近頃、統一協会の話題から、僕の二十代の頃の貧乏くさい話が多くなっています。
じゃあ今は金持ちになったかといえば、そーでもない。
じゃあどのぐらい貧乏だったかといっても、大した貧乏でもなかったと思う。
次から次へといろんな事があって、統一協会の事もその一つだけど、いろんな門をくぐっては初めてみる世界ばかりだった。
そもそも上京することが冒険だったしな。
専門学校やその寮生活や、電車通学も御茶ノ水の喫茶店も、すぐ飽きちゃうし。
野心だけでアニメーターになって、先輩たちが野心で立ち上げたアニメ会社が、あっという間に倒産してさ。
そこからずーっとフリーだ。
そして野心だけじゃ寂しいから、統一協会にも行っちゃうわけだ。
そこで結局は自分には絵しかないと思って、アニメの仕事に戻っていくわけですが。
オウム真理教事件で国家について考え始めた辺りで、心が潰れてしまいそうな出来事がありまして。
そこをなんとか抜け出したら、どーいうわけか映画の仕事が増えた。
もうその頃には二十代が終わってたか。
目まぐるしかったなあ。
二十代。
風邪で熱をだして寝込んだことなど殆どない。
それは今も同じだ。
毎週カラオケに通っても、BA5には罹らない。
何がパンデミックだよな。
鼻の穴がコロナウイルスでいっぱいでも、元気ならばそれでいいじゃない。
それが若さというものじゃないか。
それを止めるのは罪だ。