私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

すねる愛車④

2010-03-06 | 13侘ぶ寂ぶ哀しむ
二度目の愛車の入院は、思った通り長期間になった。

例によって現象がみられないというのだ。

二度目なので、現象がみられないという回答で再び引き取る勇気はない。
どこでエンジンがかからなくなるかわからないのだから。

ほぼ3年間、癖があるとは承知していても、問題なく気持ちよく走ってくれていた車なのだ。

その訴えを受け止めずして車を走らせることは、車にとっても不幸なことだ。

脳梗塞で言葉を失って「痒い」「痛い」という状況さえも伝えることが出来なかった父が、ただただ大きな声で叫ぶしか術がなかったように、車も、エンジン始動ができないという現象でしか訴える術をもたないのだとしたら。

何か、重大な出来事がシステム上で起きているかもしれないのに。

そして、ディーラーでは現象が現れず、私の運転時のみ現象が起こるのだとしたら、私はその車の運転から手を引いた方がよいのだ。きっと。

…と、何かしらひどく飛躍した思考をめぐらせながら、不便な生活を余儀なくされているのである。
コメント
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