あと 2カ月

母は、7年前の昨日

退院した。

前日に某大学病院の医学部附属病院にて

余命2カ月との宣告を受け

しかしながら、もう少し検査をすれば

適当な治療方法が見つかるかもしれぬので

あと2週間程検査を続けたい旨話があった

その際はステロイド治療なども試してみたいと言われた。

あと2か月

そのうち　２週間

ステロイド治療

その瞬間　もう私の心は決まっていた。

退院させて　自宅で暮らそう。

同時に医者の話を聞いていた兄と

聞いても仕方ないからと最初に席を外してしまった父と院内の喫茶室に行き

着席したとたんに

「どうする？」

「退院でしょう」

と

一瞬で　意見が一致した。

医師の意見に従おうなんて一切なかった。

すぐさま　先生に連絡し　準備を整えて

次の日の朝まで主治医の先生が準備をスピーディーに進めてくれ退院した。

人工呼吸器と酸素ボンベを持って。

あれから7年

母はまだ生きている。

WHO

母が

「まったく　困った時代になった

こんな時代が来るとは　思わなかった」

母「中国がウィルスを撒いたのかな」

私「仕方ないよ。中国に力を持たせてしまったのは、西側諸国がぼーっとしていたのが原因だし、中国の人達はこのために何年もかけて、一生懸命計画を立てて実行したのだろうから。

これだけの人々を欺いて、無差別にたくさんの命を奪うことに躊躇しないなんて

我々には想像し得なかった。

太刀打ちできない。

これは第三次世界大戦に敗北したという事だよ。我々にはどうしようも出来ない。自分の目の前に来た課題に取り組んでいくしかできないんだよ。」

母「そうだね」

母「今日もニュースでダブルイチローの会長とトランプが」

私「へ？」

母「ダブルイチロー」

私「ダブルイチローって？」

私「もしかして　ダブリュー　エイチ　オー？」

私「ダブルイチローっていう漫才コンビがいるのかと思った。そういうコンビ名の漫才師が感染したという話題なのかと思った。」

私　大爆笑

母　笑

私「今後　テドロスさんの顔観るたびにダブルイチロー思い出すよ」

母　笑

しばらく、久しぶりにツボにハマって笑い続けてしまった。

母は一生懸命話してるんだけど時々　なまって聞き取れないので、ひょんな時　会話がコントになってしまう。

ダブル　イチロー　か

イチローは二人　いないけど

イチローみたいな人がダブルでいたら

ありがたいなあ。　と　思った。