*「魁!!女塾」*

京都でギターを弾いています。

土門蘭さん

2021年12月04日 | blog
 
 


 
 

土門蘭さんが書くものにハッとしたことが
何度もある。


「100年後 あなたも わたしもいない日に
今日とおんなじ 朝陽がのぼる」

 

という短歌を
WEB上の何かの記事で見かけた。

作者は土門蘭さんだった。

その時、土門さんのお名前は失念してしまったのだけど
その歌は ひと文字も違わず
それからの長いあいだ、記憶に残りつづけた。

その短歌を思うとき、なぜかいつも
テレビや写真で見た
過去に激しい戦場だったのであろう、サイパンなどの誰もいない青い海が浮かんできて仕方なかった。


そしてそのずっと後、本屋で
「100年後 あなたもわたしもいない日に」
という表紙の歌集が目に入った。

あの時の人では?!?
土門蘭さんだった。
即購入した。


そして最近、
好きなオンラインショップにコラムの連載があり
どなたが書いたのか知らず読み進めていて
ああ私、この人が大好きだ!と思った。
いったい誰が書いているのだろう??

・・・土門蘭さんだった。

もう私は土門蘭さんの書くものがどうにもこうにも好きで仕方がない。


私はきっと繊細という言葉の似合わないタイプだろう。
でも、自分の中の、
何かに覆われまくって
もはや所在がわからなくなっているが僅かに残る繊細な何かが、土門さんの文章につよく反応する。
なんだかわからない長年の霧がサササーーーと晴れるような。

土門さんの日記がまた好き。
どんなダウナーな文章を書いておられても、
私にとっては光でしかない。
必ず光がある。
疲れてボケーっとしている時などに読むと、
ダメダメになっている脳細胞が元気に活動し出すような気がする。


土門さん、とても気になるお方だけど
ネットで土門さんについて調べたりはしない。
好きなのに、知りたくない。笑
好きだから、知りたくない。
謎めいていてほしい。
余計な情報は要らなくて、ただひたすら土門さんの書くものを読みたい。

と思っていたのだけど
コラムにお顔写真が載っていて拝見してしまったのだよー
わわわわ、どんなお人か果てしなく妄想するのがイイのに知っちゃったよー
でも澄み渡る印象のとてもきれいな方だった。
しかも京都市にお住まいのようだ。