あばABAブログ

津山市阿波の情報をみんなに提供します。
どんづまりで何もない村ですが、自然が残っています。

なぜ日本の若者は自立できないのか

2011-01-04 08:11:37 | 日記
日本がいじめや引きこもりが多いのは受験の詰め込み教育が原因。

なにせ、753と呼ばれる授業がわからない子が小学校3割、中学校5割、高校7割なんだから、
考えてみれば、あたりまえ。

上っ面の個人主義で人のことは考えない、社会性の乏しい人を量産してきた。
その弊害は今の日本の政治に現われている。
政権維持が一番。
政権を持たない人のことは考えない。
国民のことも考えてますか菅さん。

自立していない。
そしてコミュニケーション能力があまりに欠けている。
若者を取って、「なぜ日本は自立できないか」に替えてもいいかも。

日本は技術で勝ってビジネスで負けてる。 
統合能力や社会的スキルが育っていないのである。
だから、外交もなっちゃいない。

この本は原因を教育だけに絞っているが、全体に及ぶのが教育であり、影響は大きい。

特に面白かったのは、世界一の学力のフィンランドのこと。 
かつて、自由化路線に走ったそうだ。
そして、農村地域の学校が閉鎖に追いこまれる事態。

あれあれ、今の日本のいたるところ、この津山市で起きている。
お金がないのを理由に地域をつぶそうとしている。
戦争のため、都会の優秀な人材を供給するために学校をつくった面のあるかもしれないが、
本来は地域のため、
地域が生きていくためではなかったか。

地域が落ちこぼれていじめられ、自殺も生まれ、廃れていく。
世の中の流れ、しかたがないと。

しかし、フィンランドはどの子どもも、地域の学校で、ともに学ぶ方向に軌道修正。
地域社会の維持と子どもの社会性の涵養という課題を解決する。
共感性やコミュニケーション能力を高めることに多くの時間とエネルギーを注いでいる。


子どもを蹴落とすのが教育の目的でなく、
その子の特性を生かして、
引っ張り上げることが教育の目的。 
敗者をつくりださないことが教育の目指すべき方向。

そして、主体性を尊重してこそ本来の責任というものが生じるし、育ってくる。

知識を詰め込ませ、点数を競争させるのでなく、学ぶ楽しさや学ぶ方法を学ばせる。

その子が自立するために何が必要かということを常に念頭に置いた教育が必要と実践的。

正面から大きな問題に向かい合った本。
具体的にも進むべき道、解決法が書かれていて勉強になった。
読んでいてまちづくりの本でもあると感心しながら読んだ。



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