私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

講演会

2010-03-10 | 2見る・読む・聴く
講演会が好きである。
盛んに出かけていた時期があったのだが、最近はとんと御無沙汰だった。

久々に出かけたのは上野千鶴子センセーの講演会である。

墓参の帰り道、裏通りをそぞろ歩きしていると、ちょうどその講演会を主催された事務局が…。
入り口にでかでかと貼り出されたポスターを見逃さず、一も二もなくチケットを求めたのだった。

派手な宣伝もされていなかったと思うのだが、二週間前にはチケットを売り切ってしまわれたとか。
やはり上野先生の人気は並々ならぬということらしい。

実際、歯切れよく、ちょっとフェイントのかかったジョークをふんだんに交え、繊細かつ明解な講演会であった。

「おひとりさまの老後」以降のファンと、個性的社会学者としての活躍を以前から支持されていた層とが半々…むしろ以前から支持していらした人たち(先生曰くスジモノだそうだ)の方が多かった印象だ。

私のようなぼんやりタイプよりも、明確に目的意識をもっていらっしゃる様子がありありと見て取れる団塊世代の女性が多数派。
地方にも、威勢のよい女性の方々は結構いらっしゃる。

ちょっと目を見張り、かすかに嬉しい気分を味わった。
同調出来るかと言えば、やはり少し距離を置かざるを得ないのだけれど、はつらつとした女性を眺めるのは気持ちがよいものだ。

「おひとりさま」。
ひとくくりには語れないけれど、確実に増えていて、社会が無視できない存在となる生存の型だと思っている。
コメント
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