あれこれ散歩道

散歩道は鴨川のほとりです。
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発掘調査の説明会

2013-06-22 19:23:20 | Weblog
上京区役所が今、改築工事の真っ最中。
その改築現場で発掘された遺構・遺物の現地説明会に行ってきました。
(以下は『上京遺跡・室町殿跡発掘調査現地説明会資料』より抜粋)
  調査地は、室町時代の室町殿跡および上京遺跡にあたります。
  室町殿は永徳元年(1381)足利義満によって造営された邸宅で、
  花の御所とも呼ばれています。 
  現在の研究では、北は上立売通、南は今出川通、東は烏丸通、
  西は室町通の2町がその範囲とされており、調査地は室町殿の
  推定範囲を西に外れます。
  上京は、禁裏(御所)がほぼ現在の位置に固定された室町時代
  に、将軍家や公家の屋敷、寺院などが平安京の北方に形成され
  た市街地のことです。

大勢の人のしんがりで聞いていたので、説明は殆ど聞こえませんでした
が、個々に聞いたりして、じっくりと見学してきました。
発掘調査は2区に分かれており、1区には江戸時代前期の土坑(ゴミ捨
て場)が多数あり、そこからの出土品が陳列されていました。

調査1区は

今出川通に面していて、穴ぼこだらけです。(上は今出川通)

瓦のかけらや、

土師器(使い捨ての土器)がいっぱい。

井戸の跡もあります。

出土品の数々

土師器、塩竈など

中国やベトナムなどからの輸入品

大きなすり鉢が3つ、それぞれ内側の溝の模様が違います。

調査2区は、1区よりも少し北にあります。

大量の炭や焼土、遺物が出土した土坑のほかに

大きな柱穴もあります。

2つの調査区で見つかった多くの土坑は、元和6年(1620)2月20日
の大火とそれに続いて起きた小火で出た廃材の処理のために掘られたも
ののようです。

3日も続いた後の、暑さが戻らない涼しいひととき、地元の歴史を学ぶ
いい機会でありました。



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2 コメント

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Unknown (とんぼ)
2013-06-23 16:37:32
こんにちは
考古学者はこのような発掘から様々なことがわかるのですね。
小生には何がなんだかさっぱりわかりません。
こうした発掘がしっかりされることで歴史がより一層明確になっていくのでしょうね。
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Unknown (ちどり)
2013-06-24 16:52:08
京都市内はどこを掘っても、遺物・遺跡がいっぱいと言われています。
個人のお家なら調査に時間をかけられないでしょうから、お役所の土
地だけに十分時間をかけて調査が出来るのでしょうね。

我が家の時は小判を期待したけど、出て来なかった~。(笑)
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