映画「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を観た、2024年、132分、アメリカ、監督グレッグ・バーランティ、原題Fly Me to the Moon
TOHOシネマズ日本橋で観たが、今日が封切初日、昼過ぎの放映だが結構お客さんは入っていた、中高年が多いが若い人もいた、シニア料金で1,300円
1969年、アメリカ。人類初の月面着陸を目指す国家的プロジェクト「アポロ計画」の開始から8年が過ぎ、失敗続きのNASAに対して国民の関心は薄れつつあった。ニクソン大統領の側近モー(ウディ・ハレルソン)は悲惨な状況を打開するべく、PRマーケティングのプロであるケリー(スカーレット・ヨハンソン、1984年生れ)をNASAに雇用させ、彼女のアイディアで次々と思い切った宣伝施策を実行していく。
真面目なNASAの発射責任者コール(チャニング・テイタム、1980年生れ)はそんな彼女のやり方に反発するが、更に驚天動地の施策が計画され・・・
以下、ネタバレ注意
ケリーの指示で実施された施策の中には、とんでもないものもあるが、いつまでも成功しないアポロ計画の予算を削減して他に振り向けると主張する議員をうまく説得して逆に恩を売るなどの立派な施策もある。
そして、失敗した場合に備えて、月面着陸の大規模な模擬セットを作り、そこで撮影技術を駆使して着陸のフェイク画像を放映する準備をする、というとんでもない施策が出てくる
この映画を観た感想を述べてみよう
- この映画は、半分実話、半分フィクションである、そして性格が正反対なケリーとコールのラブ・ストーリーであり、また、コメディーの要素もある映画である。このコメディーというのは、例えば、劇中頻繁に出てくるコールが毛嫌いしていた黒ネコが最後に面白おかしく大活躍するからだ
- アポロ月面着陸がフェイクだったという陰謀論は前からあったそうだが、知らなかった
- この映画で取り上げたのはアポロ11号であり、人類は歴史上初めて地球以外の天体の上に降り立ち、船長ニール・アームストロングは「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である(That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind)」という有名な言葉を残した、この映画の中でも出てくるが、確かに感動する名文句であった、よくこんな素晴らしいフレーズがとっさに出てくるものだと感心する、ただ、事前に用意していたとの話もある
- コールを演じたチャニング・テイタムは知らない俳優だったが、ケリーを演じたスカーレット・ヨハンソンはだいぶ前に東京を舞台にしたロスト・イン・トランスレーション(2003、米)やマッチポイント(2005、英)を観て知っていて好きな女優だ、今回久しぶりに彼女の映画を観た、今回は、彼女のグラマーなスタイルがやたらに強調されるコスチュームで見ている男性陣を大いに刺激したと思う
- 映画の前半は退屈で眠くなった、何とか我慢していたら、後半が面白かったので何とか2時間ちょっと寝ないで済んだ。
- 最後は万々歳で終わるところがいかにもという感じ、月面着陸は成功、陰謀論は真実に負ける、これがアメリカなのでしょう、単純と言えば単純だ
楽しめた映画でした