い・ち・に・ち

今更だけどいつも思っていた事

心色86

2022-10-21 15:33:11 | 心詩(+1)・心色・続く心音
気持ちが表情と口調で演技する

形を変える雲よりも快適に
聞こえてきた言葉や視線の高さに
敏感に反応する研ぎ澄まされた心

雨上がりの虹に溶け込もうと
空気より軽い膜を張り
くるくる回りながら空を目指す

地上からは重なる高さでも儚さがそれを拒む
七色を虹に託して透き通ったままパチンと弾けた
連なる雲の一粒になるために


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心色85

2022-10-20 15:20:00 | 心詩(+1)・心色・続く心音
普段通りの生活が
人の数ほどあるように
普通も当たり前も
どれをとっても個性的すぎて

常識の範囲内の不確かさも加わり
生まれた瞬間から究極の配列を受ける
閉じ込められた結界の中で自由を得る

そして検索しやすいようにと
見出しでも名称でもひとつにしぼり
そこにまつわる意味も例文も
当てはまるモノを自己判断させる

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心色84

2022-10-19 16:05:30 | 心詩(+1)・心色・続く心音
洗いたての心
濡れたままでいいのか
早く乾かすべきか

涙未満の潤いならば
やわらかさを選ぶだろう
パリパリの乾きなら
鋭い弱さに破れてしまうかも

臨機応変がいつでも上手くいくように
柔軟も頑固も一緒の袋に入れて
自動のスイッチを押してみた
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心色83

2022-10-18 15:05:05 | 心詩(+1)・心色・続く心音
その させてくれてありがとう は
居心地の悪さを感じる
価値観の違いは大きな隔たりを生む

誰もが一糸乱れぬ行進に拍手を送る
そこに思考も損得も無く
感じたままの情景だけが映るから

けれど感情で生かされている者たちに
言葉通りの意味が伝わるとは思わない
なぜならそれぞれの能力に心があるから

ひとりひとりそれぞれが
似ているようで全く別物の
ひとりに多くのひとつが存在する


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心色82

2022-10-17 15:01:11 | 心詩(+1)・心色・続く心音
めでたしで終わっていても
必ず続きはあるもので
それぞれの感性に任せ
多様な終わりには制限がない

蜘蛛の糸は思ったより執念深く
場所を変えても離れはしない
木漏れ日の光を浴びても
澄んだ空気に溶け込んでしまう

昼の森は姿を変えて
木々の緑と空が似合う
闇の音は羽ばたきだと知り
さえずりに気持ちまで軽くなる

葉を叩きながらこぼれる雫に
天然のシャワーの気持ち良さで
顔を上げ両手を広げたら
解けた糸もキラキラ光った







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