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読書の森

判官贔屓

日本人は一体に「判官贔屓」だと言われます。
ただ、今の世の中「判官贔屓」と言われても「何の事?」と思う方も多いかも知れない。

判官とは義経の事で、かの源平合戦で目覚ましい働きをした英雄です。その人気や実力を妬んだ兄頼朝が義経に罪をきせて、遂に悲劇の死を遂げたと言われてます。
頼朝は源氏の総大将、鎌倉に都を置いた権力者です。

そこから当時の庶民は「あんなに一生懸命源氏の為に働いたのにあんまりだ。義経さん可哀想」「頼朝なんて腹黒い」
と陰でコソコソ(すみません。これ私の想像です)。
死して義経さん、悲劇ヒーローとして日本人の同情と人気を集めたのです。一方頼朝人気は冴えません。

義経に限らず、
上野のお山の西郷さん(銅像)は維新の英雄ですが、同じく維新の盟友大久保利通と意見を分かち、侃侃諤諤をやった挙句野に下ります。愛国心に忠実で正直過ぎる人だったらしい。この人懐が深い人で弱い人を放って置けない人情家、非常に人気がある人でした。
そこで新生明治政府に不平を抱く失業武士に担ぎ上げられて、反乱の党首に祭り上げられた。後の世に西南の役と呼ばれます。
あえなく反乱郡は敗北、西郷さんは切腹、悲劇の人となります。

ここでも大久保利通は幼馴染みを陥れたずる賢い男、西郷どんは正義一途と日本人の人気を集めてます。

NHKの大河ドラマも何度か義経や西郷さんをヒーローにしてますが、頼朝や大久保利通の人気は冴えません。

歴史を勉強してると、人物を正義不正義とはっきり色分けするのは非常に無理があると思えます。
この人物を生かしておけば自分の身が危ない、と言う時、洋の東西を問わず、権力者が正論を言ってる筈の実力と人気のある人物を合法的な形で葬る事は、、残念ながら歴史の中ではよくある事です。



さらに、思うに「正直に正義を主張している」だけだと時代に合わない人、になる事はよくあります。
その人の存命中は「バッカ、要領悪い」とか言ってた人達が、不遇のうちに彼(彼女)が亡くなると「惜しかった。やはり真実を言ってた」とか人気を集める事があります。



特に日本人は悲劇のヒーローを好む印象があります。
しかし本人はもう死んでこの世にいません。
万一、私が本人だったらちっとも嬉しくないと思います。死んでから人気集めても当人は全然得してる訳じゃない。

ムードで世の中を見てた方が遥かに楽ですが、出来事を客観的に分析した方が、知らねばならない事実を早く知る事が出来るのではないでしょうか?

「騙し騙され」がプライベートな恋とかでしたら、それはそれで構いませんけど、公の事で「騙し騙されて」結果取り返しがつかないと、非常に悔恨が残ると私は思います。例えば先の大戦です。古い事と仰らずに絶対同じ事を繰り返したらまずい。
何故なら今は核兵器を保有する国同士がドンパチする事になり、それこそHarmagedōn!だからです。




お堅い話ばかりで申し訳ありませんでした。
以前から節約のために冷凍保存料理ばかりしてます。
どうも購入当日が一番美味しいみたいです。当然です。

上は鳥手羽元の甘辛煮。醤油酒砂糖の他、酢とニンニクの潰したのを加えてコトコト中火で煮ます。
保存も効くし、栄養価も高いのでよく作ります。
付け合わせのサラダはシソ、トマト、大根です。

春先はのぼせ易いと昔から言い、のぼせには酢が効くそうです。春のお寿司はそんなところから昔よく作られていたようです。

読んでいただき心から感謝です。ポツンと押してもらえばもっと感謝です❣️

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