栄養医学ブログ

健康・病気に特化した栄養医学ブログをアップロードしたい、と考えています。

ビタミンCの宿主抵抗性と抗菌作用、抗ウイルス作用との関係について 栄養医学ブログ 日本ビタミンC研究会 藤井毅彦

2024-08-22 16:10:56 | 健康・病気

人類は未だに絶えず感染症に苦しめられています。現在は抗菌剤が発見され、その恩恵を受けた人も数多くいると思います。今回は、野菜や果物に含まれている栄養素のビタミンCの宿主抵抗性とその抗菌作用、抗ウイルス作用について考えて行きたい、と思います。

ほとんどのガンは潰瘍化し、その結果、二次細菌感染を起し衰弱することが、ガン疾患全体で重要な役割を演じると報告されています。白血球のビタミンC値は、白血球の食細胞力に影響し、感染に対し宿主抵抗力を高める事が知られています。ビタミンCが、全種類の一般的発病性微生物に対し、直接食菌作用と直接的制菌作用を有する根拠が存在します。Klenner博士らは、大量のビタミンC投与により、ヒトの種々細菌感染の治療にかなりな程度有効であったと、報告しています。Anderson博士らは、ビタミンCが抗ウイルス作用、抗菌作用、抗ストレス作用を有する事を報告しています。Stone博士は、彼の著書で、ウイルス性疾患に対し、動物とヒトは、ある程度、ビタミンCの摂取を増やすことにより防げると報告しています。Jungehelt博士は、ビタミンCが、ヒト血中濃度において一定の値に達すると、灰白髄炎ウイルスを不活化すると報告しています。その他、多くの研究者が、ビタミンCの抗菌作用と抗ウイルス作用を報告しています。なお、ビタミンCの摂取は、朝、昼、晩に分け、食後に白湯で飲みます。なお、腎機能の低下しているヒトは、ビタミンCの量を減らすか、野菜や果物での摂取が賢明です。

References

Cameron, E. Chemi-Biol. Interactions. 9(1974)