アドナイネベル

アドナイネベルとは、ヘブライ語で「神の竪琴」という意味です。

患者さんの急変 🍁🍃 2015年11月18日

2015年11月23日 | 日記
患者さんのお見舞いに行った月曜日、そして次の火曜日は良いお天気でした。

日曜日は教会、月曜日はお見舞いで少し疲れた私は終日家の中で(レッスンもありましたから) 過ごしました。

うららかな良い日和です。🍁

そして次の日の18日(水)、まだ陽も出ていない早朝に呼び出しがありました。

患者さんが急変した知らせです。

暗い中で支度して行くと、患者さんの心音は既にゼロに。

まだ暖かい手や頭なのに、もう息はありませんでした。

4時の痰取りの際にはいつも通りでしたが、5時22分頃に来た時にはこのようになっていました
…という看護師の話です。

誰も近くにいない時に逝かれたようですが、本当に安らかな表情で、少しも苦しんだ様子はありません。

後から私自身、その時の事を回想している中で思ったのですが、安らかに眠っている中で身体の機能が停止した…そういう感じで苦しみなく
逝かれた、そういう気がします。

だから、何となく患者さんの心はまだそこにいて、語りかけて来る声が聞こえて来る…そんな印象を受けました。

連絡を受けたAさんもやって来ました。

「先日にお見舞いに来た時には、こんな写真を一緒に撮ったのですよ…」と、自撮りの写真を見せて下さいましたが、本当に生き生きした良い表情の患者さんとAさん。…

Aさんは話しかけが上手ですからね~。

私も色々な事をAさんに教わりました。

病室に寝たきりの患者さんは顔が乾燥しているから、濡らして絞ったタオルで顔を拭いてあげると良い…とか。

お陰で私も来る度に目やにを取って上げたり、
顔を拭いてあげたり…その他出来るようになりました。感謝します!

その後、担当医の最後の話の後、患者さんは自宅回りをしてセレモニー場に行かれ、私達はそれぞれ帰宅したのでしたが、私達の心には平安がありました。

神様は間に合うようにと、既に御言葉を何度も語る機会を与えて下さり、患者さんはそれに対してうなづいて聞いていらしたからです。

ある時にはメッセンジャーの手をしっかり握って、帰る時にも離さない事がありました。

また来ますから、来ますから…と何度も言って
、やっと手を離して貰ったのでした。

その事と、今日の患者さんの安らかな表情で私達は大きな平安を持つ事が出来たのです。

神様が既に患者さんを受け取って下さっている事でしょう。

「しかし、朽ちるものが朽ちないものを着、死ぬものが不死を着るとき、「死は勝利にのまれた。」としるされている、みことばが実現します。」(第1コリント15:54)

患者さんと天国でお会いする時には、沢山たくさんお話したいと思います。

神様に全ての栄光をお返しして、感謝します。

ハレルヤ!
























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患者さんのお見舞いに 🍁 2015年11月16日

2015年11月23日 | 日記
良いお天気の中、患者さんのお見舞いに行きました。

この前はまだ蕾が多かったパンジーの花苗…今日はだいぶ開いていました。



こんな花々、患者さんは好きかなぁ…と思いながら撮った写真。



綺麗なピンクの百合の花が、今日のお見舞いに合わせたように咲いていました。



病室に着くと、患者さんは布団を少し除けた状態で横になっていました。

看護師の話によると「また少し熱があるので…
」という事でしたが、確かにちょっと息苦しそう…。

今までも、熱が出た!大変だ!…と慌てた事があり、次の日には「下がりました~」と看護師に笑顔で言われて、ホッと胸を撫で下ろした事がありました。

だからきっと大丈夫。

明日にはまた良くなるよ…と思い、邪魔にならないようにベッドの真ん中辺りに立って、いつものように何曲か歌いました。

患者さんの好きな「浜辺の歌」に「故郷」、それから新しい歌集より「風のゆくえ」…最後に
「Peace be with you」…🌿

患者さんは始めは反応ありませんでしたが、だんだん歌声に耳を傾け始めた様子で、最後の曲を賛美し終えて私が「うるさかったらゴメンね
?…」と話しかけるとうなづいていたので、聞こえているようでした。

それから、来る途中で撮った先ほどの携帯写真を取り出し「ほら、これは◯◯の所の花…今日は天気が良くて、こんな花が咲いていました。…」

「これは一輪だけ咲いていた百合の花。…こっちは赤い実を付けた木。青い空が綺麗でしょう
?…」と会話が続きます。

患者さんは一枚一枚をじっと見つめて、今、自分で歩いて見に行く訳には行かない外の景色を心の中に思い描いているようでした。

少し息苦しい様子なので、良くなるようにと手を置いて祈り、あまり負担にならないようにと思い「また来るからね…」と話しかけると「ウン、ウン…」と、いつものようにうなづいてくれました。

来る度に持って来るのを忘れている眉切りバサミを今度こそ持って来よう…と思いながら、私はまた明るい午後の世界に自転車でこぎ出しました。…🌿

そして、この日が患者さんに会えた最後の時になったのでした。










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