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末期ガン患者へのビタミンC投与による延命効果について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-08-20 13:42:25 | 健康・病気

Cameron博士らの研究では、末期ガン患者にビタミンCナトリウム(点滴)を投与した100名と1、000名のプラセボ(対照群)での症例を調べた結果では、来院の日付と死亡の日付を参考にして、ビタミンCナトリウムを10g/日を投与した、スコットランドの末期ガン患者(治療不可能)の治療では、患者の生存期間を著しく延長させたという結果が存在します。もっと投与量を増やせば、もっと効力を高めると、博士は考えています。

ビタミンC群100名のガン患者の内8名は、1978年5月15日現在、生存しており、治療不可能な時から1年以上の生存期間の末期ガン患者は、100名のビタミンC群では22名で観察され、プラセボ群の55倍(1000人中4名)であった。なお、この22名の患者は、末期状態に達した後、平均2.2年生存しました。また、患者のquality of lifeはビタミンC投与により改善しました。もっと早くビタミンCを投与していれば、生存期間が延び、もっとquality of life の改善が見られたと、Cameron博士は報告しています。

これらの説明として、大量に摂取したビタミンCが人体の防御機構を効率よく働かせ、強める仕組みが存在するためです。その一つは結合組織と細胞膜の強度を高めることです。強度の強化は、構造タンパク質のコラーゲンの量が増えるためで、ビタミンCはこのコラーゲンの合成に必要です。また、体内のビタミンC濃度の増加に伴って、細菌や悪性腫瘍と闘う白血球の効率が高まります。

クレチーン博士らは、人体実験において、5g/日のビタミンCの投与が新生リンパ球の生成速度を高め、10g/日に増やすと、もっと大きい効果があることを発見しました。リンパ球の新生速度が増せば、感染やその他の人体の外敵に対し、余分の防御力が備わります。特に、リンパ球の新生速度が速いガン患者は、その速度が遅い患者に比べ、生存率が高いことが知られています。

References

Cameron. E. et al. Supplementary ascorbate  in the  supportive treatment of cancer: Prolongation of survival times  in terminal human cancer. Proc.Natl . Acad.Sci. USA7373:3685-3689