栄養医学ブログ

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低ビタミンC血症の老年病患者へのビタミンCの効果について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-08-18 15:58:30 | 健康・病気

スコラム博士らによると、経口摂取によるビタミンCは、低ビタミンC血症の長期入院の老年病患者118名で試験され、ビタミンCを1g/日、28日間投与された。これらの患者は、プラセボに比べて、臨床上の改善、体重増加が認められた。彼らの年齢は59歳から97歳の間で、ビタミンCとプラセボはどちらも外観、味とも区別がつかなかった」。

約1ヶ月後のビタミンCとプラセボ投与後の臨床症状の変化は、活発さでは、ビタミンC群で13名、プラセボ群では8名、周囲に対する関心では、ビタミンC群では8名、プラセボ群では5名、食欲では、ビタミンC群では5名、プラセボ群では2名、活発さと関心度では、ビタミンC群は15名、プラセボ群では8名、活発さと関心度、食欲では、ビタミンC群が26名、プラセボ群では18名で、それぞれ改善が見られた。また、体重増加では、ビタミンC群は33名、プラセボ群は23名、平均体重変化(kg)は、ビタミン群は+0.54kg、プラセボ群は-0.24kgであった。これらの結果から、低ビタミンC血症の老年病患者へのビタミンCの効果が期待されます。そして、ビタミンCが老人への福音となることを期待しています。

References

c.J. Scrum The Lancet. 24 March , 1979


ガン組織でのビタミンC要求量の増加について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-08-18 10:08:08 | 健康・病気

ガン組織はビタミンCを多く消費するので、正常組織に比べてビタミンC濃度が高くなっています。チノイ博士らは、ヒト癌組織では、器官の組織よりは高いビタミンC値を有すことを報告し、組織化学的技法を用いて、ビタミンCが最大濃度で活発に増殖する侵襲性ガン組織のその周辺に蓄えられることを証明しました。また、モリアーク博士らは、30名のガン患者のうち29名において、周囲の組織ビタミンC値よりは、ガン組織のビタミンC値がもっと高いことを発見しました。このことは、ガン組織が大量のビタミンCを必要としていることを示していると考えられます。

ガン間質のビタミンC濃度は、循環系でのその貯蔵が測定できるほどの枯渇です。また、ガンのビタミンC要求量の増加は、ビタミンC負荷試験でも調べられます。研究者らは、ガン患者でのビタミンC利用の増加を証明しています。これらの研究結果では、ガンに特有な特徴の白血球と血液でのビタミンCの欠乏を示しています。これらのことから、ガン患者には十分なビタミンCを供給することは病態生化学的にも理にかなっています。

References

Ewan  Cameron, et al. VitaminC and Cancer. Cancer Research. vol39,March, 1979