あの年の神戸…

阪神淡路大震災から18年…

生まれて初めてボランティアに参加したあの年、傷ついた神戸の街は何処も彼処も粉塵を巻き上げ、風景の中にはいつも咽せ返るような風が吹いていた事を思い出します…

寝泊まりさせてもらった中央図書館の上階は、人々が詰め込まれた避難所の一つで、そこに初めて足を踏み入れた時の言葉にならない衝撃は、今も忘れる事は出来ません…

僕の生きている間には二度とこんな悲しい出来事が起こらないだろうと、その時はそう思っていましたが、あれから十数年…
今では僕の故郷にも仮設住宅が立ち並び除染が幾度も繰り返され、安全な土地を求める沢山の人々は、家族が離れ離れになりながらも遠くの知らない街へと避難していきました…

神戸の避難所で聞いた話には何度も涙がこぼれたものですが、自分の大切な場所がまさか…

全国からの暖かい支援に支えられる人もいれば、避難先での差別に堪えきれず帰って来る人達もいる…
18年後の福島はどのような姿をしているのか、僕にはとても想像が浮かばない…