*「魁!!女塾」*

京都でギターを弾いています。

大阪エレジー

2007年04月25日 | ★Music

日曜、大阪に行ってたけど、
心斎橋に行くのひさしぶりやった。

18歳から24歳まで大阪に住んでた。
わたしの年齢、引く24。
それがたぶん心斎橋に行ってない年数。


京都に帰ってきてからも大阪での暮らしが恋しく
何度大阪に帰ろうと思ったかわからないけど
私わりと環境になじむほうやから、今いるその郷を愛す。
だから大阪でのことはすっかり思い出になってしまってた。

大阪には用事で行っても(それも数回だけ)、
心斎橋に行くのはなんとなく避けてたんかもしれん。
また帰りたくなってしまいそうで。

大阪にいた時は、遊びもバンドも仕事も全部心斎橋だった。
心斎橋に行けば、いつも知ってる誰かがいた。

日曜、御堂筋線の心斎橋駅について階段あがったら、
知らないお店がいっぱいできてた。

心斎橋SOMAというライブハウスに行こうとしてて、
場所ワカランからケイタイでライブハウスに電話をかけて
「あー、今ソニータワーの前にいるんですけどー」って言おうとしてふと見上げたら
ソニータワーがない。
一緒に居たトラちゃんが「もうなくなったんやで」と教えてくれる。

そうなんかー
そらそうや、わたしが住んでたんは心斎橋オーパができたばかりの頃やもん。

心斎橋筋商店街をちょっと歩いた。
いろんな事を思い出す。

地方から出てきてフリーターしながらバンドやってる友達がたくさんいて、働いてた店。

道頓堀の大蛸でタコヤキ焼いてたゆうじくん。
心斎橋筋のゲーセンでバイトしてた、のちにキュリオというバンドでデビューしたK君
(UFOキャッチャーのぬいぐるみを行くといつもくれた)、
清掃会社のバイトしていつも大丸の玄関をモップとちりとり持って働いてたベーシストY君、
インド雑貨の店でバイトしてたボーカルのようこちゃん。
イシバシ楽器で働いてたギタリストH君。

今はもう、みんな心斎橋にいないのをしってるし(どこにいるのかも知らないよ)、
いるわけないのに、ハタチすぎの頃の友達の顔をその店を通るたびに思い出す。

そんなセンチメンタルなことをしたくなかったから、心斎橋にずっと来たくなかった。

よそのバンドとケンカになって出入り禁止になったアメ村のスタジオ。
ライブの打ち上げでたびたび記憶をなくした居酒屋。
用もないのに入り浸ってたアメ村の楽器屋Gクラフト。
今ではスタジオでケンカすることなんてあり得ないし、
記憶をなくすような飲み方なんてもうしないし、
楽器屋へは弦とピックがなくなった時にしかいかない。

でも、一度きてしまえばもうへいき。
今度心斎橋に来た時にはこんなセンチメンタルな気持ちには全くならへんと思う。
「キャー京都にこんな店ない」とか言いながらお買い物してると思う。

女って、あきれるくらい切り替えが早い生き物。


夢かな

2007年04月16日 | ★Music

行ってきてしまった夢のライブに。

わたしが10代の頃に憧れたヒステリックスと言うバンドのボーカルJさんとギタリストCさんが
今夜 京都で同じステージに立った。


音楽やってる人間にとって
10代は高度成長期。
その頃受けた影響って、
確実に血となり肉になる。

あたしの中に、JさんCさんからの影響はとても大きい。

今でも曲、音源もないのにほとんど全部覚えてる。


JさんとCさんは今は別々のバンドをしてはるけど、
両バンドとも、ときめいた。
あぁ自分はこの人らに憧れてずっとバンドをやってきたけど、
やっぱりかなわない、と大いに思った。

Cさんとは面識があるけど、
Jさんに会ったのは実に15年振りで、
会話をしたのは初めてだった。

Jさんは今は他府県に住んでるけど、
「Jさんが京都を出てからも、あの頃Jさんらに
憧れた人間は今もギターを弾いてます」とか伝えたかったのに、
全然うまくしゃべれんかった…

JさんのバンドがCDを出したので購入しようとしたが、
行きしにソフトクリームを食べながら歩いてきたのが原因で所持金が足らず、
1500円とナイスプライスなCDを買うことが出来ぬ!

財布の中の小銭をテーブルに全部ならべ呆然としていたら、
通りかかったCさんがサイフを開けて小銭をくれ、無事購入。
あんなに憧れた人に小銭をもらいCDを購入する、あつかましいワタシである。

帰り道、買ったばかりのCDの封をバリバリと開ける。
歌詞を今すぐに見たいから。
こんなふうに、家まで待ちきれず開封してしまうCDがあるなんて。

ヒステリックスを観に行ってたときあたしは17歳で、
たしか彼らは23歳だったと思う。
23歳なんて、今のあたしはとっくに過ぎてるのに、
いつまでも、どんなに手を伸ばしても、あの頃の彼らにも、いっこうに追いつけない。

帰り道、30分はかかるはずなのに、
ほんの2、3分で帰ってきたような気がした。
夢見心地で時間感覚がイカれていたのだろう。