鳥居峠という山道にさしかかる辺り
並んで走る国道19号には
トンネルがあって一瞬で山を抜ける…
これがなかなか悪魔のささやき…
人間誰しも出来れば楽をしたいもの
トンネル通れば近道楽々
しかぁぁぁぁぁ~し!
それでもいいのか男のくせにぃぃ~!
とかなんとか言いながら
雷雨直前的な空模様
雷だけは本気のマジで危険が危ない!
そう思い
トンネルの様子をチラ見してみると
「工事中につき歩行者自転車不可!」
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
もしもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~し!
神は越えられない試練は与えないと
言ってるらしいが
ハッキリ言って越えるの面倒くせぇ!
しかし越えなきゃ進まねぇ~!
さて、そんな茶番は置いときまして
なんと申しましてもこの場所は
北からやって来ると
最初に御嶽山の山容が見える場所で
いわゆる四門の北口「涅槃の門」!
同じように西と東と南にも
最初に御嶽が見える場所には
「発心」「修業」「菩提」という
それぞれの門があるのは有名なお話…
モチロン初めて知ったんですけどね…
登る途中には
熊除けの鐘が設置してあって
カランカランカランカランカラ~ン!
聞いた話じゃ
ビビりな奴ほど多めに鳴らすらしい…
そんでもって
峠に辿り着くと「ほぉ~なるほど…」
さすがここまで来ると
山景色が見渡せる標高千百九十七米!
ここから眺めた霊峰御嶽山は…
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ~!」
どれがどの山なのか全く分からねぇ…
いやぁ~感動ですねぇ…
なんて言ってるうちにいよいよ下り!
早い早ぁぁぁぁぁ~い!
五百米千米があっという間の瞬く間!
しかぁぁぁぁぁし!
兎にも角にも鯉のぼりが引っ掛かる!
なんせ枝!枝!枝!枝!
それは三歩進んで二歩下がらされる
まさに水前寺清子地獄!
幸せは歩いて来ないぞぉぉぉぉぉ~!
そんな中
しばし長めに足を止めてみた場所は
悲壮漂う「葬沢」
と書いて「ほうむりさわ…」と読む…
ここには武田勝頼の軍勢二千が進軍
そのうち五百が討ち死にするという
大敗を喫した場所…
その五百の亡骸がこの場所に葬られ
この名で呼ばれる様になったと伝う…
それは武田氏が滅亡する直前のこと…
辺りには目立った供養塔も無く
静かに両手を合わせるだけしてみた…
そしてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!
峠を下り終えたしばしの後
厚い雲が広がった鉛色の暗い空から
ひと粒二粒と雨が落ち始め
やがて本降りとなり景色を濡らした…
その夜の雨音の響きには
ものや悲しき儚さが聞こえたようで
少々寝付けぬ夜でした…
明日目の下にクマが出来てても
皆さんどうか心配しないで下さいね…
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