高速腹出しで瞬殺

最近のたろは


超高速でコテンと倒れ込んだとたん腹を出している

前はコテンと倒れこんだあと 、腹を出していた

が

今は倒れこんだとたん腹を出すという高速腹出し芸を身につけ
(どんな芸じゃと図式化したいがメンドくさいのでご免なさい)
その倒れっぷりと今まで身体を支えていた前脚を超高速で差し替えてしまうすばやさと
その見事なぽってりしたお腹とピンク色の乳首と
つぶらな瞳

どんな早く行き過ぎようとしても、
その必死なアピールに
瞬殺され、

クソ忙しい時でもつい、

しゃがみこんでたろの腹をさすってしまうという…

たろとふくちゃん

たろは、野良猫だった

もう結構大きくなっていた

連れてくるか
本当に迷った。


タロットで占ってもらったりした。


結局、なんだかんだあって
家の一員となった




時々
ふくちゃんは
たろを、噛んだり

やりこめたりして


でも時々


ぺろぺろしたり


身を寄せ合って寝たりしているのである。

タロの快感ホルモン

タロは、ものすごい懐く

腹をみせて、こてんとなって
さすれという

さすってやると
気持ちいい

さらに
タロハ可愛いねえ、タロは、可愛いねえ

と
ひたすら褒めたり

タロが来てくれてよかったよ
ありがとうね

というと

ア・・
ニャ・・

と

まるでヨガるみたいな声をだして
体をくねくねする


そういうとき
タロの頭のなかで


快感ホルモンがきっと放出されているのだろう

ケロちゃんとフクちゃん

カエルのピクルスというぬいぐるみのシリーズをご存知ですか


駅ビルで見かけ

あまりに柔らかく可愛く
つい 買ってカエル

ふくちゃんはそれを


首の横を噛んで、振り回したり
ケリケリしたり

高いところに置くと
引き摺り落とし

そこへ自分が上がりこむという
暴力的なアソビの相手として愛用していた。



そのうち


タロが来て


ぬいぐるみはお役ご免となった

（つまり、タロが噛まれたり、居場所を追放されたり、ケリケリされたりしているのである）




最近
新しいぬいぐるみを買ってきた



久しぶりに
ふくちゃんに

見せびらかしながら
高いところに置いてみたら

ふくちゃんは
なんか

感慨深い表情をして

そのうち

やっぱり


それを引き摺り落として

自分がそこへ収まって見せたのである

猫は人の言葉を理解するか

オスの子猫を保護した時


「ごめんね。新しい猫が来たよ。でも飼い主を探すからしばらく辛抱してね」

と撫でながら話しかけたら

目を合わせず、向こうを見ながら
タロは

シャー

と
言った。

あとにも先にも
シャーはそれっきり

タロはその時
気に入らねえよ
という意思表示をしたのだろう。


一緒に暮らすようになって

猫は
こちらが思っていたよりも
ずっと優れた知能を持った動物なのだと
思うようになった。


話しかけ、語りかけ
やりとりをするという事がなければ

人が　それを
　理解することが
できないのかもしれない。