周平の『コトノハノハコ』

作詞家・周平の作詞作品や歌詞提供作品の告知、オリジナル曲、小説、制作日誌などを公開しております☆

おかげさまで12周年でございます!

2022年09月28日 | 日誌
皆様こんにちは!

当ブログ『周平のコトノハノハコ』が今日で開設から12年になり、13年目に突入しました。
ついに干支1周してしまいました!

2010年9月28日の開設から12年。
このブログへお引っ越しする前からやっていたサイトも含めると18年になりました。

これも当ブログをいつも読んでくださったりコメントしてくださっている皆様のおかげでございます。

今年は3月7日にネット配信オリジナル曲第23弾『夢見続けてゆくだけ』を配信して以降は、ひたすら「シューピー散文クッキング第2弾」の『ブサメンの音楽隊』の更新(行進?)が続いておりました。
こちらもまもなく完結です!
予定では11月3日の「文化の日」に公開する第11話が最終回になります。
そう、物語の中でブサメンの音楽隊がオリジナル曲『ブサメンの音楽隊による行進曲』を初披露する事を企んでいる文化祭開催の日に最終回公開を合わせちゃいます!
果たして彼らはその最終回でオリジナル曲を初披露できるのでしょうか!?

そして周平も「シューピー散文クッキング」の執筆だけではなく、ちゃんと本来メインのオリジナル曲の制作も並行して行っております。
こちらはちょっと変わった形でまもなく公開しますのでお楽しみに!!

それでは、周平はまもなく2度目の成人式を迎えますが、体力と知力と創作意欲が続く限り頑張っていこうと思いますので、これからも周平ならびに当ブログをよろしくお願い致します!(一体いつ辞めれば良いのか分からなくなってきた。。。)

【今後のブログ更新予定】

10月16日 『ブサメンの音楽隊』~第10話~(シューピー散文クッキング第2弾)

11月3日 『ブサメンの音楽隊』~最終話~(シューピー散文クッキング第2弾)

11月下旬 24th distribution『●●●●●●●●●●●●●●』&歌詞#207『●●●●●●●●●●●●●●』

『ブサメンの音楽隊』~第9話~(シューピー散文クッキング第2弾)

2022年09月12日 | シューピー散文クッキング
周平本人が目を瞑りながら国語辞典を適当なページで開いて適当な場所を指差し、目を開けた時に指が指している単語(1話につき5個)を全て文章のどこかに組み込まなければいけない「シューピー散文クッキング」の第2弾『ブサメンの音楽隊』の第9話です!

さて、今回の材料は…

「最前線」…大さじ3杯
「反対色」…大さじ6杯
「ブラシ」…小さじ5杯
「乱れる」…小さじ2杯
「詰め掛ける」…小さじ3杯

今回を含めてラスト3話! ここから終盤戦の第9話スタート!!

『ブサメンの音楽隊』~第9話~

迎えた新入生歓迎会。新生徒会長の海図真貴人率いる軽音楽部の演奏を僕らは指を咥えて見ているしかなかった。
海図たちのオリジナル曲は、僕らのオリジナル曲「ブサメンの音楽隊による行進曲」とは”反対色”なロック調の曲で、演奏も全く”乱れる”事なく悔しいくらいに完璧だった。

「やっぱすげぇわ。こりゃ、ライヴハウスにも客が"詰め掛ける"わけだよ。」イヌが言った。

「仕方ないから、僕たちは11月3日の文化祭での演奏を目指して頑張ろうよ!」ニワトリが言った。

「うん! そうだねっ!」僕は自分の心に嘘をついて無理に明るく返したが、悔しさや残念さを隠しきれた自信が無かった。
その証拠に、
「本当にすまない。僕の不甲斐なさで…。」とネコにまた謝らせてしまった。

「いや、ネコの所為じゃないよ。僕らの実力がまだまだだからこうなっただけ。ネコは常に”最前線”で頑張ってきてくれたし感謝してるよ。ネコがいなかったら今のレベルにも達していないし、そもそも僕らバンド始めてないし。」

それから僕たちは11月3日の文化祭で、どういう形であれ絶対に演奏を披露する事を目標にさらに練習を積んだ。

僕は掃除の時間も、男子トイレの中でデッキ”ブラシ”をマイクスタンドに見立てて歌の練習をして先生に怒られている。
僕は純粋にイヌ、ニワトリ、ネコとのバンド活動が楽しくなっていた。
バンドを始めた理由の「女子にモテたい」なんて気持ちはどこかに消えてしまっていた。

ある日の昼休み、いつものように僕とイヌとニワトリの3人は校舎の屋上にいた。

「あぁ、早く演奏披露して、女子からキャーキャー言われてぇなぁ。」イヌがぼやいた。

「うん、そうだねぇ。僕も早くモテたいよ。ロバもそうだよね?」ニワトリが言った。

「うん! そうだねっ!」僕は自分の心に嘘をつかずに正直に明るく返した。

《第10話へ続く》