Malang Indonesia ~今度は杜の都へ

仙台暮らし、還暦すぎの単身赴任の日本語教員の日々を綴ります

百人一首

2023-01-12 | 日本語教育
これやこの
行くもかへるも 分かれては
知るも知らぬも あふさかの関

             蝉丸

藤原定家が選者となり100人が詠んだ和歌を100首にまとめたものが百人一首で
多くの子どもたちがお正月のかるた遊びとして
初めて触れる日本の古典文学である。

冒頭の一首は蝉丸(せみまる)という僧が読んだ和歌
絵札にある蝉丸のかぶり物をした肖像と共に最も人気のある歌の一つである。
お正月、親戚一同が集まる宴席で、子どもたちは年配者が読む音を聴きながら
かるた取りに興じるのが伝統的なお正月の過ごし方になっている。
 
中学校では冬休みの宿題に、百人一首の中から好みのものを書写させたり
高じては百首を暗記する者もあったり
1月になると百人一首大会と称して、体育館に一同が会し
技と教養を競う行事も催されていた。

高校入試の多様化と共に1月は学校行事が組みにくくなり
授業時数の確保や国語科のカリキュラムの変化で
百人一首大会も姿を消しつつある昨今。

2月13日から始まるブラビジャヤ大学の後期(偶数学期)の授業開きは
百人一首かるた取り大会@25人にしてみようか。
職員室の年末大掃除で見つかった練習用百人一首を1セット携えて

今日は時間割会議
新しい学生との出会いに胸おどる夜明け前
インドネシア東ジャワ州マランには今朝もアザーンが響き
暑く熱い朝を迎えようとしている。








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