日本の現状を表現した本が出ました。(2023年3月31日第1版第1刷発行)
京都大学大学院工学研究科の藤井聡教授が(ヒト・モノ・カネのすべてが消える)「安い国ニッポンの
悲惨すぎる未来」を出版されました。
この手の話は、TV、新聞等一般のメディアでは詳しい報道がされません。皆さんが共通の認識とされる
ことで、世論が動き、政治家が動き、国の方向が修正されるのではないかと思うものです。
内容は、4章からなり、各章のタイトルは次の通り。
1:日本の貧困化の実態 (中国人相手にカラダを売る時代が来た)
2:2040年、日本は最貧国に転落する (貧困化は加速し、想像を絶する未来が待っている)
3:着々と進むニッポン植民地計画 (企業や土地を奪われ、二度と立ち直れなくなる)
4:国家の未来図を書き換えれば、日本は復活できる!(反緊縮と自主防衛で再び強いニッポンになる)
興味のある方は手に取ってご覧ください。
1. 日本の貧困化の実態
〇 安いニッポン。もうお金持ちではない。
1990年代は一人当たりのGDP(国内総生産)が主要先進国中「一番」の超オカネ持ち国家でした。
トータルのGDPもアメリカに次ぐ世界第二位で、すごく勢いのある国でした。
今やそういう勢いは全くありません。
2019年の日本の一人当たりのGDPのランキングは、27位まで凋落している。つまり、日本人は
随分と貧困化してきているわけです。
貧困化のレベル比較として、平均年収を見るとベスト10の国々に、日本と韓国の数値を付け加えたもの
が次の通り。
アメリカ:734万円 / アイスランド:714万円 / ルクセンブルク:697万円 / スイス:686万円
オランダ:623万円 / デンマーク:618万円 / ノルウェー:590万円 / カナダ:586万円
オーストラリア:584万円 / ベルギー:575万円 ・・・・韓国:444万円 / 日本:408万円
なぜこんなに日本は安い年収になってしまっているのかというと、それは「時給」が安いからです。
〇 日本人が排斥されている「ニセコ」の衝撃の実態
ここしばらくは、コロナの煽りを受けて少なくなっていますが、今の日本には、大量の外国人たちが
押し寄せてきています。いわゆる「インバウンド」というやつです。
ではなぜ、そんなに外国人たちが押し寄せてきているのかと言えば、それは一言で言って、あらゆる
ものが「安い」からです。
今の日本は、ほんの20年程前までは高くてなかなか手を出せなかったあらゆるものが、ものすごく
「安く」てに入る国になっているわけです。
その結果、一気に「インバウンド」なる外国人観光客が日本に押し寄せ、あらゆるものを“買い漁る”
ようになったわけです。
その“買い漁り”の象徴として挙げられるのが、北海道のリゾート地のニセコです。
実は、このニセコの地は今、事実上、日本人の為の日本人の土地ではなくなりつつあります。
ニセコは、世界有数の上質の雪がある一級のスキー場として知られており、多数の外国人観光客が訪れ
る地となっていました。
この地で海外資本による投資で15年ほど前から急激な開発が進められ、そして今、その不動産物件が
文字通り「飛ぶように」売れているとのこと。
その販売価格は一軒数千万円から、10億円以上に及びます。それを購入しているのは、残念ながら
日本人ではなく、外国人。しかも売りさばく不動産業者も、多くがもはや日本人ではなく外国人となっ
ています。
つまり、今、ニセコの地は、外国人による外国人のための開発が行われ、日本人をほぼ介させずに
外国人がビジネスを展開し、お金もうけをし、そのおカネを本国に送金するという流れが出来上がって
きているのです。
〇 日本の高級リゾートも世界的には割安
今やニセコエリアの俱知安町では町内の不動産所有者のおよそ4分の1が海外資本、つまり外国人
のものとなっていると言います。そんな外資の中で、最大のシェアを誇るのが中国系資本。
その割合は、実に約4割に達しています。
ニセコの俱知安町の不動産の(4分の1の4割に当たる)約1割が、チャイナマネーを背景にして
中国系の人々の手に渡っているという次第です。
もちろんそんな「チャイナマネー」は、ニセコ、富良野に飽き足らず、北海道全域にその投資意欲が
拡大中です。
ではなぜ、ニセコや富良野が外国人たちにそれほどまでに人気なのかと言えば、「魅力的である」と
いうことが重要な理由なのですが、より直接的な理由が、ニセコは世界のリゾート地と比較すると
「割安」だということ。現在のニセコエリアの不動産取引の価格相場は1平方メートル当たり約100万円。
「今」」の我々日本人の感覚からすればそれだけでも十分高いように思えますが、世界の名だたるフランス
やアメリカのスキーリゾートと比較するとその価格は、おおよそ三分の一程度だと言います。
つまり今や、日本と世界、とりわけ、日本と中国との間には埋めがたい「貧富の格差」があり、我々
日本人の土地が彼らのビジネスのために好き勝手に買いたたかれているのです。
・・・ 続く
京都大学大学院工学研究科の藤井聡教授が(ヒト・モノ・カネのすべてが消える)「安い国ニッポンの
悲惨すぎる未来」を出版されました。
この手の話は、TV、新聞等一般のメディアでは詳しい報道がされません。皆さんが共通の認識とされる
ことで、世論が動き、政治家が動き、国の方向が修正されるのではないかと思うものです。
内容は、4章からなり、各章のタイトルは次の通り。
1:日本の貧困化の実態 (中国人相手にカラダを売る時代が来た)
2:2040年、日本は最貧国に転落する (貧困化は加速し、想像を絶する未来が待っている)
3:着々と進むニッポン植民地計画 (企業や土地を奪われ、二度と立ち直れなくなる)
4:国家の未来図を書き換えれば、日本は復活できる!(反緊縮と自主防衛で再び強いニッポンになる)
興味のある方は手に取ってご覧ください。
1. 日本の貧困化の実態
〇 安いニッポン。もうお金持ちではない。
1990年代は一人当たりのGDP(国内総生産)が主要先進国中「一番」の超オカネ持ち国家でした。
トータルのGDPもアメリカに次ぐ世界第二位で、すごく勢いのある国でした。
今やそういう勢いは全くありません。
2019年の日本の一人当たりのGDPのランキングは、27位まで凋落している。つまり、日本人は
随分と貧困化してきているわけです。
貧困化のレベル比較として、平均年収を見るとベスト10の国々に、日本と韓国の数値を付け加えたもの
が次の通り。
アメリカ:734万円 / アイスランド:714万円 / ルクセンブルク:697万円 / スイス:686万円
オランダ:623万円 / デンマーク:618万円 / ノルウェー:590万円 / カナダ:586万円
オーストラリア:584万円 / ベルギー:575万円 ・・・・韓国:444万円 / 日本:408万円
なぜこんなに日本は安い年収になってしまっているのかというと、それは「時給」が安いからです。
〇 日本人が排斥されている「ニセコ」の衝撃の実態
ここしばらくは、コロナの煽りを受けて少なくなっていますが、今の日本には、大量の外国人たちが
押し寄せてきています。いわゆる「インバウンド」というやつです。
ではなぜ、そんなに外国人たちが押し寄せてきているのかと言えば、それは一言で言って、あらゆる
ものが「安い」からです。
今の日本は、ほんの20年程前までは高くてなかなか手を出せなかったあらゆるものが、ものすごく
「安く」てに入る国になっているわけです。
その結果、一気に「インバウンド」なる外国人観光客が日本に押し寄せ、あらゆるものを“買い漁る”
ようになったわけです。
その“買い漁り”の象徴として挙げられるのが、北海道のリゾート地のニセコです。
実は、このニセコの地は今、事実上、日本人の為の日本人の土地ではなくなりつつあります。
ニセコは、世界有数の上質の雪がある一級のスキー場として知られており、多数の外国人観光客が訪れ
る地となっていました。
この地で海外資本による投資で15年ほど前から急激な開発が進められ、そして今、その不動産物件が
文字通り「飛ぶように」売れているとのこと。
その販売価格は一軒数千万円から、10億円以上に及びます。それを購入しているのは、残念ながら
日本人ではなく、外国人。しかも売りさばく不動産業者も、多くがもはや日本人ではなく外国人となっ
ています。
つまり、今、ニセコの地は、外国人による外国人のための開発が行われ、日本人をほぼ介させずに
外国人がビジネスを展開し、お金もうけをし、そのおカネを本国に送金するという流れが出来上がって
きているのです。
〇 日本の高級リゾートも世界的には割安
今やニセコエリアの俱知安町では町内の不動産所有者のおよそ4分の1が海外資本、つまり外国人
のものとなっていると言います。そんな外資の中で、最大のシェアを誇るのが中国系資本。
その割合は、実に約4割に達しています。
ニセコの俱知安町の不動産の(4分の1の4割に当たる)約1割が、チャイナマネーを背景にして
中国系の人々の手に渡っているという次第です。
もちろんそんな「チャイナマネー」は、ニセコ、富良野に飽き足らず、北海道全域にその投資意欲が
拡大中です。
ではなぜ、ニセコや富良野が外国人たちにそれほどまでに人気なのかと言えば、「魅力的である」と
いうことが重要な理由なのですが、より直接的な理由が、ニセコは世界のリゾート地と比較すると
「割安」だということ。現在のニセコエリアの不動産取引の価格相場は1平方メートル当たり約100万円。
「今」」の我々日本人の感覚からすればそれだけでも十分高いように思えますが、世界の名だたるフランス
やアメリカのスキーリゾートと比較するとその価格は、おおよそ三分の一程度だと言います。
つまり今や、日本と世界、とりわけ、日本と中国との間には埋めがたい「貧富の格差」があり、我々
日本人の土地が彼らのビジネスのために好き勝手に買いたたかれているのです。
・・・ 続く