厚生労働省が昨年7月に公表した2020年度の「労働争議統計調査」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/14-r02-09.pdf
2020年のスト件数と参加者数。半日以上のスト35件(参加労働者806人、半日以下のスト34件(同5,324人)で、全体で69件(参加者数6,130人)。
1910年代、20年代、例えば1919年のスト497件、参加した労働者63,137人、1926年はスト495件、同67,234人です。あの過酷な弾圧の時代の中、労働者は立ち上がり果敢に闘いました。敗北しても再び決起し、再びつぶされ更に立ち上がる先輩労働者は、労働者には、これほどの力があることを事実として示してくれています。
では今の日本社会の労働者にその力はすでにないのでしょうか。私はそうは思いません。〈搾取と抑圧のあるところ仲間は必ず立ち上がる〉。これは東部労組の先輩たちが私たちに繰り返し繰り返し語った言葉です。戦前のあの当時の総同盟にしても反総同盟にしても「仲間は必ず立ち上がる」を信じているからこそ、大胆にストライキを呼び掛け共に闘っています。
今、大衆の、労働者の、仲間の力を全く信じられないヨシノは、仲間たちに仲間自身のストライキで逆境を克服しよう、ストライキで生活を突破しよう、ストライキで労働者同士が殺される戦争をなんとしても止めようと必死に呼びかけるのではなく、なんと私たちを日ごろあれほど抑圧搾取してきている資本家階級そのものの自民党にすり寄り、資本家階級のおこぼれを少しでもいいから頂戴と醜く侍(はべ)っているのです。戦前、あの過酷な時代に果敢にストライキを闘い抜いた名も無き数百万の先輩労働者とその家族に本当に恥ずかしい限りです。
それに比べて今(2020年)ストライキに立ち上がった6千名の仲間たちのなんと輝いていることでしよう。世界でも自らの生活改善と戦争阻止のために、民衆労働者は次つぎと立ち上がってきています。必ずや、この仲間たちの闘いは、燎原の火の発火点となることでしょう。搾取と抑圧のあるところ労働者は必ず立ち上がるのです。だからこそ今のすべての争議を支え続けましょう!