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ブログが生んだご縁

2010年08月23日 09時47分30秒 | お葬式

このブログ、同業者の方が結構見ておられるらしい。

その反対に・・・見ず知らずの方が見ておられるケースも多くある。(当然かな・・・)

 

先日お亡くなりになられたAさんも・・・私のブログを見て、実際どんな人間なんだろうか・・・?と、わざわざ来社されたものである。

 

「あなたが河内さんですか・・・いつもブログを拝見しておりますが、カープが大好きなんですね・・・なるほど・・・そうじゃ・・・と思いきや、それは違うじゃろうと、私なりに感想を持っています・・・」と話されたのち・・・

 

「実は・・・」

と本題に入られた。

 

その内容は亡くなられたとはいえ、プライバシーに関することが多く、ここには記載できないが、私はAさんの生い立ちから今日までの人生を黙って聞いた。

 

その話は・・・まるで引き込まれていく内容であった。

 

(多くの葬儀社の人は、そのご経験がおありだろう)

 

 

Aさんは、しばらくして私に問いかけた・・・

「私の葬儀をあなたにお願いしたい・・・」

 

それは悲壮な決意だったのだろう。

 

私は・・・

「人間、約束は出来ません・・・いまAさんは、お元気だし、

ひょっとして・・・私の方が先に亡くなるかもしれませんから・・・」

 

しかし・・・Aさんは笑わなかった。

 

帰り際、外まで見送る私に、

「あなた・・・不思議な葬儀屋さんですね。お坊さんになった方が似合ってますよ・・・」

 

それがAさんと交わした最後の言葉であった。

 

亡くなったAさんと対面したとき、心の中で

「たった数時間のご縁でしたが、あなたの言われたとおりに葬儀は行います」と

手を合わせた。

 

通夜・葬儀は社員に任せたが、Aさんの遺志はご家族に確認させていただいた。

Aさんご本人が、ご家族に全てを話されていたらしく、全ての流れはスムーズに進展した。

 

ブログがとりなすご縁であったが、数時間のお付き合いであっても人間関係が構築されると教えられた、Aさんとの出会いであった。

 

 

 

 

 

 


憂国の士・・・梨元勝死す

2010年08月23日 08時05分28秒 | Weblog

梨元さんが亡くなった。

芸能レポーターが代名詞であったが

日本のこれからを真剣に考えていた人だけに、本人はさぞ無念であろう。

 

人の命は本当に儚い。

 

志や強い気持ちを持っていても、寿命には逆らえない。

 

葬儀社として仕事をしている我々は・・・多くの人の死に直面する。

しかしながら、大半の人の足跡は皆無に近い。

それだからこそ、私情を挟むことなく葬儀社として仕事が出来るのであるが・・・

 

しかし考えてみれば・・・多くの人が志半ばで亡くなっているのであろう。

 

「人間は誰かに依存され、使命感がある限り亡くならない・・・」

これは私が勝手に思っていることなのだが、今回の梨元氏の訃報を聞き・・・

そうとも言えない空しさがこみ上げてきた。

 

愛国心のあった梨元氏・・・

 

ただ御霊にご冥福を祈るのみ・・・