母

今日は、母の75歳のBirthday!

妹もこの日だけのために、遠方から来てくれて、久しぶりに家族4人揃いました。

老人ホームでお誕生会。

父が珍しくケーキを用意。

歌を歌って頂き、皆さんからお祝いして頂いたけれど、

でも、母はずっと寝ていた

最近、ほとんど眠っている母。

少しづつ、少しづつ、認知症は、残酷に、母を変えていきます。

起きているときは、まだなんとか少し歩くことができるけれど、

そのうち、歩けなくなる日が必ず来るのだろうと、思うようになった。

今日はケアマネの方から、そろそろ母用の車椅子の購入を考えて欲しいと言われてしまったし－。

やだ！まだ買いません！！

認めたくないんだよね－。

妹は今夜、母の横にベッドを置いてもらって、ホームに宿泊しています。

妹はなかなか会えないから、一晩でもずっと一緒にいたかったのでしょう。

私も遅くまで一緒に。
3人で一緒にいるのは、ほんと久しぶりだったわー。
昔は、よくこうして遅くまで、お茶を飲みながら、おしゃべりして、テレビを見て。。。

なつかしいな。

あんな風に笑ったり、あんなことしゃべっていたよね、と妹と。

今、そこにすぐそばに、母がいるのに、昔の母の面影を一生懸命追ってしまう。

いつも昔の母ばかり探してしまうのだ。

時々、母の身体を強く揺り動かして、ママ!ママ！私だよ！思い出してよ！！と、叫んでしまいそうになる。

そして、何度、母に会いに行っても、帰り道、どうしても泣きながら帰ることになるわたし。。。

昔の母に会いたい、昔みたいに母に話を聞いてもらいたい、昔みたいに母に怒られたい、
昔みたいに心配して欲しい、

昔みたいに、、、、

昔みたいに、、、、と、そればっかり思って、現実を受け入れないままの私だった。

今夜、帰り道、夜道を一人歩きながら、もう過去の母の面影にすがるのはやめよう、とふと思った。

誰もが、時と共に変化していく。

生きていくってそういうことだ。

私だって、昔の私とは違う。

でも私は今、ここにいて、こうして生きている。

母は記憶を失っただけ。

私は、ガンになって乳房を失っただけ。

でも、『私』は私だ！

母だって同じ。

今、生きていて、そこに存在してくれる。

ほんのたまにだけど、笑顔を見せてくれることだってある。

それだけで十分じゃないか。

生きていてぬくもりを感じられるだけで、ありがたいこと。

これからは、きちんと今の母と正面から向き合って共にいたいと思います。

母のお誕生日にそう思います。

ママの娘に生まれてよかったよ。