らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「アカンサスの花」とその伝説

2009-06-30 | 

下の画像の花をご覧になったことがありますか? 地中海沿岸、トルコ、熱帯アフリカが原産地の「アカンサス」です。
私の散歩コースである熊取・長池公園に咲いていましたのでご紹介します。

「アカンサス」はキツネノマゴ科ハアザミ属の多年草です。
現在よく栽培されているものは地中海沿岸が原産地のA・モリス(和名:ハアザミ)で、葉の長さは50~60cm、花茎は100㎝~200㎝にもなり、唇形の花を花茎の下部から上部にかけて順に多数咲かせます。

・この画像の花茎は170㎝くらいありました。下部に咲いた花は萎れたり散ったりしていて種子がつき始めていました。


アカンサスのアザミに似た大きな葉は、成長力の強さや形の美しさから古代ギリシャの建築や彫刻、壁画のモチーフとされています。
特にギリシャ建築のコリント式オーダーはアカンサスを意匠化した柱頭を特色としています。

・これがギリシャ建築の柱頭に彫刻されているアカンサス模様です。(ウィキペディアより) 
     
アカンサスが芸術作品に用いられる由来については次のような伝説があるそうです。

・古代ギリシャ建築「コリント式」由来の伝説
 「昔、コリントスで少女が亡くなりました。その死を哀れんだ乳母は少女が大切にしていた玩具をバスケットに入れて墓に供えました。
 春になって、そこを通りがかったカリコスマという彫刻家が、墓の上に見事に伸びた若葉がバスケットの縁に美しいデザインで絡みついているのを見つけました。
 彼はここからヒントを得て、柱頭をアカンサスの葉で飾るコリント形式を思いつき、石に彫って永遠の芸術にしたというものです。」

アカンサスは古代ギリシャでは聖なる植物とされ、東洋のハスと同様に昔からおめでたい植物とされていたようです。
                                    
・アカンサスの葉です。
 葉には深い切れ込みがあり、光沢があって根元から叢生(そうせい:群がって生える)します。大きいものでは長さが1mほどにもなり、葉の先にはトゲがあります。
アカンサスの葉

・アカンサスの花はギリシャの国花になっています。


花が終わると種子が出来ますが、この種子では発芽が難しく、増やす方法は株分けによるようです。


アカンサスの名前はギリシャ語の「とげ」に由来していると言われています。これは苞葉(ほうよう)の部分にトゲがあるところから来ています。
このトゲについてギリシャ神話では次のような伝説があるそうです。

・アカンサスの名前の伝説
 「美しい娘アカンサスを太陽の神アポロンが見初め、求婚しましたが拒否されます。
 それでも近づいてくるアポロンを爪で引っかいたので、アポロンは彼女を爪のようなトゲのあるアカンサスに変えてしまったと言うものです。」

・トゲがある苞葉(ほうよう:花の基部につく小さな葉)です。

 
「花言葉」  美術、芸術、技巧





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カンナの花

2009-06-29 | 
久しぶりに熊取・長池公園を散歩しました。
今日は、ここの散歩コースに咲いていたカンナの花をご紹介します。

カンナは、カンナ科カンナ属の多年草の球根植物で、夏から秋にかけて色鮮やかな花を咲かせます。
熱帯・亜熱帯アメリカが原産地といわれ、日本には江戸初期に渡来したようです。
草丈は50㎝から200㎝くらいまでになり、花茎も約10㎝と大形の花ですが、トロピカルなムードたっぷりのカンナはとても魅力的な花です。

・黄色が鮮やかで魅力的なカンナの花です。


・葉は横幅があり、色は緑色で光沢に富み、長楕円形をしています。
 品種によっては、緑だけでなく銅色の葉や斑入りの葉などもあるようです


カンナは、「ダンドク」が原種といわれ、フランスを中心に改良されてきたようです。

・カンナの蕾です。


(参考)これが原種と言われている「ダンドク」です。


カンナの語源は、古代ケルト語の「Cana(つえ)」、「Can(芦(あし))」からとする説やギリシャ語の「Kanna(葉)」からとする説など諸説あるようです。

・この草丈で80cmくらいですが、長いものでは200cmを超える品種もあるようです。


カンナは夏から秋にかけて色鮮やかな独特の花を咲かせます。花色は赤、橙、黄色、ピンク、白、複色など多彩です。

・開花直前の蕾です。


花はショウブ科のグラジオラスに似ています。

・色の鮮やかさ、花の大きさ(花茎約10㎝)、光沢のある大きな緑の葉、いずれも大形であり、見応え十分な花です。


インドではカンナの花について次のような伝説があるそうです。
「インドの仏陀(ブッダ)は強い霊力があり、それを妬んだ悪魔が大きな岩を投げました。岩は仏陀の体に当たらず粉々になりますが、一片だけが足の指に当たった
 そうです。
 流れた仏陀の血は大地に染み込み、その大地は赤いカンナを咲かせました。悪魔は大地の怒りに触れ血の裂け目に飲み込まれてしまったと言うことです。」


「花言葉」  情熱、尊敬、 堅実な生き方

 
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「貿易記念日」と「安政年間の出来事」

2009-06-28 | 雑学

今日6月28日は「貿易記念日」です。
貿易記念日とは、1963年(昭和38年)に通産省(現経済産業省)が提案し、閣議決定されたもので、その趣旨は、貿易に携わる企業だけでなく、広く国民全般が輸出入の重要性について認識を深めることとされています。

6月28日に制定された理由は、安政6年5月28日(新暦1859年6月28日)江戸幕府がアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、オランダとの5カ国との間に結んだ友好通商条約に基づき、横浜、長崎、函館の各港での自由貿易の開始を布告し、鎖国を解き、自由貿易を開始した日に因むようです。

安政年間は、1854年11月から1860年3月までの5年4ヶ月間です。
この期間は、江戸幕府が終焉を迎えようとしていた激動の時代で、「安政の大地震」、「安政の大獄」、「桜田門外の変」、経済では列強各国との不平等条約の締結など徳川政権が翻弄された時代です。
この14年後には明治新政府が誕生することとなります。

そこで参考までに安政年間の主な出来事を調べてみました。

 (年代)        (月日)   (出来事)
嘉永7年(1854年)  1月16日  ペリーが軍艦7隻を率いて浦賀に再来日しました。
             3月 3日  幕府、日米和親条約を締結
             8月23日  日英和親条約を調印
             11月    中部・関西で大地震が発生。大阪に大津波が襲来 
             11月27日  嘉永から安政に改元(嘉永7年⇒安政元年) 
安政元年(1854年) 12月21日 日露和親条約調印
安政 2年(1855年)   2月 6日 日露通商条約締結
              10月 2日 安政の大地震発生

             安政の大地震図です         (探検コムHPより)           
             
            
            10月15日 琉球、フランスと和親条約締結
安政3年(1856年)  7月 3日  ハリスがアメリカ総領事に着任
安政4年(1857年)     この年 インフルエンザ大流行
             11月    吉田松陰、松下村塾を主宰
安政5年(1858年)  4月    井伊直弼大老に就任
             6月19日 幕府、日米通商条約調印
             7月 末   江戸でコレラ大流行(死者10万人以上ともいわれている)
安政6年(1859年)   この年   はしか大流行(安政の大麻疹)
             6月 2日 横浜港、開港
安政7年(1860年)  1月 2日 イタリア船が始めて横浜に来航
             3月 3日 「桜田門外の変」 井伊直弼(46歳)暗殺される
             3月 8日 改元 元号が万延になる(安政7年⇒万延元年)



 

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アルストロメリアの花

2009-06-27 | 
今日は私の畑に咲いている「アルストロメリア」の花をご紹介します。

「アルストロメリア」はブラジル、チリ、ペルーが原産地と言われており、南アメリカのアンデス山脈の寒冷地に自生しているそうです。
名前の由来は、1753年、南米を旅行中だったカール・フォン・リンネ氏が種を採集し、親友であるスウェーデンの植物学者ヨーナス・アルストレメール男爵の名前に因んでつけたことからと言われています。

・畑に咲いたアルストロメリアの花です。


日本には昭和初期に渡来したようですが、本格栽培は30年ほど前からで比較的新しい種類の花です。
花は彩が美しく、高級感があることと、日持ちが良いため最近では切り花として非常に人気が出ているようです。

和名を「ユリズイセン(百合水仙)」、英名では「インカの百合」といわれているこの花は、草丈50~100cmくらい、花の大きさは5~8cmくらいで花弁には斑点や線が入っているのが特徴です。
花の色は多彩で、オレンジ、白、黄色、ピンク、赤などあります。

・オレンジ色のきれいな花です。


我が家では庭の半日陰の場所と畑に植えていますが、特別手入れをしなくても毎年たくさんの花を咲かせてくれます。
今日ご紹介している花は畑に咲いているものです。

・この花で草丈は50cmくらいです。庭に咲いているアルストロメリアは100cmほどの茎になっています。


この花の特徴である花弁の斑点は昆虫を誘うためと言われています。
この花は様々な「科」の性質を合わせ持っているため、「彼岸花」科、「百合」科などに分類されていますが、最近では「アルストロメリア科」に分類されているようです。


花言葉 「幸福な日々」、「華奢(きゃしゃ)」、「やわらかな気配り」




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「ゴボウの花」と「ゴボウ栽培」

2009-06-26 | 家庭菜園

家庭菜園でゴボウを栽培されている人は多いと思いますが、ゴボウの花を見たことがある人は少ないのではないでしょうか?
今日は珍しい「ゴボウの花」と「ゴボウ栽培」についてご紹介します。

ゴボウはキク科ゴボウ属の2年草で、原産地はヨーロッパから中国東北部といわれ、日本には古く縄文時代に渡来したと考えられているそうです。
ゴボウを初めて利用したのは中国人といわれていますが、食用ではなく薬用としてであり、漢方では種子を利尿、浮腫、化膿止め、解毒に用い、ヨーロッパでも根を利尿・通風などに用いられていたようです。
西洋ではゴボウの若葉をサラダに使うことはあるようですが、根を食材とするのは日本や韓国、台湾くらいだそうです。

「ゴボウの一般的な栽培方法」
・種蒔きの2週間前に1㎡当たり苦土石灰120g、堆肥3㎏を施してよく耕します。
・更に、種蒔きの1週間前に化成肥料150gを施し、30㎝以上の高畝を作ります。
・種は1昼夜水につけておきます。
・植え付けには春蒔きと秋蒔きがあります。
  春蒔き  3~4月に種蒔きし、10月から翌年1月頃に収穫します。
  秋蒔き  9月に種蒔きし、翌年6~7月に収穫します。
・まき溝をつけ、1cm間隔で条蒔きし、薄く覆土します。
・本葉が5~6枚頃までに10㎝間隔になるよう間引きます。
・追肥は1回目として本葉が2~3枚の頃に化成肥料100g/㎡を施し、更に、2回目として本葉が5~6枚の頃に同量の化成肥料を施します。
・根の直径が1cmくらいになれば収穫時期となります。

・これは4月に種蒔きしたゴボウの畝です。 このゴボウは今年の秋から来年1月に収穫します。


「ゴボウの花」
春蒔きの品種はその年の秋に収穫しますが、収穫せずに放っておくと冬を越し、翌年の6月中旬以降に花を咲かせるそうです。
私の畑の近くで地元の農家の人が種を取るために栽培していましたので撮影させてもらいました。

・これがゴボウの花です。
 ゴボウはキク科の野菜で、種を蒔いて1年以上2年以内に開花する2年草の植物です。


この畝のゴボウの草丈は、高いもので1.5mを超えているものもありました。
茎には、栗のイガのようなトゲのある総苞(そうほう)がたくさんついています。その先端にアザミのような花を咲かせています。
この総苞(そうほう)は思ったより柔らかいですが粘着性があって服などによくくっつきます。

・たくさんの総苞(そうほう)と花を咲かせたゴボウの茎です。草丈は1.5m以上ありました。


ゴボウは種を蒔いて1年以上経過すると蕾をつけるそうです。
このため、春蒔きの品種は通常その年の秋に収穫しますが、収穫せずに放っておくと翌年の6月中旬以降に花を咲かせます。


ゴボウには食物繊維やカリウムや亜鉛などのミネラルが豊富に含まれており、整腸作用や抗がん作用、動脈硬化の予防、糖尿病の予防などが期待できる健康野菜です。



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ノウゼンカズラ(凌霄花)の花

2009-06-25 | 

この時期、住宅地を歩いていると、庭から伸びているオレンジ色の大きな花「ノウゼンカズラ(凌霄花)」がよく目に付きます。

今日は我が家の北隣、Kさん宅の庭に咲いているノウゼンカズラの花をご紹介します。

・オレンジ色の花が咲き乱れているKさん宅の「ノウゼンカズラ(凌霄花)」の花です。


「ノウゼンカズラ(凌霄花)」はノウゼンカズラ科のつる性木本で、夏から秋にかけて橙色または赤色の大きな美しい花を咲かせ、庭などでよく栽培されています。
中国原産の落葉蔓植物で、日本には9世紀の平安時代に渡来したそうです。



「ノウゼン」と言うのは「凌霄」の字音によるといわれ、古くは「ノウセウ」と読まれたそうです。
この古名の「ノウセウ」が変じて「のしょう」に、「凌霄(りょうしょう)」が変じて「のしょう」になったともいわれています。
「ノウゼンカズラ」の漢名「凌霄花」の、「凌」は”しのぐ”、「霄」は”空”の意味で、蔓が木にまといつき天空に凌ぐほど高く登るところからこの名前がついたといわれています。

・花冠はラッパ型で先が5片に裂けて開きます。


幹はフジと同じように太くなり、葉は奇数羽状複葉、蔓から気根を出して樹木などに登る這い登り型の植物です。



・茎の先に総状花序をつけ、次々と咲いていきます。


「花言葉」  栄光、名誉、名声

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「ヘメロカリス」の花

2009-06-24 | 

今日は、私の畑に咲いている「ヘメロカリス」の花をご紹介します。

「ヘメロカリス」とは、ユリ科ヘメロカリス属の多年草です。
キスゲ属のことを学名で Hemerocallis と呼び、日本や中国原産のキスゲやカンゾウ(注)などが欧米に導入され、品種改良された園芸品種のことを一般にヘメロカリスと呼んでいるそうです。

英名で「デイリリー(Day lily)」と名がついている通り、ユリに似ている花は1日しかもたず夕方には萎みますが、一つの花茎にいくつもの蕾をつけていてそれが次々咲くので花期は長く、1ヶ月くらい花を楽しむことが出来ます。

・これが橙黄色のヘメロカリスの花です。


品種改良は主に北アメリカで盛んで、膨大な数の園芸品種が誕生しているようです。
品種改良によって花つきがよくなり、花も大きくなって花色も豊富になったそうです。
花色は黄色、橙、ピンク、赤など比較的明るいめの色が多いようです。

・葉は線状に伸び細いものから少し太いものまであります。


「ヘメロカリス」の名前の由来は、ギリシャ語の hemere(ヘメラ:1日)、kalos(カロス:美しい)からといわれています。
このことから、別名「デイリリー(Day lily)」と呼ばれています。
草丈は20~100cm、寒さ暑さに強く、一度植えると半野生化するほど丈夫な花です。

・株はロゼット状で根元から葉を出し、長くて固い花茎を伸ばします。


(注) キスゲとカンゾウの違い
  ・キスゲ(ユウスゲ)
   草丈は1m前後になり、黄淡色の花を次々咲かせます。
   花は夕方に咲き始め、翌日の午前中に萎みます。このことからユウスゲともいわれています。
  ・カンゾウ
   草丈は70cm前後で橙色の花が咲きます。
   昼間咲いて夕方萎む1日花で、花は食べることが出来るそうです。



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「沖縄慰霊の日」とは

2009-06-23 | 雑学
今日6月23日は「沖縄慰霊の日」です。
「沖縄慰霊の日」とは、1945年(昭和20年)6月23日に沖縄戦の組織的な戦闘が終結したことに因んで、琉球政府および沖縄県が定めた記念日です。

組織的な戦闘の終結とは、1945年(昭和20年)4月1日にアメリカ軍の沖縄本島上陸によって本格的に開始された沖縄戦は、第32軍司令官 牛島中将を始めとする司令部が自決をした日をもって組織的な戦闘が終結したとされていることです。

あれから64年経ち、今年もまたこの日がやってきました。
「慰霊の日」の今日、沖縄では戦いでなくなった肉親や友人たちの霊を慰め、世界平和を願う「沖縄全戦没者慰霊祭」が糸満市摩文仁の平和記念公園で行われます。

                             (沖縄県平和祈念財団HPより)


・これが「平和の礎」です。
この「平和の礎」には、昨年現在24万734人(外国人を含む)の犠牲者の名前が刻まれているそうです。この中には私の叔父の名前も含まれています。    
数十年前、沖縄旅行をしたときに、「平和の礎」に戦死した叔父(父の弟)の名前が刻まれているのを発見しました。名前しか知らない伯父に手を合わせたのを思い出します。
     
                           (沖縄県平和祈念財団HPより)

太平洋戦争で、日本国内において一般住民が地上戦を体験したのは沖縄県だけです。
戦死者が20万人を超す沖縄戦において、実に9万4000人余りの戦死者が兵隊以外の一般県民や子供だったそうです。

戦後64年経った今なお沖縄には日本にある米軍基地の75%が集中しています。
2006年(平成18年)に普天間飛行場や那覇港湾施設の返還を含めた米軍再編が決定されていますが、未だに実現していません。

麻生総理に申し上げます。
今日は、戦没者を追悼し、再び悲惨な戦争を起こさないよう平和を祈念すると共に、沖縄県民の負担の軽減を真剣に検討されるようお願い申し上げます。



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サツマイモの栽培(その1)

2009-06-22 | 家庭菜園

今日は「サツマイモの栽培」についてご紹介します。
サツマイモはヒルガオ科サツマイモ属の植物で、別名は、甘薯(かんしょ)、唐芋(からいも)、琉球芋(りゅうきゅう芋)などと呼ばれています。

原産地は中米と言われており、日本へは、南米ペルーから東南アジア、中国を経て、沖縄へ伝わったとされています。
その後、薩摩藩内(鹿児島)で広く栽培されるようになり、江戸末期に青木昆陽によって関東へ導入され全国に広まったようです。
農林省の古い記録によると、1605年(慶長10年)、中国福建省の総官から沖縄に種イモがもたらされたことが記載されているそうで、これが日本への渡来の初めとされているそうです。

私の栽培方法と栽培品種は次のとおりです。
「栽培方法」
1.サツマイモはジャガイモと違い種芋を植えるのではなく、イモから伸びた蔓を植えつけます。
2.畝は水はけが良く、やや痩せ気味の土が適しています。連作が可能で、前年に落花生を植えた畑は特に病害虫を防ぐ効果があるようです。
3.肥料は1㎡当たり窒素・リン酸・カリを1:10:10で100gほど撒きます。
4.畝幅70cmの畝に30~40cm間隔で2条の千鳥植としました。

「栽培品種」
・「なると金時」
 1979年に高系14号の改良種として誕生した品種だそうです。
 降雨量が少ない徳島県の立地に合い、中味が黄金色をしているイモを「金時イモ」と呼んでいたことからこの名前が付けられたようです。
 食物繊維、ビタミンが豊富で美容と健康に最適な食物と言われています。

・4月に植えた「なると金時」(20本)の畝です。


・「土佐紅」 (3本)
 西日本で人気が高い「高系14号」から生まれた品種で、形はやや長い長紡錘形をしています。
 糖度が8%前後で甘味が強く、ややねっとりとしているので焼き芋に最適と言われています。また、皮が薄く、口当たりがよいので天ぷらや煮っ転がしにも向くそう
 です。


・「カンパチ」 (7本)
 「83号」が「カンパチ」と言われているもので、イモは粉質、肉色は白黄です。
 密のように甘く、大変美味しいといわれ、貯蔵性があり、家庭菜園に最適な品種だそうです。


・「紅はるか」(30本)
 九州沖縄農業研究センターで育成された品種で、名前の由来は、食味やイモの外観が既存品種よりも「はるか」に優れていることによるようです。
 病害虫抵抗性、貯蔵性に優れた新品種で、甘味がたっぷりあって美味しいそうです。


「土佐紅」、「カンパチ」、「紅はるか」の3品種は、先日実家に帰省したときに30本余りを貰って植えたものです。

・これが今年私の畑に植えつけたサツマイモの畝です。


「サツマイモの栄養成分」
サツマイモにはカルシウム、カロチン、鉄分、ビタミンB1,B2,C、食物繊維が豊富に含まれています。
特に、ビタミンCは夏みかんと同じくらい含まれているといわれており、「金時」など黄色いものほどカロチンが多量と言われています。

「健康効果」
がんの予防、動脈硬化の予防、整腸作用、疲労回復、美肌効果、便秘解消などが期待できるようです。



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父の日の由来

2009-06-21 | 伝統行事

今日、6月21日、第3日曜日は父に感謝を表す日で「父の日」となっています。
この行事はアメリカが発祥とされています。

「父の日の由来」
1909年にアメリカ・ワシントン州のドット夫人は、「母の日」の説教を聞いていて、「父の日」もあるべきと考えたそうです。
母の亡き後、子供6人(自分と5人の兄達)を男手一つで育ててくれた父を称えるため、自分が通う教会の牧師にお願いして、父の誕生日の6月に「父の日」の礼拝をしてもらいました。
この日が1909年6月19日の第3日曜日であり、このことがキッカケで、ワシントン州では6月の第3日曜日が「父の日」となったといわれています。

その後1916年、第28代ウィルソン大統領の時に「父の日」が認知されるようになり、1972年に第37代ニクソン大統領になって、アメリカでは国民の祝日に制定されたそうです。
日本では、1950年(昭和25年)ごろから「父の日」が知られるようになりましたが、一般的な行事となったのは1980年代になってからといわれています。

・父の日の花はバラですが、これはドット夫人が父の好きだったバラの中から、白いバラを墓前に供えたことに由来しています。


・「父の日」のバラの花は、最近ではお父さんが健在なら赤いバラを、亡くなっていれば白いバラを捧げているようです。


・イギリスでは、昔から「黄色」は身を守るための色との言い伝えがありました。
 それがアメリカにわたって「幸せの黄色いリボン」となり、「愛する人の無事を願う」シンボルとなったそうです。
 黄色は各国でも大切な色とされているようです。
 このようなことから日本でも最近になって黄色を「父の日」カラーとするところが多くなり、黄色いバラも贈られるようになっているようです。


(参考)
「世界の父の日」
 ・毎年3月19日   イタリア、ポルトガル、スペイン
 ・毎年6月5日    デンマーク (デンマークの憲法記念日)
 ・6月第3日曜日  日本、アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド
 ・毎年8月8日    台湾 (台湾語で「パパ」と「88」の発音が同じから)
 ・8月第2日曜日  ブラジル
 ・9月第1日曜日  オーストラリア、ニュージランド
 ・11月第2日曜日  スウェーデン、フィンランド
 

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