若い後輩ですが、パソコンの神兄さんと呼んでいます。
昨年用事があって電話を入れたのが11月。
彼はパニック状態でした。
両親が離婚しており母親と住んでいます。
10年間所在不明だった父親が亡くなったというときだったのです。
とんでもない時に電話をしてしまったので、そのあと連絡を控えて
いました。
余命2カ月の白血病だったそうです。
弟さんがいて医師をしているが長男の彼が孤軍奮闘したそうだ。
そうなるとパソコンの神兄さんしか動く人がいないのでした。
莫大な財産を相続したのかと思ったらそうでもなさそうで負債のほうが
大きそうなので相続放棄をするにあたって、大変だったという話でした。
内縁の奥さんがいたようだが取り仕切るのは長男ということで葬儀も
出した。
しかし一緒に住んでないので通帳もどこにあるのかもわからない、しかも
どこの銀行に口座があるのかも闇の中。
口座を解約するにしても戸籍謄本やら死亡届を添付しなくてはならず
父親のルーツが金沢にあることがわかり、江戸時代まで先祖を追いかけて
戸籍謄本を取り寄せたとのこと。
10万円は謄本代など資料代で消えたという。
「一人ファミリーヒストリー」をやったと笑っていた。
遠い昔の田舎の謄本には誰の誰べいが田んぼの中で死亡っていうのもあって
読みながら笑うしかなかったという。
実父をなくし、8月におじさんをなくし、9月におばさんをなくして
相次いで父親の系図が消えてしまったそうだ。
相続はプラスにしてもマイナスにしても後の子供たちに負担をかけては
ならないと痛感した。
とりあえず、爺の口座をリストアップしておこうかな。
ニフティの契約も解約するのも何も書面がないところから追うのは
大変だったという。これはうちも忘れているから仕切りなおさなくては。
このブログも私が死んだらどうやって閉じたらいいんでしょうね。
節税対策もそうだし相続が争族にならないよう采配を振るって
おかなくてはならないですね。
ボケてわからなくなるかもしれない、ぽっくり死ぬかもしれない、
などと行く先を心配してしまう。
母親も元気で仕事をしているようですが、彼の縁談はなかなか難しそうです。