NO８１７・・・機が熟す

　五大エネルギーの行を行うにおいていろいろの厳しい制約が記せられているゆえに日本で行う事は難しいと、スワミにこぼした事がある。これらの制約はインド伝統の中で設けられたものであり、まさか外国で同じ行を行う時代がこようとは思ってもいなかった事であろうから、その制約を緩めて頂く交渉を行ったのであります。

　当時熱心な人が何人かおり、その中の一人が真面目に夜中の２時から３時にかけて火のマントラを唱える内に幻想に悩まされるようになった。深夜の２時と言えば日本では魔の時間と言われており、私などの不真面目な人たちは敬遠する時間でもあり、まして眠くて行う事は出来ない。というよりインドでその行は終了していたのでやる必要もなかったので、日本では当然やる気にもならなかったのだが、わずか一週間インドに滞在した人が出来る行ではないのに気づきスワミに交渉したのであります。

　スワミに相談したところ「お前が言う意味は良く理解できるので最大のサポートを私が行うので時間は夜の９時からに変更して良い。」「インドでもそれらの問題があるからプロテクトを身につけて行うのが習わしであるゆえに、私はインタビューで指輪などを授けているが、それはあくまでも初心者用でお前たちには、私のアートマリンガムを与えているのだ。」

Q:それでは、それを持たない人は、高度な行が出来ないという事になるので、みんなに渡すべきではないですか？

A:う～ん！それが一番良いという意味でインドでは、虎の牙やライオンや豹などでプロテクトを行いながら行を行っているのである。上級者が唱えるマントラからは高度のエネルギーが発せられるので、その多くのエネルギーを求めて方々から神や魔がやってくる。その為に結界が必要であり、火を焚いて行を行うし線香も魔を寄せ付けないプロテクトになっている。魔は明るい物やある匂いを嫌う為にろうそくやインセンスを焚くのである。わかるな？それに先ほどいった動物には魔を寄せ付けない効果があり、神のエネルギーを引き寄せる効果がある。それらの動物はインドの神話で紹介されているので、少し勉強すればわかるはずだ。

Q：しかし、中には何年も貯金をしてやっとスワミに巡り合った人もいます。それらの人に高額な虎の牙などを説明する事は酷ではないですか？スワミの人脈で安く入手できますか？

A：それは難しい。インドは規制も厳しく入手自体が難しいのであり、私が行うタイガースキンプージャの虎の毛皮もいろいろの規制を回避しながらやっと入手しているのであり、もし見つかればインドでは罰則が待っているので、深夜こっそりやっているのだ。が、それらもすべてはババが行っており、それが必要な時期には集まって来るので無理をさせてはならない。これは奥儀の教えであるが、上級者にはベンガルトラの牙や爪や頭骨を持たせなさい。

　簡単に持たせなさいと言われても、無い物を持たせる事は出来ないじゃないですか？

A:その無いのをあるに変えるのがお前の修行の一つだ。ない物を無いと思えば永遠にないであろうし、あると思い続ければあるようになるのが神の教えである。本当にお前が必要と思い続ける真意がババに通じた時に揃う。必ず揃う。その時期が来るのを待つのだ。待つのも修行だ。良いな！・・・待っても来ない時は、お前に邪心が残っているからだ。もう一つ極秘中の極秘の物を教えるので旅立つ時が来たらそれを探し歩きなさい。私もヒマラヤからインドの各地を回った事によりババから認められたのだ。わかるな！！シッディーのエネルギーとは、その様にして得られるものなのだ。この話は時期が来るまで誰にも漏らしてはならない。約束だ！

　それから１８年経ちました。やっと時期が来たのではと思っています。私達はババに見守られて行を行っている事は間違いの無い事実なのです。全てがそろったのだから間違いない事であります。それも６月から半年で必要なすべてはそろったのですから、これを奇跡と言わずして何を奇跡というのでしょうか？

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