6月18日
高野山、奥ノ院。
あ・・・・、ここが、奥ノ院??
奥には、不動明王像が。
こちらですね。いよいよ。
この橋を渡ると弘法大師空海御廟への霊域に入ります。先ず、橋の前で脱帽。
服装を正し清らかな気持ちで一礼し橋を渡って下さい。
この橋は、36枚の橋板と橋全体を1枚として37枚と数え、金剛界37尊を
表していると言われ、橋板の裏には、仏を表す梵字が刻まれています。
古くから、お大師様が参詣する者をこの橋までお迎え下さり、帰りはお見送り
下さると信じられており、僧侶がその行き帰りに必ず御廟に向かって合掌礼拝
するのもそのためである。
この橋は従来、木の橋でしたが、現在は木橋を模した石橋に架け替えられています。
和歌山県
心を解放して、ただただ、何も考えない。ここに来られた喜びと感謝だけ。
御廟橋。左手には、水難事故などで亡くなった方々の卒塔婆。
正面には、灯籠堂。全国から献上された16000余りの燈籠が収められています。
中に入れていただくと。更に、静寂な空間が広がっていました。
寒いとか、暑いとか、温度の感覚がなかったように思います。
そして、匂いも。
時間は、16:55。でも、あまり記憶がない・・・のが不思議です。
でも、ひとつだけ。
17:00。
さ―っと、僧侶の方々が並ばれて、般若心経を唱え、南無遍照金剛。
言葉には表現できない読経の音調。浄めの音調。
合掌をしてきかせていただきました。
思いがけずのことに、感謝が・・・・深まります。
そして、灯籠堂を奥に廻ると左手は深い谷。数百年の松がすっくと立ち、
沈みゆく夕日の光が松の木の間から優しく注がれて、
チチチ、チチチ。1羽だけ・・・小鳥の声がたか―い空から。
心が熱くなりました。
心が震えて、
涙がたくさんたくさんながれました。
ごめんなさい。ごめんなさい。
こんな私でごめんなさい。
なんて欲深い私なんでしょうか。
欲深い。欲深い、欲深い。
いい人ぶって、欲深い。
ごめんなさい。ごめんなさい。
本当にごめんなさい。
と、心から溢れました。
右手に進むと、
お大師さまの御廟が。
たくさんの花に囲まれて、見上げる位置に大きな門ががっちりと。
あの中にいらっしゃるんですね・・・・。
でも、そう感じませんでした。
今、この空間にいてくださるのでは。
そして、お山が闇に包まれ、静まった時、お戻りになる。
でも、助けて欲しい。苦しい。との声が聞こえれば、
この御廟から飛んでその方の側に行ってくださるのでは。
と思いました。
ああ、帰りたくない。
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