私は動物がとても好きでした。ネコを飼っていました。そのネコは12年程生きてから行方不明になりました。私が寝ている時には、私の顔をふみつけながら、ふとんの中に入ってきました。犬も飼っていました 。間違って犬のシッポをふんだ時には,「ごめんなさい。」とあやまりました。私の悩みがある時は、その犬に語りかけました。もちろん犬はしゃべりませんが、いつもうなずいてくれました。その犬は私が京都にいる時に,行方不明になりました。そうとうショックを受けました。実は私は京都で夢の中で犬が殺される夢をみて心配になって沖縄にすぐ帰りました。
そして母に、「犬は元気ですか。」と問うたら母は冷静に「急にいなくなったよ。」と言いました。動物が好きで畜産学科に入学をしました。ブタの解剖の実習をしました。それはとても残酷でした。八名の学生がブタをとりおさえて教授が包丁を首に刺すのです。血がたくさん出てきます。それでもそのブタはなかなか死にません。地獄からの声ともつかぬ悲鳴をあげてとうとう死んでしまいました。ブタの毛をそり、皮をはいで筋肉組織を勉強しそれから骨をとりだして骨の勉強をしました。
犬は、古波蔵の強制収容者(金監札のついている犬を収容するところ)からもらってきて解剖をしました。これもとても残酷でした。それからブタを殺す場所を見学しました。そこでは電機ショックをかけて気絶させてからメチャクチャに解体をしていました。もちろん消費者に売るために。
このような体験を通して私は畜産学科が嫌いになり、退学をしました。将来のことを考えると心配だったのですが、残酷なことをしないだけでもよいと思いました。