥多摩の山が雪景色をしているのが分かりました。

 もう四月も下旬に入ろうというときに、ちょっと驚きの光景でした。今年は暖冬が続いてきて、春本番という時期に冬がやってきました。こうやって考えると自然界はちゃんとバランスをとっているように感じます。極端な気候の変動にはちゃんとその後でゆり戻しが来るようです。

 これから初夏に向かっていきますが、今年の気候はどのように推移して行くのでしょうか。いずれにしても、植物を栽培する者にとっては気が抜けない一年になりそうです。

 皆さん天気図とにらめっこしながら今年もがんばりましょう。