喫茶店の多い町というと、僕は吉祥寺を思い浮かべます。
アニメの制作会社が中央線にあったからでしょう。
上京して夢中になったのが喫茶店。
地下の喫茶店は特に気に入ってた。
気に入ると半日はそこで過ごした。
その頃は本も読んだし、アニメの企画も練った。
あーでもない、こーでもないと一人でやってるのが好きなのだ。
毎日ブログに上げることもないから、ノートにびっちり書いてさ。
いずれ何かに使えるのではないかと思いながら、何十年も開くこともないノート。
引っ越しのかたずけの時に開いてみたけど、やっぱり使えない。
ホモアニメの企画もでてきた。
『ハゲ頭』という詩もでてきた。
『ハゲ頭』
そよそよとなびく1本の蜘蛛の糸も
やがて切れて飛んでゆく
自然に逆らって生きるのは愚かだと
大地は開き直って照り返る
喫茶店で何をやってるんだ?
平成9年7月22日と書いてある。