今から書く話は素直に困っている話です。昨日、プリズムの仕事の内容について書かねばならない事情があってホワイトボード&パソコンに向かっていました。ところがすすみません。こういうときは焼酎で少し気分転換ですが、これでも駄目。すすまないときは直感的にわかっているので無理はしません。家康の心境です。「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」。
色々な事を同時にしながら構想は練っています。キーワードはメモっていきます。ところがそれらをつなぐ文章が出てきません。今は書けない時なんです、格闘している間にどういうことかということも自分でわかってきます。プリズムが何をしているか?については起業の15年前からずっと書いてきています。しかし、いつもどこかにあきらめを含んでいます。わかってもらえないだろうな、と。実際、そうだったんですね。
講演会で仕事についてたっぷり90分話した後の質問が「とても面白かった、ところで岸本さんの仕事は?何で稼いでいるのですか?」「今、それを90分喋ったでしょう!」と言いたい気持ちを抑えて繰り返し話すことが続いていました。正直言ってそれは今もです。ところが今回書けないのはどうもわかってもらえる時期に来ているのに書けないということです。以前はわからない前提で書くしかなかった。時代がそうだった、しかし今はきちっと書けばわかってもらえる時代になっている。
勿論これまで様々に書き方を変えてきた言葉では書けない「ある感覚」が今は世の中に生まれているのです、そこを書く言葉、文章は自分自身が初体験ゾーンにいます。だから格闘する。比較しようもないことですが作家が時代の中で格闘する感じは似たものがあると感じます。「言葉にならないあること」を「言葉にする」、先哲、先達の大仕事の数々に学ぶ毎日です。