江上栄子さんのことを書いたら、昔々のことを思い出してしまった
私がお料理学校に通っていたのは大学4年の時
卒業研究室で実験をする学年です
私の大学の薬学部の同級生は、皆さんとっても優秀で
同じ研究室にも優秀な人がいっぱいいて
世間知らず、常識知らずの私が、ポワワワワ~ンとしている間に
色んなことが決まって行くので
いつも私は何でもおまかせで、お気楽な学生生活を送っていました
ある時、研究室に行ったら
「花嫁修業にみんなでお料理学校に行くことにしたけど
○○ちゃん(私のこと)も行く?」と聞かれました
研究室から徒歩10分ほどの所にある江上トミさんのお料理学校に
週1回2時間の調理実習を受けに行くというのです
実はわたくし、お料理には全く興味が無かったのですが
仲のいい子がみんなが行くというので、一人で残るのも淋しいし
当時、江上トミさんはTVにもたくさん出演する
超~有名な料理研究家だったので、有名人見たさで行くことにしました
で毎週1回、研究室を抜け出して、市谷の江上料理学院へ
残念ながら江上トミさんは偉すぎて1回しかお目にかかれなかったけど
江上トミさんの息子さんのお嫁さん、江上栄子さんが講師をしてくれて
毎回テキパキと色々なことを教えてくれました
まあ、でも花嫁修業と言っても、所詮大学生だから
講義を聴くみたいな感じかな(笑)
みんなでしっかりノートを取りながらお勉強、って感じだったです
ワインビネガーって言葉を初めて聞いたしね
最初の豚肉と白菜の炒め煮では
白菜を茎と葉に分けて切ることや、茎を斜めに切ることを教わったな
肉はお醤油とお酒に浸けて、片栗粉をまぶし、
中華なべで最初に炒めて取り出して
汚れた中華なべを洗ったら、また油をひき
強火で野菜を一気に炒め、塩コショウしたら豚肉を戻し
スープを入れて味を調えて、水溶き片栗粉を入れて出来上がり
器に盛る時も火をつけたまま、中華なべから一気に盛る
などなど
今まで母の作ってた野菜炒めとは全然別物のお料理にビックリでした
その後もハスの甘酢炒めとか、海老のすり身トーストとか
お鍋料理や散らし寿司、シチューなど
和洋中と色々な物を作らせてくれて、結構内容が濃かったんですよね
でもあんまり興味が持てない私は、いつも全然上手に出来なくて
酢飯を作ろうとして、合わせ酢じゃなくて椎茸の戻し汁入れたり

揚げ物の油がはねて大騒ぎしたり

「やっぱり、○○ちゃんはねぇ…」みたいに言われちゃったりして(笑)
3ヶ月位通ってたと思うけど
『こんなんで、お嫁に行った時、ホントに役に立つのかなぁ

』
と思ってましたね
でも振り返ってみると
手順良く進めることや、片付けながら調理する、など
賢くお料理することも教えてもらったし
あの時教わったお料理のいくつかは
今でも私のレパートリーのままだから
やっぱり身になっているんですよね
江上栄子先生もあの後、超~有名人になっちゃったし
ホント、行って良かったと思いました
連れて行ってくれた私の同級生の皆さん
ホントにありがとうございました
江上料理学院