群れる花

ファッションのセンスというのとは無縁なのですが、一応考えます。

一応考えますが心の中にしまいます。

そして、目立たないように、目立たないようにと願っている。

だから、きっと目立っていないと思います。

人混みに紛れてしまう色の服を着ていれば、なんとなく安心。

昨日もきっと街に馴染んでいたと思いたい。

しかし、札幌の街はマスクをした人ばかり。

今はマスクをしないと浮いてしまうんだなと、マスクをしない僕は思う。

浮きたくなければマスクをしたらいい。

しかし、このマスクの群れは、外国じゃなかなか見られないようだ。

木村もよりさんが｢真面目｣と表現した日本人の姿。

うちの庭に群れで生えてる白い花のようでもある。

その花は歩く花である。

楽しげにおしゃべりする花である。

買い物する花である。

よく働く花である。

もうこれ以上は恐怖を煽るのはやめてほしいと思う。


バタバタと猛暑に倒れる花。


倒産する花。