先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
https://www.youtube.com/watch?v=0us2dlzJ5jw

今は亡き恩師からのメール

2020年01月30日 16時48分59秒 | 良い労働組合と悪い労働組合


  今は階層格差はあるが、

階級はなくなったなどという考え方が横行していますが、 

実態を見ないのも程があるとびっくりしています

2017年11月15日に亡くなった大学時代の恩師の生前のメールです。
とても大事な問題提起が含まれていると思いますので、ご紹介します。

  いつぞやはメールをありがとうございました。すぐに返事をと思ったのですが、情報量があまりにも多くて全体に目を通してから、なんて考えている内に、だしそびれてしまいました。失礼の段お許しください。

 相変わらずのご活躍、敬服いたします。私は未だ福祉論を大学等で教えていますが、相変わらずの論理で福祉とは資本主義体制維持のための政策であり、社会政策を補充する本質をもつという考えですが、今の学会の動向から見ればカビの生えた理論に見えるようなのです。

 今は地域が大切だとか、自立が大切だとかいわなければならず?、ことばもエンパワメントとかイクスクルージョンとか横文字がはやっています。そういうことばを使わなくてはならない現実もありますが、要は、実態は隠され、言葉だけが飛び交っている状況だという具合です。

 毎日の新聞をにぎわせているのは、いじめや児童虐待の問題と同時に労働者の状態に関する話題が圧倒的に多くなっているという事実を福祉の世界の人たちはどうして語らないのでしょうか。まるでよその世界の出来事のように無関心です。最近の新聞でも、大手の派遣会社が携帯による1日契約の労働者をかき集めており、まさに新たな日雇労働の形態であることが報じられ、日本もついにここまできたのかという感を深くしています。それに応募する人にとっては毎日仕事が保障されているわけではないので、月の手取りが8万~15万という生活を強いられるとのことですね。君などは当然日々そういうケースにぶつかっているのでしょうが、一般には全くの驚きです。ホームレス問題にも横浜寿町を通じて関心をもっていますが、これではホームレスはなくならないなと実感します。

 私などは何もできませんが、せめてカビの生えたような理論を性懲りもなく振り回してその正当性を主張していきたいなと思っています。今は階層格差はあるが、階級はなくなったなどという考え方が横行していますが、実態を見ないのも程があるとびっくりしています。
( 略 )
どうぞくれぐれもご自愛くださって、健康に留意してください。皆さんとお会いできる日を楽しみにしています。
2006年12月20日

 


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