今日で熊本地震本震から4年が経過しました。熊本地震の際は、全国の皆さんから物心両面にわたる絶大なご支援をいただき感謝とお礼を申し上げます。長文になりますが、皆様に今日までの熊本の状況について報告をさせていただきます。
4月14日に益城町で震度7の前震が発生し、その28時間後の16日に同じく震度7の本震が発生して益城町は震度7を2度経験し、その後県内には長期にわたり余震が5000回余り発生するという不安な状況が続きました。発生当初は避難所に県の人口の1割を超える18万人が避難所に身を置きました。地震の犠牲になられた方は、直接死が 50 人、間接死が 222 人の計 272 人。
家を失った被災者は建設型と借り上げ型のみなし仮設住宅で最大47,800人が生活をしましたが、現在は、3,117人(建設型1,392 人、みなし1,686 人、公営住宅等39人)
仮設住宅から退去された人は、自宅が再建できた人、県内1715 戸が整備された災害公営住宅に入居した人、民間の賃貸住宅に入居された人と様々です。
未だに仮設住宅での生活を余儀なくされている人の中には、自宅再建のめどがついている方もいれば、その見通しが立たない方もいらっしゃいます。また仮設を出られた方の中には、孤立して亡くなられた方や健 康状態が良くない方もいらっしゃいます。引き続き、被災者に寄り添う支援が必要です。
そして、現在、新型コロナウィルスの脅威によって新たな試練を迎えています。とりわけ熊本地震で大きなダメージを受けた阿蘇地域においては、今年度、待ち望んでいた倒壊した阿蘇大橋の開通、10月にはアクセス道路であった国道57号線の開通、8月には寸断されたJR豊肥線の復旧が予定されていますが、現在、観光客が激減して新たな危機を迎えています。
熊本地震から4年が経過して復旧・復興道半ばの現在、私たち熊本県民は新型コロナウ ィルスという新たな脅威に向き合いながら生活しています。今後とも県内外のさまざまな皆様から引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。
今朝は花岡山の仏舎利塔に犠牲者のご冥福をお祈りしました。
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不思議なことに発災時間前に目が覚めましたので、ベッドから出て黙祷をささげました。
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