先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
https://www.youtube.com/watch?v=0us2dlzJ5jw

方針その二 勝利の条件

2021年07月09日 06時00分00秒 | 大久保製壜闘争

(勝利の基準)
 以上の方針は、また、いくつかの闘いの仕方や勝利の基準をどこに置くのかという事も決定する。それは、大衆の中で勝つのか、大衆自身が闘うのか、それとも国会や裁判所に任せてしまうのかということである。職場の仲間から離れて闘った1975年冬のキリスト教会ろう城闘争は当然のこととして職場に残された仲間との間に溝や対立がうまれた。この点は、我々の弱点の一つとなり、闘争勝利後の職場に戻った就労時に資本に付け込まれ組合切り崩しに利用された。この経験は私たちに大きな教訓を与えてくれた。これからは私たちはどんなに少数であろうと絶えず大衆のどまん中で訴え、闘っていかねばならないということ。たとえ検労組であろうと大衆の代行をして闘ってはいけないということ。都労委や役所にのみ頼り、それだけに幻想を持ち、勝利を目指してはいけないということ。簡単に言えばも誰が勝利するのかということである。


大久保製壜所検査課労働組合 闘争基本方針

方針その二 勝利の条件

一、労働者いじめ、「障害者」差別反対!
一、千葉君不当解雇撤回!
一、組合つぶし粉砕!

 私たちは当面以上のスローガンを闘いの目的として、「方針」について討議を重ねて来ている。私たちはだいたい次のような方針を整理、決定した。

一、職場内における圧倒的多数の仲間との団結を獲得し、彼らと共に職場内実力闘争で闘い、勝利する。これを当面の基本的方針とする。仲間は素晴らしいのだ。

二、この基本方針を側面援助するためにこそ、工場周辺の同じ地域・労働者との支援・団結を獲得し、大久保製壜資本を地域の中で孤立させ包囲する。

三、都労委、裁判所、労基署などを大いに利用し、大久保製壜一族の差別虐待を満天下に明らかにし、大久保製壜一族を社会的に孤立させ、それを職場における検査課労働組合攻撃に対する歯止めとし、基本方針に役立たさせる。

(持久戦)
四、以上の三つの戦線、特に基本の職場における戦線を主戦場としてとらえたとき、この闘いはどうしても短期間では決着はつかず、時間はかかる。つまり闘いの形態は持久戦である。

 職場における多数の労働者の仲間と団結することは、まず、彼らの中に深く入り、共に苦しみ、共に怒る中からしか達成できない。一気にはいかない。また、そうしなければ、検労組員が本当の意味で仲間から信頼されていかない。資本との力関係は、未だ圧倒的に資本の方が上回っており、検労組員は少数である。今までの職場の仲間の支持が間接支持(心情的には検労組に好感を持つ、支持している)に止まっているのを、直接支持(検労組に参加する)になるようねばり強く努力する必要がある。また、資本に完全に懐柔されている御用労組幹部に、圧倒的多数の労働者がいまだ支配されている。この仲間の怒りや苦しみを時間をかけて組織していかねばならない。地域の労働者、住民との団結も、私たちは今以上に必要としている。これも一朝一夕にはいかない。ここでも時間がかかる。都労委、その他の社会的包囲網も同じである。

 以上を一言で言うと、職場の圧倒的多数の労働者、仲間と共に職場の大衆的実力闘争で勝利する。そのために検労組員一人ひとりの職場での奮闘と闘いがあり、検労組員の闘いを有利に展開さすべき援助の条件として、地域的に、社会的に資本を包囲孤立させるということである。これらをねばり強く行っていくということである。

(勝利の基準)
 以上の方針は、また、いくつかの闘いの仕方や勝利の基準をどこに置くのかという事も決定する。それは、大衆の中で勝つのか、大衆自身が闘うのか、それとも国会や裁判所に任せてしまうのかということである。職場の仲間から離れて闘った1975年冬のキリスト教会ろう城闘争は当然のこととして職場に残された仲間との間に溝や対立がうまれた。この点は、我々の弱点の一つとなり、闘争勝利後の職場に戻った就労時に資本に付け込まれ組合切り崩しに利用された。この経験は私たちに大きな教訓を与えてくれた。これからは私たちはどんなに少数であろうと絶えず大衆のどまん中で訴え、闘っていかねばならないということ。たとえ検労組であろうと大衆の代行をして闘ってはいけないということ。都労委や役所にのみ頼り、それだけに幻想を持ち、勝利を目指してはいけないということ。簡単に言えばも誰が勝利するのかということである。

 以上の基本方針を達成するために、私たちは支援を積極的に獲得した。その核としての大久保製壜闘争支援連帯会議は、検労組員と共に不眠不休で闘い、特に地域住民の支持、団結を実現するために連日の地域ビラ入れ闘争は大きな成果を上げた。地域住民の支持のもとで、連日の社前集会、工場包囲デモ等の闘いも年々大きく前進している。 こうした側面援助による闘いは職場における大久保製壜資本の残酷な検労組攻撃を着実に跳ね返してきている。

 今、こうした皆様の支援のおかげで、検労組員は勇気百倍となり、大いに職場の仲間の中に入り、職場の仲間を信頼して断固として闘い、少しづつではあるが、着実に成果を上げている。

(1978年4月22日大久保製壜所検査課労働組合秩父合宿にて)


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