腹話術人形けんちゃんの日記

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命ど宝・2016年5月5日(木)

2016-05-05 08:19:20 | 日記
 沖縄:心の風景、澤田 清著からの転載です。25ページと27ページ。
 〔命こそ宝〕、この言葉は平和を願う沖縄県民の
心の底に深く宿っている。戦争は全てを破壊する。
罪も無き子供んの命も、愛深き母の生命も、人権も
文化も容赦なく破壊する。

 第二次世界大戦に於いて、日本国内で唯一の地
上戦が行われた沖縄は、当時の県民の3割にも上る
約15万人の貴き生命が無残にも奪われた。1995年、
沖縄県では終戦50周年を記念して、この戦争で亡く
なった住民に加え、日本兵約74,000人と米軍兵士約
14,000人、及び朝鮮等から強制連行されて死んだ多く
人々の魂を慰めるため、敵・味方・国籍の差別無く、
24万人余の人々の名を刻んだ〔平和の礎〕を、
激戦の地・糸満市に建立した。このモニュメント
戦争の惨害を経験した沖縄の人々の平和を希求する
心の象徴であり、世界の人々へのメッセージである。

 〔命ど宝〕という言葉は、確証たる文献は無いも
のの、琉球王朝最後の国王となった尚泰王(1834-
1901年)が、明治政府により王国を滅亡させられた
時(琉球処分、明治12年、1879年)に発した琉歌の
一節であるとされている。
   
  戦世も終て
    みろく世もやがて
      嘆くなよ臣下
        命ど宝
  注
  (1)みろく世=平和で豊かな時代
  (2)この〔命ど宝〕という言葉は一説によると、
     戦後の沖縄芝居で役者がアドリブでのべたものとも言われる。

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