らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

CDの直径

2014-06-30 | 雑学

現在、記録用メディアとして普及している光ディスクのCDやDVD、BDなどは直径12㎝に統一されています。
何故、10㎝とか15㎝のように区切りの良い大きさではないのでしょうか?
今日はその由来を調べました。

当初、CDの直径は11.5㎝にする予定だったそうです。
昭和54(1979年)年頃、オランダのフィリップス社がソニーにデジタルオーディオディスクの共同開発を持ちかけてきました。
そのときフィリップス社は、直径11・5㎝を主張していたそうです。

フィリップス社は、既に普及していたコンパクトカセット(所謂カセットテープ)の対角線の長さから11.5㎝を提案、そのディスクに60分の録音が出来ることから、それで充分だと主張したようです。

これにソニーの大賀典雄氏(当時副社長)が異を唱えました。
当時、ソニーがCDの開発目標としていたのは、「カラヤンが指揮するベートーベンの交響曲第九番を一枚に収める」ことでした。
それには74分40秒以上の記録容量が必要となることから12㎝、75分でなければだめだと反論したそうです。
結局ソニーの主張が通って12センチということになったようです。

では、なぜ、カラヤンの指揮する「第九」だったのかと言うと、
フィリップスとの提携の話が出る何年も前から、ソニーは音を1と0の符号に変換するデジタル録音の研究をしていました。
しかし、デジタルの音は音楽関係者にはなかなか理解されず、反発を受けることも多かったそうです。
そんな中、デジタルの技術に早くから注目し、CDの完成まで一貫して協力してくれていたのがカラヤンだったのだそうです。

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梅雨

2014-06-29 | 雑学

沖縄では26日に梅雨明けとなりましたが、大阪はまだ梅雨真っ只中のような蒸し蒸しした厭な日が続いています。
ところで「つゆ」を何故「梅雨」と書くのでしょうか?
調べてみました。

「つゆ」は元は中国から「梅雨(ばいう)」として伝わった言葉で、江戸時代の頃より日本で「つゆ」と読まれるようになったそうです。
「梅雨」の語源については、
一説には、中国では「黴(かび)」が生えやすい時期の雨であることから、元々「黴雨(ばいう)」と呼ばれていたそうですが、カビでは語感が悪いため、同じ「ばい」と読めて季節に合った「梅」の字を用いて「梅雨」となったとする説があります。
他には、梅の熟す時期に降る雨で、元々「梅雨」と呼ばれたという説や、更に、この時期は「毎」日のように雨が降るから「梅」という字が当てられたという説、更には、普段の倍、雨が降るから「倍雨」というこじつけた説などもあるようです。

日本で「つゆ」と呼ばれるようになった由来は「露(つゆ)」からと考えられているようですが、梅の実が熟し潰れる時期であることから「潰ゆ(つゆ)」と関連付ける説もあって、梅雨の語源には未詳部分が多いそうです。

なお、梅雨は旧暦の5月頃であることから「五月雨(さみだれ)」とか、麦の実る頃であることに由来して「麦雨(ばくう)」などの別名があります。
五月雨と言えば松尾芭蕉が奥の細道で詠んだ句に

  「五月雨を あつめてはやし 最上川」  松尾芭蕉

がありますが、この句が詠まれた日は元禄2年(1689年)5月29日(新暦7月15日)で、降り続く梅雨の雨を集めた最上川が、水かさを増しながらゴーゴーと勢いよく流れている様子を詠んだ俳句のようです。

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敷居が高い

2014-06-28 | 雑学

今日も文化庁が作成している「ことば食堂」の動画からご紹介します。
今日ご紹介するメニューは5月15日に公開された第3話「敷居が高い」です。

「敷居が高い」の意味について、皆さんはどちらだと思いますか?
(ア)相手に不義理などをしてしまい、行きにくい
(イ) 高級過ぎたり、上品過ぎたりして、入りにくい

先ず、動画「敷居が高い」の内容からご紹介します。

飲み会の予約している高級料亭の前で、大学時代の友人の会話です。
動画では、先着した一人が料亭の看板を見て、以前この店で不義理をしたことから「敷居が高い」と独り言を言っているところに、二人目の友人が現れ、彼は財布の持ち合わせがないことから高級すぎて「敷居が高い」と言い、会話が噛み合わないという内容でした。

「敷居が高い」の「敷居」は家の門や玄関、部屋の出入口などの引き戸や障子、ふすまなどを開け閉めするために床に設置される溝のついた横木のことです。
ある場所に行きにくい、入りにくい気持ちを「敷居が高い」という言葉で表現することがありますが、この言葉は、もともと不義理や面目の立たないことがあって、その人の家に行きにくいという意味で使われているものです。
広辞苑にも、「不義理または面目ないことなどがあって,その人の家に行きにくい」「敷居がまたげない」と説明しています。

この言葉を、平成20年度の「国語に関する世論調査」で「あそこは敷居が高い。」という例文を挙げて,「敷居が高い」の意味を尋ねたところ次のような結果だったそうです。
(ア) 相手に不義理などをしてしまい,行きにくい・・・・42.1%
(イ) 高級過ぎたり,上品過ぎたりして,入りにくい・・・45.6%
(ア)と(イ)の両方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10.1%
(ア),(イ)とは全く別の意味・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.3%
分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.9%

調査結果からは、40代を境に,50代以上では本来の意味である「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」を選んだ人が50%を超えていますが、30代以下では「高級過ぎたり,上品過ぎたりして,入りにくい」を選んだ人が70%以上と多くなっているそうです。
現在は,本来の意味から「不義理や面目の立たないことをしている」という前提となる理由の部分が欠け,その家に入りにくい,という結果だけを残して用いられているようであり、その使い方が変わってきているということです。


 

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周波数

2014-06-27 | 時事

3年前の東日本大震災の後、関東では電力不足が発生し、計画停電が実施されました。
一方、関西では比較的余裕があったにも拘らず、この余剰電力を有効に利用することができませんでした。
その理由は、関西と関東で周波数が違うという日本独自の事情からです。
東西で何故周波数が違うのか、今日はその原因を調べました。

現在、日本の周波数は静岡県の富士川から新潟県の糸魚川あたりを境にして、東側が50ヘルツ、西側が60ヘルツとなっていますが、その原因は電力事業が始まった明治時代に遡ります。

当時、電力会社は発電機を海外から輸入しており、東日本地域の電力会社はドイツから、西日本地域の電力会社はアメリカから発電機を輸入していたそうです。
ドイツ製は50ヘルツ(Hz)、アメリカ製は60ヘルツ(Hz)を採用していたため、日本は輸入先の違いから東西で周波数が異なってしまいました。
その後、電力事業の発展とともに、国内の周波数を統一しようと検討されたようですが、コストがかかり過ぎるという理由から実現することなく、現在に至っているそうです。

果たしてそうでしょうか?
コストがどのくらいかかるのか知りませんが、海外では統一した実例があります。
イギリスやアメリカでは嘗て混在していたそうですが、その後イギリスでは50ヘルツに、アメリカでは60ヘルツに統一されているそうです。
イギリスは日本より狭い国ですが、広大な国土のアメリカでも統一されているのです。

原発の再稼働が難しい日本の電力事情から、コストと将来の電力の在り方とを真剣に考え、電力政策の一つとして余剰地域の電力を有効に活用できるように統一を検討する時期ではないでしょうか?

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なし崩し

2014-06-26 | 雑学

今日は「なし崩し」の意味について調べました。

「なし崩し」は漢字では「済し崩し」と書き、「済し」は「返済」、そして、「崩す」は返済を少しずつ果たすという意味から、「なし崩し」は借金を少しずつ返していくことです。
そこから 転じて、物事を少しずつ片付けていくという意味になるようで、
広辞苑にも
1.借金を少しずつ返却すること。
2.物事を少しずつすましていくこと。
と説明しています。

ただ、実際の使用例を見ると間違って使用している例が多々あるようです。
例えば、
『会議はなし崩しに終わった』などと使われる場合がありますが、この場合は『会議は何となく何の成果もなしに終わった』 というマイナスの意味で使われています。
しかし、本来は前向きな意味を持った言葉なので、使い方としては
、『なし崩しに問題を解決する』となり、『物事を少しずつ片付ける』という意味で使われなければならないようです。

本来前向きの意味で使われる「なし崩し」が何故マイナスの意味に誤用されるのか?
ある専門家はその理由として、「なし崩し」の「なし」は「無し」に、「崩し」が「崩壊」を想像させるからだと解説していました。

私も現役時代にはマイナスの意味で使用していたと思います。
本来の使い方である前向きの意味で使用するように気をつけたいと反省しています。

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栗の花

2014-06-25 | 家庭果樹

16日から昨日までブログの書き込みを休ませていただきました。
今日から再開しますのでよろしくお願いします。

早速ですが、栗の花をご覧になったことがありますか?
遠くからは眺めたことはあっても、傍で見ることは余りなかったのではないでしょうか?
そこで今日は、実家に咲いていた栗の花をご紹介します。

・これが栗の木で、白く垂れ下がっているのは栗の花です。
 この時期、車を運転していると、各地の山々でよく見かけると思います。


・傍で見るとこのような花です。長く垂れ下がっているのは栗の雄花です。
 秋には、この栗の木1本で、バケツ2杯くらいの栗が収穫できるそうです。


「雄花と雌花」
左側の虫が止まっている白く長い花序が栗の雄花で、その右側少し離れて一つ咲いているのが雌花です。
受粉した後に果実ができます。


雄花と雌花を更にズームアップするとこのような花です。


栗はブナ科、クリ属の落葉樹で、日本、朝鮮半島、中国東北部が原産地といわれています。
中国では6000年前の集落跡から栗を食べていたと思われる後が発見されているそうであり、日本でも縄文時代の遺跡である三内丸山遺跡の中で栗が栽培されていたことが確認されていることから、昔から人類と縁の深い木のようです。

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米百俵

2014-06-15 | 雑学

 「米百俵」
この故事、聞き覚えがありませんか?
そうです。12年前の2002年5月7日、小泉純一郎内閣総理大臣が最初の所信表明演説の結びで引用した有名な故事です。
今日はこの「米百俵」の故事について調べました。

「米百俵」は新潟県長岡市に伝わる故事で、長岡市のHPによれば、次のように紹介されています。

「故事」
江戸時代、長岡は牧野家という譜代大名が統治していました。
戊辰戦争の際、会津藩討伐のために侵攻して来た西軍(新政府軍)に対して、長岡藩は国際法にのっとり中立を主張しましたが、薩長は全く聞き入れず、やむなく会津藩と共に東軍(奥羽越列藩同盟)として戦うことになりました。
戦さに破れた長岡の城下町は焦土と化し、長岡藩は7万4千石から2万4千石に減封されました。

翌年5月、長岡藩の窮状を知った支藩三根山藩から米百俵が見舞いとして贈られてきました。
食べるものにも事欠く藩士たちにとっては、のどから手が出るような米であり、藩士たちはこれで一息つけると喜びました。

しかし、藩の大参事・小林虎三郎は、この百俵の米は文武両道に必要な書籍、器具の購入にあてるとして全てを売却し、その代金を国漢学校の資金に注ぎ込みました。
こうして、明治3年6月15日、国漢学校の新校舎が坂之上町(現大手通2丁目)に開校しました。

国漢学校には洋学局、医学局も設置され、さらに藩士の子弟だけでなく町民や農民の子どもも入学を許可され、小林虎三郎の教育方針の下で、生徒一人一人の才能をのばし、情操を高める教育がなされました。

後年、ここからは、東京帝国大学総長の小野塚喜平次、解剖学の医学博士・小金井良精、司法大臣の小原直、海軍の山本五十六元帥など、新生日本を背負う多くの人物が輩出されました。
この国漢学校は現市立阪之上小学校に引き継がれ、「米百俵」の精神は長岡市のまちづくりの指針や人材教育の理念となって今日に至っているということです。

この逸話を引用したのが冒頭の小泉純一郎内閣総理大臣の所信表明演説です。
そして今日6月15日は、明治3年6月15日に国漢学校新校舎開校した日に因み、長岡市が平成8年に6月15日を「米百俵デー」として制定した日だそうです。


「お詫び」
  いつも当ブログにアクセスいただきありがとうございます。
  誠に勝手ながら、明日から1週間程度休ませていただきます。
  場合によっては長引くかもしれません

 

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東京オリンピック詐欺

2014-06-14 | 消費者問題

東京オリンピック詐欺が増加しているようです。
昨年9月に、2020年の夏季オリンピックが東京で開催されることが決定した後から、全国の消費生活センターには、東京オリンピックに関連した詐欺的トラブルの相談が寄せられているそうで、こうしたトラブルは今後さらに増えてくると考えられることから注意を呼び掛けています。

この詐欺の事例をネットからご紹介します。
「事例」
60歳代の女性の家に、大手旅行会社からはがきが届きました。
はがきには「東京オリンピック開会式・特別シート専用予約販売」と書いてありました。
その後、別の業者が電話をかけてきて「SS席なら45万円、SA席なら40万円で買い取る」と言われ、はがきに記された電話番号に電話をすると「SS席は12万5千円、SA席は10万円」だった。
不審に思った女性は大手旅行会社の営業所を訪れて問い合わせたところ、そんな事実はないことがわかった。

「手口」
①大手旅行会社をかたった「買え買え詐欺」の手口です。
  はがきの業者からチケットを買ったとしても、別の業者が買い取ることはなく、チケット代金をだまし取る悪質商法の典型的な手口です。
  東京都によると五輪のチケットは2019年2、3月頃から発売予定なので、今、出回っている話は真っ赤な嘘であるとのことです。

②「東京五輪の用地取得や関連施設の建設と偽り、それらの費用を債券化して売ろうとする手口や、東京五輪関連銘柄の株と見せかけ投資資金をダマし取る
  手口、東京五輪関連グッズを扱う企業と見せかけて投資を呼びかける手口です。

③証券会社や建設会社、施設スタッフ、グッズ販売企業など、複数の登場人物が時間を置いて言葉巧みに電話をかけてくるので、最初は不審に思った人でも、何度
  となく話を聞いているうちに、ダマされることが多いようです。
  しかし、東京五輪に関連した投資話は、ほとんどが詐欺。不審な電話はすぐに切ることです。

「被害にあわないための「アドバイス」
①悪質業者は、今話題となっている時事ネタを悪用して近づいてきます。
 今後、『東京オリンピック』に関連した詐欺的トラブルはさらに増えてくると考えられますので、十分に注意が必要とのことです。

②「代わりに買ってくれたら高値で買い取る」などと持ちかけてくる「買え買え詐欺」には特に注意してください。

③国民生活センターでは、「東京五輪に関連づけて信用させる投資話は殆どが詐欺的とのことです。
 複数の人物が関与してだまそうとする劇場型勧誘が多く、不審な電話は相手にせずにすぐ切ってほしい」と呼びかけています。

④少しでも不安を感じたら、お金を払う前にすぐにお近くの消費生活センター等に相談してください。

詳細な事例については、こちらに案内していますので、「国民生活センター」へアクセスしてください。

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煮え湯を飲まされる

2014-06-13 | 雑学

皆さんは煮え湯を飲まされた事がありますか?
煮え湯と言っても諺の方です。
今日はその意味について、文化庁が作成している「ことば食堂」の動画からご紹介します。

毎年、文化庁が「国語に関する世論調査」を実施していますが、それをもとにした動画『ことば食堂』が4月から公開されており、その第2回目が5月1日に公開された「煮え湯を飲まされる」です。

動画では、ある美容室の店主(以下Aさん)と客の会話でスタートしています。
Aさんのお店の助手の女の子がライバル店(以下B店)の店主の引き抜きにあって退職したことに絡んで、Aさんが「B店の店主には煮え湯を飲まされた」と怒っています。
Aさんのスタッフが「B店の店主と仲がよかったのか?」と聞くと、Aさんは「後で出てきたライバル店、仲が良いことはないでしょう!」と憤ります。
そこで、客もAさんのスタッフも頭をかしげます。

この後、動画では、この言葉は本来の意味について解説しますが、「煮え湯を飲まされる」とは、
(ア)敵からひどい目に遭わされることでしょうか?
(イ)信頼していた者から裏切られることでしょうか?
皆さんはどちらだと思われますか?

本来の意味は(イ)ですが、平成23年度の「国語に関する世論調査」で「煮え湯を飲まされる」の意味を尋ねたところ、(ア)が23.9%、(イ)が64.3%だったそうです。
その内、16歳~19歳までの若い年代では(ア)を選んだ人は37.2%、40歳代までの各年代でも30%以上の人が(ア)を選んだそうです。

「解説」
若い人たちの間で、「敵からひどい目に遭わされる」という意味で使われるようになってきた理由について解説しています。
「煮え湯を飲まされる」とは、予期していないのにひどい目に遭わされるときに使う言葉で、最初から煮え湯を差し出すような相手であると分かっていれば警戒できますが、そんなことをされるとは思っていないからこそ痛い思いをさせられる状況を表しています。
 
しかし、沸騰した熱湯はそれ自体危険なものですから、「信頼していた者から」という前提がなくても、一方的に或いは無理やりに飲まされればひどいことになります。
「煮え湯」という言葉のイメージから「ひどい目に遭わされる」というイメージが強く、信頼している相手から「思いがけず」の意味合いが忘れがちと解説しています。

「煮え湯」は飲まされないように、そして、知人・友人にも飲まさないようにしたいものですね。
なお、この動画にはこちら「ことば食堂」からアクセスできます。


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漁夫の利

2014-06-12 | 雑学

昨日は潮時を取り上げましたが、今日も海に関する言葉を取り上げます。
皆さんよくご承知の「漁夫の利」という諺がありますが、今日はこの諺の由来を調べました。

漁夫の利とは、二者が争っている隙に、第三者が利益を横取りする譬えですが、この諺の出典は、中国の戦国時代の史書『戦国策(燕策)』からです。
戦国時代に趙が燕を攻めようとしたときに、燕の宰相・蘇代を趙に派遣し、両国が戦って疲弊したところに、秦が攻めてくるであろうと説き、趙の出兵を止めたと伝えられる故事です。

「故事」
趙の国が燕の国を攻撃しようとしている時、燕の蘇代が趙の恵文王に会い、次のような寓話を話をしました。

『ハマグリが殻を開けて日向ぼっこをしていたところ、鴫(しぎ)が飛んできて、つついて食べようとしたので、ハマグリは殻を閉じて鴫の嘴をはさみました。
鴫はハマグリに “今日も明日も雨が降らなければ、干からびて死んでしまうぞ” と言い、ハマグリもそれに応え “今日も明日も物が食べられなければ死んでしまうぞ” と言って、お互い離そうとしませんでした。
そこに漁師がやってきて、両者を難なく生け捕りにしてしまいました。
今、趙と燕が争えば強国の秦が漁夫となって、いとも簡単に両国とも取られてしまうでしょう。私はそれを恐れるのです。
惠王さまにも、そこを熟慮願いたいものです。』
惠王は「なるほど」といって、すぐに派兵を止めたということです。





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