前から思ってましたが、トップに立つ人には それなりの人格が求められます。
特に、自社のことになると、外部の人間に話すときは慎重を期し、言葉も選びます。
ベラベラと軽く話したりは、決してしません。
昨日、ある現場の全権を任されている人と会いました。
彼は 私より一歳上ですが、70名の現場社員と40名の補助スタッフの110名を束ねています。
給料もそれなりの高給をもらってますが、彼の契約は一年で、現場の成績が伴わないと、解雇される契約を結んでいます。
「一年契約は正直きびしいよ・・・」と語っていましたが、彼はそれなりの成果を、これまで収めてきました。
彼と話して思うのは、決して軽々しい発言をしないことです。
もっと自分を評価すればいいのに・・・と思うのですが、何事も慎重に言葉を選び、遠くを見つめ他人事のように話します。
キビキビした社員の動きをみていて、今年も彼の思い描く理想に近づいているのだろうと思い、そこを聞いてみましたが、「それは外野の見方だよな。中にいれば全然そう思わないんだから。しかし、やってもらわないといけない人間には厳しくあたるよ。この日がくるまで、多くのチャンスを与えてきたんだから。」
彼の姿勢から、まだまだ本音を聞きだすには かなりの時間を要すると思いました。
若いとき、ヤンチャをしていた彼を知っているだけに、今の彼と話して、自分の立場を自覚し、相当大きな人物になったと思ったものです。
今年の彼は、またどでかい仕事をするんでしょう。
そう感じ、彼と再会を約束し 広島の帰途につきました。