1919年9月の労働争議(読書メモ・・・大原社研「日本労働年鑑」1920年版)
*9月2日、斉藤実朝朝鮮総督爆殺未遂事件(京城)
*9月3日、日本交通労働組合創立総会
*9月、建設者同盟結成
*9月、ILO日本労働代表委員選出紛糾
*9月22日アメリカ鉄鋼労働者22万人が団体交渉権承認などを求め大ストライキに突入~20年1月8日まで
9/1 200名が再ストライキ突入
8月19日大阪市大阪製鎖所製鎖労働者200名は、会社側の従来から行われていた利益配分を大幅に減額するとの発表に憤慨し、直ちにストライキに入った。しかし、大木朝日橋警察署長の出席のもとひとまず仕事に就くこととなったが、会社はあくまで減額を実行する姿勢を変えなかったので、1日から再びストライキが開始された。
9/1 鉱山、労働時間延長に反対しストライキ
兵庫県三菱鉱山部出張所は労働者20名に対して賃上げと同時に労働時間延長を発表した。9月7日労働者側は時間延長に怒りストライキに入った。
9月 三池炭鉱鹿児島與論(与論)島1300名労働者、差別に怒り事務所襲撃
福岡県三池炭鉱石炭労働者600名は賃金の2割増値上げを要求した。鉱主側はこの労働者側の要求を受け入れて争議は円満に解決したかに見えたが、しかし、当時会社は、鹿児島與論(与論)島労働者1300名を長屋に収容して本土の人間より著しく差別し、低賃金で酷使していた。また本土の者だけに昇給をしていた。鹿児島與論(与論)島労働者は「自分たちばかり差別・虐待されるのはおかしい、同一の労働に対しては本土の者と同じ待遇を与えよ」と怒り、各自スコップ等を持って事務所を襲撃した。鉱山と官憲はこれら與論(与論)島労働者を弾圧・検挙し収監した。
9/3 足尾銅山坑内労働者900名ストライキ
栃木県足尾銅山坑内労働者900名は、賃上げ3割増を要求した。しかし、鉱山側がこの要求をただちに拒絶したため、怒った労働者はストライキに入った。スト参加者は1000名に及んだ。大日本鉱山労働者同盟会足尾本部は、スト労働者に対して「我々が鉱山本部と話すので、会社の回答があるまでストライキを中止して会社との交渉は我々に委任してほしい」とし、労働者は同盟会本部に委任することとなった。7日夜会社は「9月10日から3割増給」と約束したため、全労働者は仕事に戻った。
日光精銅所の労働者も決起し8時間労働制と賃上げを要求するに至った。会社は10月16日8時間労働制実行を決定したと表明した。
9/3 東京市電気局浜松町工場の一労働者が警視庁に「募集時の約束と実際が違う。事務員にピンハネされてしまう。これを指摘するとみな解雇される」と抗議と暴露の手紙を出した。
9/4 大阪製壜所、200名ストライキで勝利
大阪北区大阪製壜所労働者200名は連署して賃上げ3割増を要求した。しかし、会社は強固に賃上げを拒否してきたため、労働者側は6日ついに全員同盟して辞表提出した。会社はあわてて1割5分の賃上げ回答をしてきた。労働者側はこれを受け入れ7日から全員復職した。
9月 製麻工場男女約800名勝利
東京の日本製麻会社赤羽工場男女約800名は、新任工場長鈴木某の不信任の陳情書を提出し、会社側は結局はこの陳情を受け入れ、また賃上げ2割増を行った。
9/5 大島製鋼労働者検挙、控訴審で無罪判決
東京大島町の大島製鋼会社労働者賃上げを要求して、友愛会演説会を開催。「賃上げの要求貫徹するまで同盟罷業をなし、結束を強固にすべし」と演説し、多数の労働者を扇動したとして労働者榊原某が検挙収監され、一審では懲役2か月執行猶予2年の判決が出たが控訴審で無罪の言い渡し判決がでた。
9/6 船渠労働者6千余名が賃上げ3割増を要求
神奈川県浦賀船渠会社労働者6千余名は賃上げ3割増を要求。会社側が拒否してきたらストライキの挙に出ると言っている。
9/7 「組合加入者以外は雇用するな」の画期的要求
兵庫県飾磨港沖仕組合は、「賃上げ5割と組合加入者以外は雇用しない」ことを運送業組合に要求した。
9/7 製糸女性労働者150余名ストライキを通告
福島県若松鈴木製糸工場女性繰糸労働者など150余名は工賃3割の値上げを決議し、要求書を提出した。会社が何等の回答もしなかったため、一同は憤激しついにストライキに突入しようとした。会社はようやく対応をしようとしたが、労働者側は要求への回答を聞くまでは決して譲らないと主張している。
9月 下駄職人ストライキ
広島県下駄職人は工賃3割増を要求したが、雇い主側が拒否したためストライキに入った。府中警察署の調停で2割値上げで合意し就業した。
9月上旬 車掌・運転手の決起
東京市街自動車株式会社の車掌運転手は本年6月に5割増の値上げを要求し、いったん3割増で解決したが、物価高騰で労働者の生活は圧迫され、再び残りの2割増値上げを要求した。会社は「運転手は6カ月間会社のお金300円ほどかけて養成したのだから要求は不当だ」と言っている。
9/9 白煉瓦労働者の団結
大阪市南区木津品川白煉瓦株式会社大阪工場の労働者200名は3割の賃上げ要求を提出した。
9/9 小樽艀(はしけ)労働者約1000名がストライキを計画
北海道小樽艀(はしけ)船業組合の労働者約1000名はストライキを企てたが、雇主側から4割増の回答があったのでいったんは円満に解決するかに見えたが、雇主側が「4割の賃上げはするが今までの手当は廃止する」と言い出したため労働者側は再びストライキを企てたが、最後には5割増の回答で9月11日全面和解が成立した。
9/9 横暴管理職へ怒りの鉄拳を乱打
大阪市西区石田町大阪耐火煉瓦会社労働者10数名が支配人小田某を乱打した。そま直接的原因は、支配人が時計の針を15分ほど後ろに戻したため、会社側がわざと労働時間を延ばすため終業を遅らせたと労働者側は激昂したのである。背景としては、最近賃金制度を日給に変更され賃金が減額されたことと、寄宿舎の労働者20数名への食費代の値上げへの不満がある。暴行を受けた小田某支配人はただちに官憲に告訴した。
9/10 染物女性労働者150余名がストライキ
高岡市高岡染物株式会社女性労働者150余名は、この日の秋祭りの休業を利用して全員で協議し日給15銭の賃上げ要求を決定し、11日に代表者がこの要求を会社に提出したが、会社は回答を拒んだため、ストライキに入った。14日に至り、会社がついに要求を受け入れたので無事解決した。
9/10 朝鮮京城映画館でストライキ
朝鮮京城活動写真館有美館の従業員は大入り満員の最中に突然ストライキを行った。その理由は先日来から賃上げ要求を雇主側に提出していたのに、全く無視されたためである。11日に至ってもストライキは継続している。
9/10 仲間の首切りに抗議してストライキ突入
福岡市煙草専売支局工場の70名はストライキを行った。そのため他の労働者男女600名も就業不能になった。ストライキの理由は、賃上げを要求した首謀者7名の首切りしたからである。17日はストライキ参加労働者の三分の一が無条件で職場復帰したが強硬派はストライキを続けた。25日に至って労働者側より詫び状を入れて無条件で職場復帰し、その後専売当局はスト参加者の14名のクビを切ってきた。
9/10 染色製造労働者雇主宅に詰めかけ示威行動
横浜輸出更紗染色製造の労働者1500余名中の150余名は賃上げ3割増を求めたが、雇主側の拒絶に憤った60余名は20日、雇主宅に詰めかけ、賃上げの実行を迫った。また多くの労働者は集合して示威行動、ストライキを通告した。
9/11 総辞職
愛知県旭陶器会社労働者一同は(一説には事務所に乱入し暴行したとも)総辞職を会社側に申しでた。
9/11 裏切り管理職の排斥闘争
大阪市西区大阪製鉄会社労働者700名は技師長に対し、不信任の決議をした。その理由は、9月9日の大阪府議事堂における国際労働会議代表協議員選定委員会において大阪製鉄会社の労働者側の代表であった技師長が裏切って紡績側に賛成し、鉄鋼側が一票の差で敗れたからである。これを知った大阪製鉄所の労働者は、他の製鉄の労働者に申し訳ないと大いに怒って技師長排斥の声を高めた。
9/12 機関士100余名の決起
浜松市鉄道院名古屋浜松機関車の労働者代表10数名は秘かに会合し、労働時間短縮その他待遇改善の要求を決定し、当局に対し請願の手続きを行う予定である。これができるのも機関士100余名の間に充分な意思疎通ができていたからだという。
9/12 炭抗労働者300名賃上げを要求
福島県岩城郡入山炭抗労働者300名は賃上げその他の要求を炭坑事務所に提出した。会社は官憲と連絡を取って、鎮撫にあたり、他の第二第三の炭坑に波及しないように警戒している。
9/14 電気会社内外線労働者100余名賃上げ5割を要求
兵庫県姫路水力電気会社内外線労働者100余名、賃金5割出張費5割、死亡慰謝料400円を3千円に各値上の要求を提出した。会社側は直ちに重役会を開催し、賃金は1割5分増し、出張旅費は5割増し等の回答し、16日無事に解決した。
9/15 漆器職工300名は賃上げでストライキ
和歌山県黒江町漆器労働者のストライキ。同町の漆器職工300名は賃上げを要求していたが、製造業者側からはねつけられたためストライキを行った。
9/15 長野の鉱山で1000名暴動
長野県下伊那郡大鹿村久原鉱山1000余名労働者が暴動を起こした。
9月中旬 郵便局労働者のストライキ
長崎県南高来郡守山郵便局労働者は局長に対して待遇改善を要求したが、局長の拒絶でストライキを行ったが、局長は依然として強硬な態度を変えようとしないため、労働者は総辞職した。
9月 「三助」500名ストライキ
横浜市各銭湯の「三助」500名ほどが賃金値上げを要求してストライキを行った。銭湯側は朝湯や流しを廃止し抵抗した。
9/14 大サボタージュ闘争と8時間労働制の実現
神戸市川崎造船所労働者1万5千名は、以下の要求と行動を決議した。①賃上げ②特別賞与③年2回の賞与④食堂・洗面所その他衛生設備の完備。会社が拒絶した場合は最後の手段をとる事。万一「犠牲者」(逮捕される者)を出した場合は、労働者全員が一人日給の一日分を出して救済する。18日、松方社長は『川崎造船所は近々8時間制を実行する予定なので賃金なども多少改善する考えである。労働時間を減少しても労働者に不利益は与えない。衛生設備は漸次完備する。特別賞与は10月末に支給する』等と回答。労働者側は「賃上げの回答がない」として1万6780人が、<サボタージュ>闘争に突入した。こうして工場中の全ての機械は空回りするばかり。技師・工場長も無干渉の態度をとって労働者の<サボタージュ>を事実上支援した。ついに会社側は機械の運転を全部停止し、午後2時半に「本日の定時は終了」と貼り紙を出し通用門を開放した。19日も全労働者は<サボタージュ>闘争を実行したり重役宅に相当数が<訪問>したりした。会社は<サボタージュ>はストライキと同じなので<サボタージュ>参加者の賃金は支払わないと表明。しかし、労働者一同は、ますます結束を強め20日以降も<サボタージュ>と称してはいても実際はストライキであったが、<サボタージュ>の特色を利用して機械を少し動かしては、リーダーの指導にしっかりと従い再び<サボタージュ>するなど巧妙に闘争を実行した。その間、警察官が油に汚れた職工服を着て偽装し工場内に潜り込もうとしたが、労働者側は工場の出入り者に厳重な注意を払い官憲の入場を絶対にさせなかった。こうして1万5千人の一糸乱れぬ<サボタージュ>闘争が繰り広げられ、ついに27日社長は「①10月1日から8時間労働制の導入②日給は8時間に対して従来の10時間と同額を支給する。賃上げと歩合7割を本給に繰り入れる。③残業代の大幅増額と徹夜労働の場合は日給の4日分の支給」などの回答をしたため、28日、14日間に及ぶこの偉大な闘いは勝利し解決し、29日から全労働者が出勤した。出勤率は90%以上で、また作業能率も争議以前より高まった。なお後日8時間制にしてから同じように出勤率も作業能率もすこぶる進んだという。
9/18 同情ストライキ
川崎造船所兵庫分工場の労働者が川崎造船所本工場のサボタージュ闘争開始に呼応し、9月19日に同情ストライキをはじめた。いったんは中止されたが、20日一部の1500名労働者がサボタージュ闘争を実行した。
9/16 川崎造船所争議に刺激されストライキ
大阪久保田鉄工所580名。神戸川崎造船所争議に刺激されストライキの準備。20日午後よりストライキに突入し始めたため会社はあわてて賃上げを回答し22日ようやく解決。
9/17 磐城炭鉱2000名決起
福島磐城炭鉱労働者の代表200名は午前2時に山神神社に集合し、賃金5割増などを決議した。会社が回答を保留したため、多くの労働者が炭鉱小学校校庭に集合して示威闘争を始めた。18日、会社側から断然拒絶の回答があり、怒った2000余名労働者はその夜、同小学校に集まり、かがり火をたいて示威行動をした。所轄の警察署長は全力で鎮撫に努めたが、19日午後5時には労働者は結束して会社事務所を包囲し始めた。また300名が抗議の辞表を提出した。警察は仙台憲兵隊の応援を受け200名を動員した。20日会社は賃上げに応じたが、警察によって争議の首謀者4名が検挙された。
9/17 ストライキのリーダー3名解雇。委員24名抗議の辞職
名古屋日本陶器会社百十数名は、賃上げを決議し要求したが、工場主が応じようとしないので一斉に出勤を拒否した。28日に会社側が賃上げに応じる回答があったため休日にも関わらず全員出勤した。しかし、10月12日に至って工場長はストライキ労働者側の中心人物3名を解雇してきた。怒った委員24名はただちに3名の解雇の撤回を求めたが、会社側は「職工の任免は自分の勝手だから」と取り合わなかった。しかも、この時、他の多数の同僚労働者は動こうとはしなかったため、24名は同僚労働者のふがいなさに憤慨しながら辞表を提出して会社を去った。
9.17 乗組員全員辞職の通告
横浜入港予定の東洋汽船サイベリア丸147名の乗組員は待遇改善を求め、会社が拒絶した場合は乗組員全員が辞職すると船会社に通告した。
9/17 小倉製鋼所400名のサボタージュ
福岡県小倉製鋼所400名は藤田技師の復職を要求しサボタージュなど示威行動をはじめた。
9/18 差別に怒る150名
東京市電気局電燈課150余名は賃上げ4割を要求した。全員に8月から新手当が付いたのに、電燈課だけ差別され手当が支給されていないのは不公平だからと賃上げを要求した。
9/18・19 駅沖仕130名ストライキ
名古屋大曾根駅沖仕130名は5割増を要求したが拒絶されたためストライキに入った。そのため貨物が大停滞となったが、21日要求が受け入れられ解決した。
9/21 全市の洋服裁縫労働者350名の決起
神戸市の全洋服裁縫労働者350名が集合協議の上、生活困難を理由とする工賃の2倍を各自の雇用主に要求した。
9/21 運転手十余名待遇改善を要求
高松市讃岐自動車会社の運転手十余名は待遇改善を要求したが、会社側は協議もせずすぐに拒絶してきたためストライキを計画した。
9/21 絹絲撚絲職工300余名のストライキ
名古屋絹絲撚絲職工300余名は21日賃上げ要求を問屋側に通告した。23日からストライキに突入した300余名は互いに「結束を破って操業する者(スト破り)は50円の違約金を支払う」との約束書を取り交わし、30日に至っても結束は崩れなかった。
9/23 織布会社73名がストライキ
和歌山紀陽織布会社73名が日給5割増を要求し会社の拒絶回答で、24日ストライキを敢行した。会社はストライキの首謀者2名を解雇し、出入りの素人力士に労働者側と交渉させ26日1割6分の値上げで解決した。
9/24 200名ストライキの全面敗北
長崎三菱造船所立神工場ファーネス部の待遇改善を求める200名は24日午後1時一斉に工場を退出し、全員で隊を組んで一里あまりの山道を超え長崎港外の福田村に行き、夜を徹して協議を開始した。会社は全工場の2万人の労働者への波及を怖れたが、波及がないと見た会社側は「27日中に工場に復帰しないものは処分する」と脅しの通告をしてきた。また切り崩しもあり29日午前8時より全員復職することとなり、ストライキは全面敗北で終わった。しかし、10月になり会社側は9時間労働制を実施してきた。
9/24 新聞配達労働者が定休日要求と団体結成
浜松市市内の各新聞店の新聞配達労働者が一か所に集まり、協議した結果、要求として「祭日の他に毎月第二月曜日を定休日とする」を決議し、各店と関係新聞社に通じて初志貫徹のため、この際団体を作り、毎月積立金をして、第一回大会の開催を決めた。
9/24 居染労働者「12時間労働を10時間へ」要求
大阪市の居染工場200名中60名が「毎日12時間以上の労働時間を10時間に短縮せよ」と賃上げを決議し雇用主側に要求した。25日工場主は賃金2割値上げを実行して争議は解決した。
9/24 示威的なサボタージュ
兵庫県日本織布会社72名は物価高騰を理由に工賃5割の値上げを要求し会社が拒否した場合はストライキを決行すると宣言し、直ちに示威的なサボタージュを初めたので、会社は大いに驚いて重役会を開いて善後策を講じた。
9/26 突然のストライキ
岐阜県飛騨電燈会社10余名は26日突然ストライキを行った。会社が賃上げを拒否したからである。
9/28 キリンビール会社50名ストライキ
横浜キリンビール会社機械課機関部の50名は会社が賃上げに応じなかったため、全員辞表を提出してのストライキに入ったので、会社は休業のやむなくに至った。解決は困難である。
9/21 製糸労働者のサボタージュ闘争
島根県浜田製糸所の寄宿舎の女性労働者数十名は、通勤者の男性女性に比べ賃金その他の差別があり不公平だと改善を求めてサボタージュをはじめたので会社驚いて大いに慰撫に努め、ようやく31日に平常に戻った。
9/28 1800名の団結
広島県広島製作所1800名の労働者は代表委員を選んで、賃上げと休日の賃金支給などを要求した。30日に交渉が開催され、一定の妥協が成立した。
9/29 朝鮮人労働者、労働時間12時間から10時間への短縮を要求
鳥取県の鉄道工事中の朝鮮人労働者30名は、賃上げと労働時間を12時間から10時間への短縮、飯場の改善等を要求した。会社が拒否してきたため、一同はサボタージュ闘争に突入した。官憲が厳重に警戒した。
9/30 大阪鉄工所3500名8時間労働制を要求
大阪鉄工所3500名は①8時間労働制②賃上げなどを要求していた。10月2日会社は8時間労働制の実施を発表したが、賃上げや精勤賞などへの不満から、3日から造船部2000名がストライキに突入した。造機部1500名もストライキに合流する形勢となったが、4日より7割が復職し、5日には全員が仕事に戻った。
9月下旬 川崎造船所の影響
兵庫県播磨造船所では川崎造船所の影響を受けて労使関係はますます悪化していたが、28日、「8時間労働制の実行と賃上げ」で解決した。
9/30 男性労働者差別?に怒る
東洋紡績桑名工場の男200名は賃上げと差別(先ごろ女性には3割の賃上げをしたのに男には1割位しか値上げしなかった)に怒って9月30日朝からストライキに突入した。
9月末 瓦職工のストライキ
愛知県岡崎の瓦職工60余名が瓦製造組合に賃上げを要求したのに何らの返答もなかったため、10月3日よりストライキに入った。