らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「トルコの世界遺産」ご紹介

2009-09-30 | 雑学

一昨日のNHK総合テレビ番組で「世界遺産への招待状ー天空のピラミッド登場、イスタンブール発カッパドキア行」の放映がありました。
今日は、NHKの番組に沿ってトルコの世界遺産をご紹介します。

先ず、アジアとヨーロッパを繋ぐ架け橋、イスタンブール歴史地区が映し出されました。
イスタンブールは4世紀から1600年もの間、ビザンツ、オスマン両帝国の都として栄えた街で、そこに残るビザンツ帝国時代のキリスト教大聖堂「アヤ・ソフィア」が紹介されました。

・ボスポラス海峡から眺めた世界遺産「イスタンブールの歴史地区」です。


「アヤ・ソフィア」
360年に建設され、ローマ帝国時代にはキリスト教の大聖堂でした。第4次十字軍やオスマントルコ軍によって略奪され、15世紀からのオスマントルコの時代にモスクに転用されたそうですが現在は無宗教の博物館になっています。
ドームの直径は31m、高さは54mの巨大なモスクで、現在内部の修復が行われているようです。

・世界遺産「イスタンブールの歴史地区」にあるアヤ・ソフィアです。



「メヴラーナ博物館」
「メヴラーナ教」教団の修行場で、始祖メヴラーナの霊廟であったところです。
宗教活動停止後は博物館として使用されています。
館内にはメヴラーナを始めとした聖者たちの棺が置かれています。正面左側の小さな丸い屋根の建造物は洗身場です。

・「メヴラーナ博物館」の正面入口です。


トルコの伝統舞踊「セマー(旋舞)」
「メヴラーナ教」とは、13世紀に神学者メヴラーナ・ジェラレッティン・カラタイによって興った神秘主義的イスラム教団で、その教えは、ぐるぐる旋回しながら踊ることによって神と一体となれるという教義を持っているそうです。

・トルコの伝統舞踊「セマー(旋舞)」です。
スカートをはいた信者が音楽にあわせてくるくると回転をしながら踊る宗教行為で、ユネスコの無形遺産に指定されています。
       

「天空のピラミッド」
次に紹介されたのはネムルト山(2134m)の山頂に現れた巨大な天空のピラミッドです。
このネムルト山は紀元前の遺跡で、「ネムルト・ダウ」の名称で文化遺産として世界遺産に登録されています。
この遺跡は、コンマゲネ王国の王アンティオコス1世が紀元前62年に建てた、王自身の座像を含む巨大な像が並ぶ巨大墳墓で、ギリシャ神話やペルシャ神話の神々の像などが並んでいるそうです。

・地面に転がるアポロ・ミトラスの頭部(ウィキペディアより)
地面に転がるアポロ=ミトラスの頭部。後ろに見えるのが星を眺めるライオンのレリーフ

「ギョレメ国立公園およびカッパドキア」
標高1000mを超えるアナトリア高原の中央部にあるギョレメ地方は、かつてこの地にあった王国の名前にちなんでカッパドキアと呼ばれています。
カッパドキアとは「美しい馬の地」を意味するペルシャ語に由来し、トルコ語、ギリシャ語では、小アジア(現在のトルコ)の広大な内陸地帯を指しているそうです。
ここの地層は数億年前に起きたエルジェス山の噴火によって造られたもので、火山灰と溶岩が数百メートルずつ積み重なった末、凝灰岩や溶岩層になりました。

下はギョレメ谷で、「ギョレメ国立公園およびカッパドキア」の名称で複合遺産として世界遺産に登録されています。
正面はトルコの富士山と言われている標高3917mの「エルジュエス」山です。
現在は死火山となっていますが、ギョレメの地層は数億年前に起きたこの山の噴火で出来ました。

・ギョレメ谷と標高3917mの「エルジュエス山」です。


その後、岩部は風雨に打たれて侵食が進み、今では固い部分だけが残されて不思議な形の岩となり、大奇岩地帯を生み出しています。

・カッパドキアのキノコ岩です。


トルコには文化遺産7箇所、複合遺産2箇所の合計9箇所が世界遺産に登録されています。
昨日のNHKでは、この内の3箇所の世界遺産とカッパドキアの奇岩に暮らす人たちの生活実態を紹介していました。


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「コスモス(秋桜)」の花

2009-09-29 | 
秋の到来とともに「コスモス」の花便りが届くようになると、私の畑のコスモスも遅れてはならずと競って咲き始めました。
今日は畑に咲いたコスモスの花をご紹介します。

「コスモス」はキク科、コスモス属の1年性草花です。
原産地はメキシコの高原地帯で、18世紀末にスペインのマドリードの植物園に送られてコスモスと名付けられました。
コスモス(Cosmos)の語源は、ギリシャ語の「秩序」「飾り」「美しい」という意味の「Kosmos、Cosmos」の言葉に由来しています。
このことから、星がきれいに揃う宇宙のことを「Cosmos」と呼び、また、花弁が整然と並ぶこの花も「Cosmos」と呼ぶ様になったそうです。

・真っ赤なコスモスです。1つの株からこのような赤色やピンクが咲いています。


日本には1876年(明治9年)頃にイタリアの芸術家が持ち込んだのが最初といわれています。
秋に咲き、花弁の形が桜に似ていることから渡来当時は「あきざくら」と呼ばれていたようです。

・白色のコスモスです。 白色もまた赤と同様に美しい花です。


「コスモス」の学名は「Cosmos bipinnatus]と言い、「二枚の羽状の美しいもの」との意味だそうです。
別名は「秋桜(アキザクラ)」、「大春車菊(オオハルシャギク)」と言います。

・ピンクのコスモスです。「二枚の羽状の美しいもの」と言われる通り、本当に美しい花です。見飽きることのない美しさです。


・花後に種が落ちて、あちらこちらに無造作に生えてきます。


花言葉
 「真心」「少女の純真」


秋の季語となっているコスモスを詠んだ句と歌をご紹介します。

   「コスモスの 花あそびをる 虚空かな」  高浜虚子


   「心中を せんと泣けるや 雨の日の 白きコスモス 紅きコスモス」 与謝野晶子




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「タマスダレ(玉簾)」の花と「南京玉すだれ」

2009-09-28 | 
今日は畑に植えている「タマスダレ(玉簾)」の花と大道芸「南京玉すだれ」をご紹介します。

「タマスダレ(玉簾)」はヒガンバナ科、ゼフィランス属の常緑球根植物で、別名を「レイン・リリー」といいます。
原産地はペルーで日本には明治初期に渡来したといわれています。
草丈は30㎝ほどで、肉厚で細長い葉を土中から多数出し、花茎は葉株の中から次々に伸びて、先端に花径4~5㎝で純白の6弁の花を咲かせます。

・畑に咲いている「タマスダレ(玉簾)」です。毎年たくさんの花を咲かせますが、今年はなぜか一輪だけしか咲きませんでした。


名前の由来は、白い花をタマ(玉)に、細長い葉をスダレ(簾)に見立ててつけられたといわれ、別名の「レイン・リリー」も雨の後から一斉に咲き始めることから付けられたそうです。

・カラカラに乾いた土から顔を出した一輪の「タマスダレ(玉簾)」です。


・これは畑の同じ場所に咲いた昨年の「タマスダレ」です。


花言葉 「汚れなき愛」「期待」


大道芸「南京玉すだれ」について
「南京玉すだれ」は日本の大道芸の一つです。
一人の演者が長さ20~30cmの竹製の小型の簾を持ち、唄にあわせて踊りながら簾を変化させて、釣竿、橋、しだれ柳、旗などに見立てる芸で、歴史ある伝統芸能ともいえるもののようです。

・大道芸「南京玉すだれ」です。 (日本南京玉すだれ協会HPより)

     

この大道芸は、その名前から中国の南京が発祥と勘違いされますが、江戸時代に富山県で発祥した、れっきとした日本の芸能です。
本来は「南京無双玉すだれ」と称され、「南京にも無い玉すだれ」という意味でつけられたといわれています。
南京の名称は、当時、大都市であった中国・南京の名前をつけることで、すだれの希少性を強調し、芸の価値を高める意図があったと考えられています。

この大道芸は、発祥地である富山県平村上梨の民謡「こきりこ節」に用いられる、”ささら”が原型といわれています。

・これが”こきりこ”(中央の手に持っているものが”ささら”)です。  (日本南京玉すだれ協会HPより)


(参考)
”ささら”とは、竹や細かい木などを束ねて作製された日本の民族楽器の一つで、田楽、説経、歌祭文や田植え囃子などに使われたようです。


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饅頭の由来と「饅頭怖い」

2009-09-27 | 雑学

古典落語に「饅頭怖い」という演目があります。先日、久しぶりにこの落語を聴きました。
落語の概要は下記「参考」のとおりですが、今日は「饅頭」の由来について調べました。

和菓子の一つである饅頭は、日本古来の食べ物かと思いましたが、何と、中国が起源だと言われています。
伝承によれば、3世紀の中国三国時代に、蜀の宰相・諸葛亮(諸葛孔明)が南征の帰途、川の氾濫を鎮めるために、川の神に人柱を立てて、人の頭を川に沈めるという風習を改めさせようと、小麦で作った皮に羊や豚の肉を詰めてそれを人間の頭に見立て、神に捧げたところ川の氾濫が静まったという故事が由来と言われています。

当初は蛮人の頭の意味から「蛮頭(まんとう)」が用いられたようですが、祭壇に供えた後、それを食べるようになったことから「饅」の字が当てられ、「饅頭」になったそうです。

・紅白饅頭です。
     

日本での饅頭の起源は、1349年に禅宗の僧と一緒に宋から渡来した『林浄因(りんじょういん)』が奈良で作った「奈良饅頭」が始まりといわれています。
この際、禅宗のお茶と一緒に食べる菓子として饅頭を用いることを考えたようですが、仏教では肉食が禁じられていたため、代わりに小豆を使った餡が考案されたそうです。
室町時代には「菜饅頭(さいまんじゅう)」もありましたが、主食として粉食が好まれなかったため、菓子として食べる甘い饅頭が残り、爾来、日本の饅頭は餡が入ったものを指すようになったといわれています。

「参考」
古典落語「饅頭怖い」のあらすじ
 暇をもてあました若者数名が集まり、それぞれ嫌いなもの、怖いものなどを言いあいます。
 皆、蜘蛛、蛇、蟻、などと言っている中に一人、「いい若い者がくだらないものを怖がるとは情けない。世の中に怖いものなんぞあるものか」とうそぶく男がいました。
 本当に怖いものはないのかとさんざん念を押しても、その男は「ないものはない」と言っていましたが、実は怖いものがあると告白したものが「饅頭」だったのです。
 その男は「饅頭の話しをしているだけで気分が悪くなった」といって隣の部屋で寝てしまいます。
 皆は、「あいつは気に食わないので饅頭攻めにして脅かしてやろう」と金を出し合って饅頭をたくさん買い、隣の部屋に投げ込みました。
 すると目覚めた男は怖がりながら「怖い、怖い、こんな怖いものは食べちまって無くしちゃお」。「旨すぎて怖い」などと言って全部食べてしまいました。
 どうも様子がおかしいと成り行きを見守っていた連中はいっぱい食わされた事に気付きます。
 怒った皆が「本当のお前の怖いものは何だ」と聞くと、今度は「このへんで濃いお茶が一杯怖い」というお話です。



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リンゴ栽培(その3)「腹接ぎ(芽接ぎ)」

2009-09-26 | 家庭果樹

今日は、リンゴ栽培(その3)として「腹接ぎ(芽接ぎ)」についてご紹介します。

今春、私が鉢植え栽培している「スターキング(遅咲き)」に、遅咲きの別品種の接木を試みましたが失敗しました。
そこで今度は、前回と同じ品種の一芽を「スターキング(遅咲き)」の幹に接ぐ「腹接ぎ(芽接ぎ)」に挑戦することにしました。

穂木となる遅咲き品種の枝は、懇意にしている地元の農家の人に数本もらいました。
そのうちの一芽を使用して「腹接ぎ(芽接ぎ)」を行います。残りの枝は失敗したときの予備枝として冷蔵庫で保管しています。

「腹接ぎ(芽接ぎ)の手順」
1.落葉果樹の腹接ぎ(芽接ぎ)の時期は9月~10月頃に行います。
2.遅咲きの別品種の枝から1芽残して4~5㎝に切り取って穂木を作ります。葉は半分に切ります。
3.台木は王林の幹の平らな側面を使用します。
4.穂木の芽の反対側を平らに切り取り、先端は直角に、下側を45度くらいに削ります。
5.穂木を取り付ける台木(スターキングの幹)の側面の平らな部分に切り込みを作ります。
6.穂木と台木の形成層同士がくっつくように合わせて差し込みます。
7.合わせた形成層が動かないように密着した状態で芽だけを残してテープで穂木を固定し密封します。

・手順「2」、穂木を作ったところです。芽の反対側を薄く削り取ります。


・手順「4」、穂木の下の部分、芽のある側を45度に削ったところです


・手順「3」と「5」、台木となる王林の幹の平らな部分に穂木を取り付けるための切込みをします。


・手順「6」、穂木と台木の形成層同士がくっつくように差し込みます。
 形成層とは、上の画像で、幹の外皮とその内側5ミリくらいのところに縦の線が見えますが、その5ミリくらいの幅が形成層となります。
 穂木にもこの形成層があるので、穂木と幹との形成層を合わるように差し込みます。


・手順「7」の形成層が密着した状態で芽だけを残して、テープで穂木を固く縛って固定し、「腹接ぎ(芽接ぎ)」が完成したところです。


この「腹接ぎ(芽接ぎ)」の方法は接木より成功率が高いといわれています。
春先の場合は2週間ほどで芽吹きが確認されるようですが、秋の「腹接ぎ(芽接ぎ)」の場合は、このまま来春まで待って新芽の芽吹きを確認します。



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みかん栽培(伊予柑)

2009-09-25 | 家庭果樹
今日は今年の「みかん栽培」についてご紹介します。

私が栽培している蜜柑は、昨年3月に植えつけた2年目の木で、「伊予柑」、「八朔」、「温州みかん」の3品種です。
今年は、3品種ともたくさん花を咲かせましたが、「八朔」と「温州みかん」は着果せず「伊予柑」だけが実をつけました。

「伊予柑」
伊予柑はミカンとオレンジの雑種で1886年前後に山口県萩市で発見されました。
明治時代中期に愛媛県で栽培されるようになり、県内で広まったことから伊予柑の名前がついたといわれています。
豊富な果汁と独特な香り、甘味が特徴です。
栄養価は、ビタミンCを豊富に含み、風邪の予防やシミ・ソバカスの予防に効果が期待できるといわれています。
また、薄皮に含まれている食物繊維は便秘の解消に効果があると言われています。
収穫は12月頃で、籾殻の中に1ヶ月くらい囲っておき、酸味が抜けて味がまろやかになってから食べると美味しく食べられるそうです

・実が大きくなってきた伊予柑です。


「八朔と温州みかんの不着果原因」
「八 朔」     八朔は自家受粉せず、受粉樹の「夏みかん」の花粉が必要とのことが分かりました。
「温州みかん」 温州みかんは自家受粉するので1本でも実がつきますが、今年何故着果しなかったのかその原因は不明です。
           考えられることは、植え付け1年目の昨年に2~3個実らせたことが樹木の負担になって、幼果の生理落下を招いたことぐらいです。
           来年の着果状況を観察したいと思っているところです。

・色がつきはじめた伊予柑です。


「温州みかん」
この蜜柑は日本原産と言われていますが、名前は柑橘の名産地であった中国折江省の[温州]にちなんでつけられたようです。
我が家では、今年は残念ながら着果しませんでした。

「八朔」
この蜜柑は1860年広島県因島市の「恵日山浄山寺」の境内において偶然発見され、この寺の和尚さんが「旧暦8月1日頃(八月朔日)になると食べられる」と言うことで「八朔」と命名したと伝えられていますが、真相は不明だそうです。
この品種は受粉樹の「夏みかん」の木を混植する事が必要です。



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巨人優勝(3連覇達成)

2009-09-24 | 時事

プロ野球セリーグは、昨夜、巨人が中日を5対3で下し、3年連続33回目の優勝を果たしました。
原監督を始め、選手の皆さんおめでとうございます。

・原監督の胴上げです(報知新聞社HPより)
     選手全員で原監督を胴上げ

今年の巨人は4月7日から一度も首位を譲ることなく独走し、圧倒的な強さを見せつけました。
昨日までの勝敗は83勝41敗9分で、2位の中日に11ゲームの大差をつけています。
月別の勝敗を見ると負け越した月がなく、毎月確実に勝ち星を積み上げていったことがよく分かります。
 ・4月 14勝7敗2分
 ・5月 15勝8敗2分
 ・6月 11勝5敗2分
 ・7月 11勝11敗1分
 ・8月 17勝7敗1分
 ・9月 15勝3敗1分(23日現在)

スポーツでは監督の選手起用や采配が勝敗に大きく左右されることがよく指摘されています。
原監督は通算6シーズンの指揮で4度目のリーグ優勝を果たしました。

今年のWBCでは日本を優勝に導き、景気停滞で沈滞ムードの日本に歓喜と希望を与えてくれました。
やはり、原監督は名監督なのでしょうね。

しかし、プロ野球界全体から見ると、3年連続巨人の優勝はあまり喜ばしいものではないように思います。
実力が伯仲して、順位が日ごとに代わり、ハラハラ・ドキドキするようなゲームの方がフアンは喜ぶのではないでしょうか?
その意味でも、巨人と常に対比される阪神や、中日を始め、他の各球団はもっと頑張って欲しいものです。

今、日本人の野球を見る目は、大リーグのイチローに釘付けとなっています。
大リーグからフアンを取り戻すためには、日本のプロ野球チームの全ての監督は、イチローに負けないプレーを指示し、選手の皆さんはそれに応えてフアンを喜ばせて欲しいものです。

高校野球の人気、大リーグの人気に負けないプロ野球人気を再構築してください。



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「秋分」と「ヒガンバナ(曼珠沙華)」

2009-09-23 | 季節

今日9月23日は「秋分」で、国民の祝日「秋分の日」です。
そこで今日は「秋分」と「ヒガンバナ(曼珠沙華)」についてご紹介します。

「秋分」
「秋分」とは二十四節気の一つで、太陽が黄経180度の秋分点を通過する瞬間を言い、昼と夜の長さがほぼ同じとされています。
暦便覧にも「陰陽の中分となれば也」とありますが、実際には、日本付近では平均14分昼が長いそうです。

これからは、次第に「秋の夜長」となっていきます。
「秋の夜長」は虫の音色を聞きながら、趣味や読書等、時間を有効に費やしたいものですね。

・畑の傍の畦道に咲き乱れている「ヒガンバナ(曼珠沙華)」です。


「秋分の日」
そして今日はまた、国民の祝日の一つ「秋分の日」でもあります。
「秋分の日」は、1948年(昭和23年)に公布・施行された「祝日法」による国民の祝日のひとつです。
この日が制定された趣旨は「先祖を敬い、亡くなった人々を偲ぶ」こととなっています。

1947年(昭和22年)までは、秋分は「秋季皇霊祭」、春分は「春季皇霊祭」という祭日でした。
「皇霊祭」とは明治11年(1878年)にそれまでの歴代天皇や主たる皇族の忌日を春と秋に纏め奉祀したものです。
現在は「祝日法」によってそれぞれ「秋分の日」、「春分の日」となっています。

・日本では不吉といわれている「ヒガンバナ(曼珠沙華)」です。


「ヒガンバナ(曼珠沙華)」
ヒガンバナはヒガンバナ科、ヒガンバナ属の多年草です。
草丈は30㎝~50cmで、花茎が葉のない状態で地上に突出し、その先端に5~7個の花がつき、花が終わる頃に葉が出てきます。
ヒガンバナの名前は、秋の彼岸の頃に開花することに由来しています。

別名を曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)などといわれ、日本では不吉で忌み嫌われるようですが、欧米では園芸品種として多く開発されています。

万葉集にヒガンバナ(壱師の花)が詠われていますのでご紹介します。

  「路(みち)の辺の 壱師(いちし)の花の 灼然(いちしろ)く 
                      人皆知りぬ 我が恋ふる妻」
 柿本人麻呂 

  訳:路のほとりの壱師(いちし)の花のように、はっきりと人はみんな知ってしまった、私の恋しい妻を

・「ヒガンバナ(曼珠沙華)」と蕾です。


「秋分の日」を中心とした1週間を「秋彼岸(あきひがん)」と言います。
「彼岸」とは、元々仏教用語で「煩悩に満ちた世界から、解脱した悟りの世界」を指します。
悟りの世界とは、簡単に言えば「亡くなった祖先の霊が住む世界」のことです。
私たちはその祖先の霊を供養するために、お彼岸になると「お墓参り」へ行きます。

秋彼岸の中日の今日は、「秋分の日」の趣旨どおり、
   お墓に参り、ご先祖様に感謝し、敬い、そして偲ぶ1日としましょう!




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「秋の全国交通安全運動」について

2009-09-22 | 時事
高齢者の交通事故防止や飲酒運転の根絶などを重点目標とした「秋の全国交通安全運動」が昨日の9月21日から9月30日までの10日間、全国一斉に実施されています。
運動では、「高齢者の事故防止」を基本方針に定めるとともに、飲酒運転の根絶や、全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底などを重点目標に掲げています。

警察庁によると、今年に入ってから先月末までに交通事故で死亡した人は全国で3029人で、昨年の同じ時期より181人少なくなっています。
年齢別では65歳以上の高齢者が48%とほぼ半数を占めており、依然として高い割合となっています。
また、飲酒運転による死亡事故は平成12年以降毎年減少していますが、今年は先月末までに204件と昨年の同じ時期よりも8件増加しています。
このため、今回の交通安全運動では、「高齢者の事故防止」を基本方針に定めると共に、飲酒運転の根絶や全ての座席でのシートベルトやチャイルドシートの着用の徹底などを重点目標に掲げています。
この運動期間中、全国の警察では、お年寄りを対象に交通安全の集いを開催し、事故の防止を呼びかけるほか飲酒運転やスピード違反の取締りを強化することにしています。

大阪府の重点目標
  ・自動二輪車・原付の交通事故防止
  ・めいわく駐車・放置自転車の追放
 大阪府では独自にこの2点を重点項目に定めています。

平成21年秋の全国交通安全運動ポスター


この運動の最終日の30日は「交通事故ゼロを目指す日」となっています。

交通事故は起こした人も、被害にあった人も、家族を含めて大変悲惨です。

  お互いに交通ルールを遵守し、安全運転を心がけて、
  交通事故をなくしましょう!



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「シルバーウィーク」の由来

2009-09-21 | 雑学

今日は「敬老の日」です。そして、19日の土曜日から秋の大型連休「シルバーウィーク」が始まっています。
5月の大型連休を「ゴールデンウィーク」と呼ぶのに対して、9月の連休を「シルバーウィーク」と呼びますが、ご存知でしたか?
恐らく、初めて聞く人が多いのではないでしょうか?
そこで、今日は「シルバーウィーク」について調べました。

「ゴールデンウィーク」や「シルバーウィーク」の名称は古く、昭和26年に映画会社によって命名されたようです。
昭和26年といえば、前年から始まった「朝鮮動乱」により、日本は「朝鮮特需」景気に沸いた年です。
この年の4月29日から5月5日までの映画会社・大映の売り上げは、正月映画やお盆映画並みに興行成績が良かった期間だったようです。
そこで、大映では1951年(昭和26年)にこの期間を「ゴールデンウィーク」と名付けました。
その後、この名称は次第に他の業界にも広まり、定着していったようです。

因みに、この時の大映の映画は、松竹と競作して同時上映となった獅子文六原作の『自由学校』で、大映創設以来最高の売り上げになったといわれています。
大映は続いて11月の文化の日を中心とした期間を「シルバーウィーク」と名付けましたが、こちらは定着しなかったようです。


9月の連休が「シルバーウィーク」の由来
このように「シルバーウィーク」の名称は戦後間もない頃に既に存在していましたが、9月の連休を「シルバーウィーク」と呼ぶようになったのは今年(2009年)からです。
これは、ハッピーマンデー制度により「敬老の日」が9月第3月曜日となったため、「敬老の日(21日)」と「秋分の日(23日)」に挟まれた22日が「国民の休日」となって4連休となり、更に19日の土曜日を含めると5連休となります。

昨年(2008年)の11月に、この「9月の連休を命名すれば?」というアンケートを行ったところ、1位となったのが「シルバーウィーク」だったようです。
その理由としては、5月の「ゴールデンウィーク(金)」に対する「シルバー(銀)」の他、この期間には「敬老の日」が含まれているため、高齢者を象徴する和製英語の「シルバー」という意味も含まれているようです。(シルバー人材センター、シルバーシートなど)

このアンケートの結果を受けて、国内外ツアーを企画する旅行代理店などが「シルバーウィーク」の言葉を使い始めて一気に定着し、今年から初めて使われるようになったものです。
なお、その略記は、ゴールデンウィークの「GM」に対し、シルバーウィークは「SW」と表記します。

今年の「シルバーウィーク」は土曜日を含めて5連休になりましたが、この次に5連休となるのは6年後の2015年の予定です。



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