詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

空気が重い二月尽

2020-02-29 11:42:57 | 千駄記


日は出ていましたが厚い雲もあって
これは仕事日和だと思っていたところ
昼近くになってこの辺りは青空が広がってきました。

わが工場は本日開店しています。
4年に一度の2/29。
計算が間違っていなければ私にとって14回目。
調べてみますと2012年の今日は
東京スカイツリーが完成したそうです。

先週の今頃は機上の人です。
いま緊急事態宣言が出されている
北海道の釧路空港に向かっていました。
遠い昔のことのようです。

全国的にこの土日は外出を控えるようにとの
雰囲気ですが街中はどんな状況になっている
ことやら、見に行ってこようかな。

競艇や競馬も無観客でレースが行われているようです。
ネットが普及していなければあり得なかったことですね。

なんとなく空気が重い二月尽です。



兎角この世は生き難い。

2020-02-28 11:27:22 | 千駄記

オジロワシ撮影の邪魔をしたカモメの瞳を
狙って撮りました!
って嘘をついてしまいました。
オジロに照準を合わせていたのに・・。
カモメとひとくちに言ってもたくさんの
種類がいて私には特定できません。

しかしまあ、よく晴れています。
ほんといい天気。
週末でもって月末となるとなんとも気合が入りません。
本日は給与支払い日です。
支払い給与は残業代によってほぼ倍ですから
社員の皆さんは清々しい春を迎えることでしょう。
昼前に金融機関を回ります。
んで、ブログ投稿しておきます。

安倍首相が来週からの学校閉鎖を要請しました。
教室と電車が危険だと言われていましたからね。
そのまんま春休み明け迄、続くらしいです。
長い自宅待機ですが共働きのご夫婦は
どうすればいいんですか?お気の毒です。

閉鎖しなきゃしないで言われるし、すりゃしたで
急すぎるなどと言われます。慎重にしてたら
判断が遅すぎるなんて言われますから。
兎角この世は生き難い。

次は電車通勤の問題ですね。
最も危険だという満員電車。こちらは放置で
教室だけ対応って言うのも筋が通りません。
兎角この世は生き難い。

しかしながら、首相が
電車ストップ、通勤一週間禁止
を要請なんてことをしたら
経済が破綻してしまうでしょう。
兎角この世は生き難い。

三月第三土曜日の私の短歌教室も中止となりました。
20年の歴史の中で初めてのことと
生徒会長はメールをくれました。

あーあ。

ウイルスよりも視線が怖いのでしょう

2020-02-27 11:42:09 | 千駄記


鹿児島県の出水市にある箱﨑八幡神社に奉納されて
いた鶴の模型です。この中でクロヅルだけは
まだ見たことがありません。この神社は
日本最大の鈴と最小の鈴があることで知られています。
鶴の観察の合間に寄りました。

月末間際なのでこれから金策に走ります。
よって早めの昼休みで仕出し弁当を掻き込みます。

春の日和です。
新型コロナウィルスがいよいよ深刻です。
大騒ぎしすぎだよ
って斜めから見下ろす人もいるようですが、
用心しないと痛い目に遭いますよ。

短歌の集まりも中止や延期
としているところが続々と出ています。
さきほども超結社短歌研究会「十月会」の
3月例会を延期するとのメールが来ました。

こうなってくると強行する方が白い目で見られる
という管理社会的な風が吹いてきます。

罹患するより
不景気の方が個人的には怖いんですが、
誰も出掛けなければ不景気に陥る。
全部怖い!

恐れるより
普通の暮しをすることが大事だ
なんて言われたりもするわけですが
今回は原発事故のときとは
事情が違いますから
被害者にも加害者にもならないように。

ひっそり息を潜めましょう。





息が詰まる。

2020-02-26 19:05:45 | 千駄記


今日は曇りがちの一日でした。
画像は去年の今頃の土曜日。
工場を抜け出して近所の公園で
さぼろうとしていたところ発見した
チョウゲンボウのオス。

年度末の忙しさと慌ただしさで
息が詰まります。つい数日前に
深呼吸をしたばかりなのに
甘えたことを言ってます。

もう月末。
2/28に給与を手渡すわけですが
給与一覧表が戻ってくると総額がすごい。
今月は来月の仕事を中心に頑張ったから
残業代が果てしないです。
残業をさせない会社は多いみたいですが
間に合わないときはどうしてるのか?
素朴な疑問です。

近頃、新型コロナウイルスの報道で
大震災以来の危機だとか聞きますとゾッとします。
大勢の観客が集まるスポーツやコンサートなども
中止や延期になっているようで
すると売り上げがなくなり、損失が出るわけ
ですから、中小零細だったら一発アウト。
怖いことです。
東京五輪だって中止だとか延期だとか
開催地変更だとか。
まさかね?と思っていたのに
何となく現実味を帯びてきたような気がします。
経済に与える打撃はこれまた果てしない。

心の臓の手術から復帰した妹は
旅行サイトなど見ていたようですが
軒並み格安だそうです。
ここで行かない手はないわけですが
万が一旅行に出て新型コロナに罹ったりしたら
エライことになるしと逡巡しているようでした。
いくら用心しても罹る人は罹る。
旅行に行って罹ったら袋叩きだ。

旅館やホテルも深刻な客離れだそうです。
他人事ではありません。不景気は循環します。
恐れずに旅へと無責任なことも言えません。

何事も自粛するのは風評ゆえじゃありません。







フェーズとマスク。

2020-02-25 12:05:50 | 千駄記


今日も春の陽気の東京です。いま曇りましたけど。
さて、新型コロナウイルスが流行です。
何が何だかわからないうちに流行るものが流行なのでしょう。
当初は冷静、穏やかな雰囲気のなか
マスク不足ばかりが報道されていたような
気がしますが、いよいよ危機感溢れる昨今です。

そうそうマスク不足。
私は最初からマスクを追いかけていません。
そのせいで妹からは危機感を持て!と叱られてたわけです。
コンビニやドラッグストアに行くと
「マスクはありません」的な貼り紙があって
私は好きな弁当がないから何も買わないで出るだけなのに
「マスク欲しかったの?」みたいな顔で店員に見られるのがイヤです。
そうか!マスクをして店に行けば憐れまれないのかな
っていうんで、家にあった手拭いでマスクを作りましたよ。


これね。中にティッシュでも挟んでおけば
使いまわしできるでしょう。外すときはゴム紐を持つようにする。
私、英語は2でしたけど図工は5でしたから。

私の工場でも誰か一人でも感染者が出れば
大袈裟でなく「倒産」の言葉が頭を掠めます。
今朝のワイドショーでは満員電車や学校の
教室が危険極まりないと言ってましたよ。
「会社に行かないで済む人は自宅で仕事を」
と、真面目な顔で言ってました。が、
そんな人は最初から会社に行かないでしょうが!

子どもがまだ食ってる途中でしょうが!!
と怒る黒板五郎氏(「北の国から」思い出のシーン)
のように言葉を荒らげたくなります。

わが社には電車やバスで通勤している人はいません。
要は不便なところに工場があるわけです。

前置きが長くなりましたが、新型コロナウイルスの件で
「フェーズが変わった」などという言い回しを
よく耳にするようになりました。
なんだよ。フェーズて!
文脈から「段階」かなぁと思ったりしたわけですが
検索すると
〈フェーズは「段階」や「局面」を意味する英語phaseから来ています〉
と載っていました。

段階が進んだ
局面が変わった

で、いいじゃないですか。
なんで「フェーズ」って言いたいのかのお。

と、最近、短歌界で目の敵にされている
「親父の小言」でした。

*「親父の小言」は角川の月刊「短歌」のコラムです。


おしまい。



これも仕事あれも仕事

2020-02-24 09:17:40 | 千駄記


今朝はまた太陽が出てきました。
三連休の最終日です。
弊社は土曜日と今日も出勤です。休む人は徹底して
土日祝は休みます。忙しかろうと暇だろうと。
その神経がすごい。私は強制しませんし
強要する時代でもありません。

私は昨夜、約一泊三日の「出張」から戻りました。
釧路からの最終便で羽田に戻ったのですが
行きはANA、帰りはJAL。空港に着いてから
駐車場まで1時間以上ゴロゴロ歩いてしまいました。
東京の奥座敷にある自宅に着いたのは
23時半を過ぎていましたけれども午前様にはならなかった。

北海道は荒天の土日でしたがその隙間を縫うように
して予定を消化しました。
道北、道央、道南は特に天気が悪かったようです。
私は道東。それでも昨日、羅臼を訪れたときには
暴風波浪警報が出ていました。
予定を消化して空港を目指してるときには
ああ、これが「ホワイトアウト」かっていう感じ。

気分切り替えて頑張ろうという気持ち。
気持ちだけは頑張ろう。




早起き早寝。

2020-02-22 18:58:00 | 鳥紀行



夜明け前に自宅を出て羽田空港へ。
11:00過ぎの釧路行き。
駐車場の予約が取れなかったので
駐車場で眠ればいいやと6:00過ぎに空港到着。

搭乗手続きの時にもしかしたら
千歳空港に変更となるか、羽田に引き返す
と脅される。黙ってうなづく他なく飛行機に乗る。
釧路空港へは90分ほど。
とにかく天気が心配だったのだが、曇り。
さほど寒くもない。

釧路湿原を見る。
小雪のなか、丹頂が飛ぶ。

早めに昭和風の宿に入る。

そんな1日でした。
明日も天気が心配ですが
明日にはもう帰ります。

おしまい。


不要不急。

2020-02-21 15:52:20 | 千駄記


朝のうちは曇っていましたが、いまは春の日差し。
つくづくいい天気です。少し遅い昼休み中。

日本って意外に広いものでこの週末
北の大地では荒天らしいですね。
もう嫌んなっちゃったので天気予報を
見ないようにしています。どんな状況やら。

明日から北海道へ行く予定です。
所用があるので仕方なく。
大荒れの天気は困る。

新型コロナウィルスの報道も落ち着きませんね。
政府は「不要不急の外出を控えるように」と
言っています。
そもそも「不要不急の外出」ってありますの?
例えば何でしょう。
散歩とか?
健康のために不要じゃないでしょう。
犬の散歩だって不要じゃないし。
と、屁理屈を言ったところで
北海道の天気予報は覆らないので
この辺にしておきます。

おしまい。



「晴詠」6号思案中

2020-02-20 12:32:33 | 千駄記


「晴詠」6号思案中です。
いくつかの連載は続けるにしても
せめて表紙のデザインだけでもかわり映えさせたい。
と、思いつつ。5/15発行予定です。
歌人なのですから、うたも大いに作らないといけません。

その前に4/8の十月会で発表する
「猛禽類のうた」のレジュメを完成させなければならず。
レジュメを配付して。読めばわかりますって
スタイルにします。
何といっても喋るのが苦手なのです。
何度もここで言ってますけれども
日本語がカタコトなんですよ。
普段喋ってないからって
こともあるのかもしれません。

今日もそこそこ晴れていて何となく無念な気分です。

妹が今日から入院しました。
心の臓を病んでまして、これ家系ですかね。
よって電話番もしなければならず
無論やるべきことはしなければならず。
背中はかゆくありませんが
孫の手でも借りたいです。


おしまい。


あの鳥はあのときの

2020-02-19 12:19:30 | 千駄記


あの鳥はあの鳥と言うあのときと聞き違えたるきみをかなしむ



いまどきの日差しはもろい
もろくともつよい日差しは
昼となればついに極まる。


「短歌往来」3月号

2020-02-18 11:55:47 | 短歌情報


「短歌往来」3月号が発売されました。
私が連載中の「評論月評」は6回目。

毎月私なりに思ったことをオブラートに包んで
書いていまして、ときにはオブラートが溶けて
しまうこともあったわけですが
今号の締めの部分を引用します。

「評論月評」を連載したことで、以前にも増して
お馴染みの歌人がいくつも掛け持ちで、
せっせせっせと総合誌紙の頁を埋めていることを知った。
短歌界での書き手不足を思い知ることによって、
七誌紙存在する令和歌壇が活況を呈している、
との思いは勘違いだったと気付かされたのであった。


最終回っぽい締め括りになってしまいましたが
続行しますんで今後ともお付き合いのほどを。


ツルの脚。

2020-02-17 12:23:40 | 千駄記

芸術的な写真でしょう?私には撮れません。
フォトグラファーでもある
わが妹が狙いすまして撮影したツルの脚です。

今日は曇りです。どんよりです。

今朝、ワイドショーを見るともなく見ていたんですが
新型コロナウィルスでもちきりです。
妹が何といっても大騒ぎしていまして
危機感のないことを言うと叱られたりするので
私も危機感あるという顔をしています。

マスクしろって言われても無いんだよー。

妹に言われてマスクを探すために
アマゾンを覗いてみますと(いまさらなんですけれども)
マスクありました!
「なーんだアマゾンにあるじゃん」と思って
出品者をクリックして内容を見ますっていうと

超快適マスク 小さめ 50枚〔PM2.5対応 日本製 ノーズフィットつき〕
¥1.500

安いじゃん!やっぱり良心的な人もいるんだな。
日本は捨てたもんじゃないよって思ったところ

送料¥6.000

へえ、そんなカラクリなのかと感心した次第です。
ちょっとカチンときますね。
危うく買っちゃうところでした。

今朝のワイドショーでクイズをやっていました。
毎日やってるんですけど、選択問題です。

問:顔認証の技術で米国の機関で最高の評価をされている企業は?
答:1.NEC 2.ファーウェイ 3.サムスン

毎朝、適当に考えるわけですが・・。
勢いからして、ファーウェイかね?と思いつつ見ていると
答えはNEC!でした。
もちろん一昔前なら、私だって
日本のNECに決まってるじゃんって思ったことでしょう。
でも、日本人として自信を無くしているんですね。わたしは。
とにかく顔認証の技術ではNECがトップを走っているそうです。
私とは別世界の話ですが少し嬉しくなりました。

日本は捨てたものじゃありませんね。


おしまいです。



ヘロン

2020-02-16 19:46:17 | 千駄記


本日二度目の更新です。
今日は天気予報悪く一日家に籠りました。
それほどの悪天候にはならず。
トイレ掃除と風呂掃除と洗濯。



執筆活動に勤しむつもりがやらなければならない
方はほったらかして、いまやらないでもいい方を
何時間か作業しました。
やっぱり好きなことをしてしまうのです。
一歩も外に出ていないし。後悔しています。

貴重な休みを無駄にしてしまいました。



でも今日は一円も使っていないので
そこはうれしいことです。

画像はヘロン。アオサギです。
撮りっぱなしだった画像をゴミ箱に
捨てているんですが、日付を見ますと
これは数年前の3月。
巣作りのために枝を運んでいたんですね。
アオサギは留鳥です。
冬鳥は今季、ツル以外は撮っていないな。



鳥の名前も知らずに毎週のように
鳥を撮影していた心を取り戻さないと
ますます老け込んでしまいます。

明日から仕事に打ち込みます。



私にもできること。

2020-02-16 12:14:00 | 千駄記


今日は朝から曇っています。
昨日は第三土曜日。
私の短歌教室がありました。
いつも送迎している会員さんは体調を崩した
とのことで欠席すると連絡あり。
時間ができたので、工場に出て作業の段取りを組んだ後、
短歌文法の本の初校を持って文京区小石川の飯塚書店に伺う。
土曜日にも拘らず飯塚社長はご出勤で原稿を渡し、少々立ち話。
その後、短歌教室の会場である杉並会館に向かう。
会場の目の前に荻窪八幡神社がある。
時間があるときは必ずお参りする。
はらいたまえ、きよめたまえ、かむながらまもりたまえ、さきわえたまえ
と三度唱える。

13:00開始の1時間前に到着してしまう。
Oさんが会場に入ったところの階段に
ぽつんと一人座っている。
彼女はこのところ体調を崩して欠席しておられた。
「おお、久しぶり!」と言いながら隣に座る。
薬の副作用で手が痺れて云々と堰を切ったように
しゃべり続ける。誰かに聞いてほしかったのだろう。
相槌を打ちながらあれこれ語る。
死にたいとも思ったけれど・・とまで言う。
まだ回復はしていないけれど倒れてもいいからと
思ってやってきたのだと言う。
みなさんといろんな話をしたかったのだろう。
月に一度、短歌を通じてあれこれ語る。
短歌よりも皆さんにとっては重要なことなのかもしれない。
まもなくぽつぽつと会員さんが到着し、話の輪に加わる。
私は輪を離れ一服つけに行く。

13:00~15:45まで出席者8名と歌を語り、人生を語り、来し方を語る。

じゃ、と手を振り私は駐車場へ向かう。
「今日は楽しかったわね」
と私の今は亡き母より年長の生徒さんたちが
話している声が背中に聞こえる。
何よりだったと思うのであった。

おしまい。

『わたしの日本語修行』 ドナルド・キーン 河路由佳

2020-02-15 09:13:53 | 千駄記


『わたしの日本語修行』ドナルド・キーン 河路由佳
(白水社・¥1.800・2020.2.24)

2014年に刊行された同書の新装版である。

2019/10/18に拝聴した河路由佳さんの講演
ドナルド・キーン氏追悼「ドナルド・キーンの日本語」(日比谷図書館)
を拝聴した記憶が甦る。
本書には私が感銘を受けたあの講演のすべてが網羅されている。

ドナルド・キーン氏については
2016年に書いた拙文「カナリヤはいま卒倒するか」で
その発言を取り上げたことがある。

人生を賭けて日本人と日本文学を研究し、東日本大震災後のわが国未曾有の危機に対し
共に立ち向かおうと日本国籍を取得したドナルド・キーンは次のように語っている。
  日本人は自分たちの特殊性を意識し過ぎている。他の国とは違う唯一の存在であるという意識が多くの日本人の間に潜んでいる。
私はこれを「国際協調の欠如」と聴き取ったが、今こそドナルド・キーンのこの言葉に耳を傾けたい。


私はドナルド・キーン氏の言葉ひとつひとつに重みを感じていた。
令和の時代の後見者としてもっともっとその言葉を聞きたいと思っていた。


本書案内の一部を紹介する。

アメリカ海軍日本語学校への入学が人生を変えた──日本文学の泰斗はいかに日本語を学び、
それを生涯の仕事とするに至ったのか。思い出の詰まった教科書を前に、自身の原点を語る。
(略)
インタビューの聞き手となるのは日本語教育を専門とする河路由佳氏。
貴重な資料や教え子たちの証言から、日本文学の泰斗の原点に迫る。