フィッシュストーリー☆新潟

釣りと映画と読書と家族の雑記です

この本を盗む者は

2022年12月28日 | 読書

深緑野分 著

 

 

 

書物の蒐集家を曾祖父に持つ高校生の深冬。父は巨大な書庫「御倉館」の管理人を務めるが、深冬は本が好きではない。ある日、御倉館から蔵書が盗まれ、深雪は残されたメッセージを目にする。“この本を盗む者は、魔術的現実主義の旗に追われる”本の呪いが発動し、街は物語の世界に姿を変えていく。泥棒を捕まえない限り元に戻らないと知った深冬は、様々な本の世界を冒険していく。やがて彼女自身にも変化が訪れて―。

 

 

 

皆さんに言いたい、これが読書だ!

 

 

人生は一度しか無い。

 

 

自分の人生しか経験することができない。

 

 

私はそれでも多少なりとも沢山の経験を生きている方だと思うが、こんな物じゃ足りなすぎる。

 

 

そこで出会ったのが映画だった。

 

 

私は少年の頃から沢山の映画に出会い、沢山の疑似体験をしてきた。

 

 

そしてある日、映画では物足りずに小説を読み出した。

 

 

映画も面白かったが、活字の世界も中々だった。

 

 

以来、私は映画と小説の世界を行き来しつつ沢山の世界を体験し見ず知らずの人の人生を疑似体験し続けている。

 

 

この本はそれをまさに体験し、物語とは何なのか、その面白さをどう噛み下すのか、その素晴らしさを物語っているのでは無いでしょうか。

 

 

面白かったです!

 

 

 

 

 

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魔眼の匣の殺人

2022年11月08日 | 読書

今村昌弘 著

 

 

 

その日、“魔眼の匣"を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。

 

 

 

あの「屍人荘の殺人」の続編です。

 

 

前半は良い感じなんですけどね、相変わらずの緊張感の無さ。。。。。。

 

 

人が死ぬのになんか緩いんだよな~

 

 

剣崎比留子の可愛さだけが今回も特化された感じですかね

 

 

一応、続編もあるんだけど読むか悩むよね。。。。。。

 

 

ただ気になるのは「斑目機関」なんだけど、これが解き明かされるんなら読むけどさ、引っ張られたら面倒くせぇな

 

 

最近のミステリがポップに感じるのは、歳をとったせいでしょうか

 

 

もっと緊張感が欲しいんだよな~

 

 

 

 

 

 

 

 

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ステップ

2022年09月17日 | 読書

重松清 著

 

 

 

結婚三年目、妻が逝った。のこされた僕らの、新しい生活―泣いて笑って、少しずつ前へ。一緒に成長する「パパと娘」を、季節のうつろいとともに描きます。美紀は、どんどん大きくなる。

 

 

 

予想はしてましたけどね、泣けました

 

 

まあ、よくある物語ではあるのですが、王道を堂々と突き進む書き手に私は凄みを感じましたね。

 

 

安心して読み進める事は出来るけど、これといった変化はない。。。。

 

 

でもね、そこはやっぱり重松清なんですよね。

 

 

描き方が生々しく、親子はもちろん、その回りの親族、職場、その人々が一々感情的でリアルなんですよ。

 

 

我が家にも娘がおりますが、本当に妻がいてくれて良かったと思っています。

 

 

いなかったらと思うと震えが止まりません

 

 

 

 

 

ということで、凄く久々の読書ネタでした。

 

 

職場が変わって読書の時間がかなり削られたってのもあるんだけど、単純に漫画本をしばらく読んでました

 

 

まだ読み終わってないんだけど、どうしても活字を欲してしまう自分がいます

 

 

途中でしたが同時進行でこれからも読んでいきますので悪しからず。

 

 

 

 

 

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スケルトン・キー

2022年06月23日 | 読書

道尾秀介 著

 

 

 

週刊誌記者のスクープ獲得の手伝いをしている僕、坂木錠也。この仕事を選んだのは、スリルのある環境に身を置いて心拍数を上げることで、自分の狂気を抑え込むことができるからだ。最近は、まともな状態を保てている。でもある日、児童養護施設でともに育った仲間から電話がかかってきて、日常が変わりはじめた。これまで必死に守ってきた平穏が、壊れてしまう―僕に近づいてはいけない。殺してしまうから。あなたは死んでしまうから。

 

 

 

ネタバレになるので言えませんが、これ系のオチが好きじゃないんだよね。。。。。

 

 

まあ、早めの暴露だったのでその辺は許容範囲でしたが、道尾氏特有のいやらしい程の粘着質感がなかったのはちょっと残念かな。

 

 

でもポップなサイコスリラーは、読みやすさはあったんじゃないですかね。

 

 

個人的には物足りなかったし、道尾氏らしさは感じなかったけど、読書初心者には丁度いいのではないでしょうか

 

 

道尾氏ならもっと良い文が書けるはず!

 

 

なんだけどなぁ。。。。。。。

 

 

 

 

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クジラアタマの王様

2022年06月08日 | 読書

伊坂幸太郎 著

 

 

 

製菓会社に寄せられた一本のクレーム電話。広報部員・岸はその事後対応をすればよい…はずだった。訪ねてきた男の存在によって、岸の日常は思いもよらない事態へと一気に加速していく。不可思議な感覚、人々の集まる広場、巨獣、投げる矢、動かない鳥。打ち勝つべき現実とは、いったい何か。巧みな仕掛けと、エンターテインメントの王道を貫いたストーリーによって、伊坂幸太郎の小説が新たな魅力を放つ。

 

 

 

昔のような伏線に次ぐ伏線的な伊坂節はなりを潜めましたが、それでも安定感ある字面は読んでて楽しくなるよね

 

 

今回は、昼間は普通のサラリーマン、夜はRPGの主人公・・・的な物語なのかな?

 

 

夢と現実が絡みあう面白さ、夢の出来事が現実に影響を及ぼす不思議、流石っすね

 

 

そして時々現れる挿絵の面白さ・・・・悪く無いんじゃないですか

 

 

とりあえず、また出てきた金沢市。。。。。

 

 

あんなに回った石川県なのに、今度は法船寺

 

 

大ネズミを退治した2匹の興味津々

 

 

もし今度、金沢に行くことがあったら絶対行ってやる!

 

 

なんだか近頃、石川県の呪縛に絡め取られてましゅ。。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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夜は短し歩けよ乙女

2022年05月23日 | 読書

森見登美彦 著

 

 

 

私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。吉田神社で、出町柳駅で、百万遍交差点で、銀閣寺で、哲学の道で、「偶然の」出逢いは頻発した。我ながらあからさまに怪しいのである。そんなにあらゆる街角に、俺が立っているはずがない。「ま、たまたま通りかかったもんだから」という台詞を喉から血が出るほど繰り返す私に、彼女は天真爛漫な笑みをもって応え続けた。「あ!先輩、奇遇ですねえ!」…「黒髪の乙女」に片想いしてしまった「先輩」。二人を待ち受けるのは、奇々怪々なる面々が起こす珍事件の数々、そして運命の大転回だった。天然キャラ女子に萌える男子の純情!キュートで奇抜な恋愛小説in京都。

 

 

 

文章がまどろっこしいくイマイチ馴染めない。。。。。

 

 

前に読んだ「恋文の技術」もそうだが、なんだか独特で年寄り臭い文章なので年配者かと思いきや私の4つ年下

 

 

好き嫌いはありそうですね

 

 

内容の方ですが、世界観は素晴らしくファンタジー恋愛小説って感じでテンポも良くとても良かったと思います。

 

 

キャラクターもエッジが効いてて素晴らしい!

 

 

特に黒髪の天然少女は惹かれるね

 

 

大きな緋鯉のぬいぐるみを背中にくくりつけて闊歩する描写に心持って行かれました

 

 

そんな彼女はもちろんだが、彼女に恋する「先輩」も甲斐甲斐しいし、2人を取り巻く人々も良い味出してます。

 

 

文章の七面倒な表現が気にならなければ、面白いんじゃないでしょうか。

 

 

ちなみにアニメになってるし、実写映画もあるのかな?

 

 

 

 

 

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爽年

2022年05月08日 | 読書

石田衣良 著

 

 

 

始まりはこのバーだった。
娼夫として7年もの歳月を過ごしたリョウ。御堂静香の後を引き継ぎ、非合法のボーイズクラブLe ClubPassion(「クラブ・パッション」)の経営を一手に引き受けるまでに。男性恐怖症、アセクシュアル…クラブを訪れる女性たちにも様々な変化が。
リョウは女性の欲望を受けとめ続ける毎日の中で、自分自身の未来に思いを巡らせ始めた。
性を巡る深遠な旅の結末に、リョウが下した決断とは……。
大ヒットシリーズ『娼年』『逝年』続編。

 

 

 

シリーズの最終章・・・・。

 

 

どんな最後を迎えるのか楽しませていただきました。

 

 

基本的には主人公「りょう」が娼婦として出会った女性達の話が多く綴られてますが、その他クラブの行く末や「りょう」自身のプライベートなど、読み応えは十分だったと思います。

 

 

あとはかなりディープな性の話や夫婦やパートナーと行う夜の営みの話、この辺は色々と共感を得た話が沢山あったのですが、この辺はご自分で読んで確認して下さい。

 

 

ここではちょっと言い辛いです

 

 

シリーズ3冊一気に読みましたが、中々充実した読書の時間でした。

 

 

ちょっぴり官能小説的雰囲気もありますので、お好きな方には特にオススメですよ

 

 

 

 

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逝年

2022年05月04日 | 読書

石田衣良 著

 

 

 

リョウ、二十歳の夏。恋愛にも、大学生活にも退屈した日々を送るなか、ボーイズクラブのオーナー・御堂静香に見出され、とまどいながらも「娼夫」の仕事を始める。やがて、リョウは女性たちのなかにひそむ、さまざまな欲望の不思議に魅せられていく…。性愛の深淵を透明感あふれる筆致で描く長編小説。

 

 

 

娼年」から一年後の物語・・・。

 

 

同級生の裏切りによるクラブオーナーの行く末、新たなメンバーやクラブ運営の難しさ、コールボーイとしての立ち居振る舞い、プロとは何か・・・・・。

 

 

最初から三部作である事を分かった上で読み始めたので、前作の続編、そして次回作に続く話と思って読んでるので全く違和感なく読み終えましたが、それを分からず読んでしまうとどっちつかずでちょっと説明口調が多いかもしれませんね。

 

 

そしてクラブオーナーの御堂静香の存在感・・・。

 

 

主人公「りょう」との関係性に、なぜか美しさを感じて思わず涙が溢れてしまいました

 

 

なるほど、「りょう」には女性の扱い方をさせられました

 

 

僕ももっと頑張ります!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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娼年

2022年04月26日 | 読書

石田衣良 著

 

 

 

二十歳の大学生リョウは、高級デートクラブで男娼として働き始める。ミステリアスな美しい経営者。夜ごと彼を求める女たち。ある一線を越えたとき、彼が見るものは!? 新鋭が描く性愛の極致。

 

 

 

最近時々聞く女性専用風俗の話。

 

 

女性芸人さんがそんな話をしているのを聞いたことはありますが、どんなものなのかイマイチ想像できないですね。

 

 

まあ、私の様なオジサンにはそんな需要はないだろうから知らなくていい事だろうけど

 

 

なるほど、こんな世界もあるのかと興味深く読ませていただきました。

 

 

そりゃそうだよね、女性だって性欲はあるわけだし、こんな商売が成り立つのは分かる。

 

 

ただ、それを生業とする男側の問題はどうだろう。。。。。

 

 

女性は何かと誤魔化せるのかもしれない。

 

 

でも、男は起たなきゃならないし射精しなけりゃ誤魔化すことができないのだ。

 

 

それを考えたとき、所謂風俗嬢?って人達は私には聖女にしか思えないよね

 

 

 

おっと、本の内容からかなり外れてしまいましたが。。。。。

 

 

石田衣良さんの本は久しぶりに読みましたが、やっぱり描写が上手いし惹き付ける力は抜群にありますよね。

 

 

キャラクター付けも上手いし、入り込めること間違いなしです。

 

 

続編の「逝年」「爽年」も購入済みなんでこのまま一気に行きますよ~

 

 

でもとりあえずプラトンの「対話篇」読みたいなぁ

 

 

 

 

 

映画化もしているようです。

 

 

 

 

 

 

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グッドオールドボーイズ

2022年04月09日 | 読書

本多孝好 著

 

 

 

市内屈指の弱さを誇る少年サッカーチーム「牧原スワンズ」。
中でも四年生のチームは突出して弱く、公式戦では一勝はおろか、まだ一点も取れていない。
穏やかな監督のもとで、勝てなくても子どもたちは楽しそうにボールを蹴っているが、
一方、チームの活動を手伝う父親たちは、それぞれに悩みを抱えていた。
ふとしたことがきっかけで、妻とすれ違い続ける夫。
子どもができたために、サッカー選手になる夢を諦めた男。
優秀だった息子が、ある日とつぜん引きこもってしまった父親。
皆いろいろなものを背負い、迷い悩みながらも、子どもたちのために今日もグラウンドに足を運ぶのだった。
やがてチームは、今年最後の公式戦となる市大会に挑むが……。
八組の家族の心のふれあいと成長を描く、胸打つ連作小説集。

 

 

 

子供達が通うサッカースクールを通して、父親達をフィーチャーした連作短編です。

 

 

世の中には一見なにも問題なさそうにしているが、実は大小に関わらず色々と抱えているものですよね。

 

 

夫婦の問題、子育ての問題、仕事の問題、人種の問題、抱えているものは人それぞれ・・・・・。

 

 

それでも父親は仕事に行き、夫になり、パパになり、子供達のパパといい関係も築かなければいけない。

 

 

この物語の中のチームを私は好きです。

 

 

私は子供の頃からずっと野球をやって来ましたが、常に地区で優勝する事を求められるチームに居続けました。

 

 

とても厳しい環境で指導され、何度か優勝も経験しました。

 

 

でも思い返してみると、あの野球は楽しかったのだろうかと・・・・、もっと楽しめる野球がしたかったのではなかったのではと・・・・。

 

 

まあそれは私の問題なので関係無いのですが。。。。。

 

 

子を持つお父さん達、きっと感情移入すこと間違いなしです。

 

 

がんばれお父さん達!

 

 

 

 

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