現在、ガンへのビタミンC療法の臨床報告が多くなされています。メルボルンの医師、カロケリノスは、30名から40名の末期ガン患者を治療し、2~3ヶ月で患者はガン性疼痛がなくなり、2週間ほどで痛みがなくなるガン患者もいた。なお、ガン患者は、外科手術、放射線療法、化学療法のどれも受けていた。ビタミンCをビタミンCナトリウムの形で、1日に4回、計8gまで徐々に増やして点滴した。同時にビタミンB群と亜鉛イオン(グルクロン酸亜鉛)をそれぞれ、200mg/日まで投与した。そして、、ビタミンCナトリウムを1週間に3回、点滴により30g~60gを1年間投与した。なお、点滴を中断すると、ガンは大きくなった。それでガン性疼痛を緩和したり、ガンの大きくなるのをコントロールするため、再度、ビタミンCナトリウムの点滴を行った。
これらの結果を検討すると、ガン患者の多くは、初期に良い結果が得られ、少数の患者では明らかな効果は認められず、急速に衰弱し、死亡しました。しかし、多くのガン患者では、初期に全く良好な結果が得られ、ガンは明らかに小さくなった。また、長期間治療した患者は、ガンが大きくなりかけていた。なお、カロケリノス医師は、幾人かの患者にビタミンAを併用投与しました。一連の患者では、ビタミンCによる合併症の出血が見られ、これは、ガンが小さくなり、そのため周りの新生血管が裂けたためか、ガンが血管に入って、出血を引き起こしたと考えられ、1名では致命的であった。また、この医師は、葉酸は投与せず、肺ガン患者には、ビタミンCに加えて、ビタミンA(肝油に含まれる)とグルクロン酸亜鉛を投与した。10g/日のビタミンCはガン予防のために必要とカロケリノス医師は述べています。彼は、皮膚ガン患者にビタミンCナトリウム軟膏を患部に塗り、かつビタミンCも投与し効果を得ています。なお、ビタミンCは栄養素なので安全性は高いと臨床医は報告しています。
References
George E. Berkley. CANCER: How to prevent it &How to help your dictor fight it. 1978 by Prentice-Hall.
H.L.N ewbold. VitaminC against cancer.Stein and Day/Publisher.1979